鉄ちゃん爺やの 独り言

鉄ちゃん爺やは大阪に住んでますので
画像で隠れた関西の名所も紹介します。

被爆建物の現状 広島市を訪ねて

2017-07-16 15:01:57 | デジカメ散歩
広島を代表する風景と言えば前回に紹介した
厳島神社と原爆ドームと言えまっしゃろな?

でも広島市内には当時の被爆を語る建物や
被爆樹木などが、多く存在してますんや。

今回は鉄ちゃん爺やが訪ねた被爆の痕跡を
デジカメで写して来ましたので紹介しまひょ。

まずは原爆ドームからスタートでんな。

(世界遺産 原爆ドーム)


(慰霊碑から 原爆ドームを望む)


オバマ前大統領がここで哀悼の意を示されてから
もうすぐ1年が経とうとしてますかな。

いつ来ても、献花の絶えない被爆地なんですよ。

(原爆の子の像) (平和公園内)


(原爆の子の像を 内側から撮影)


(各地から送られた 折鶴の画像)


それでは隠れた被爆地を順番に訪ねて見まひょ。

原爆ドームから一筋だけ裏手に入って行きまっせ。

(原爆の爆心地) (現在は島外科内科病院)


ここの上空約600mで1945年8月6日に
原子爆弾が投下され、炸裂したんだそうです。

当時も島外科病院で職員や患者80余名が
一瞬にして全員が即死されたんだそうですわ。

島院長は世羅町へ往診中で奇跡的に被爆を免れ
翌日から、救護の活動をされたそうでっせ。

3年後の1948年に病院は再建されたとのこと。

(爆心地から 北側を撮影)(当時を撮影したパネル)


画像の奥に破壊された石の鳥居が見えてまっしゃろ。

当時の廣島護国神社で現在は基礎石だけが残ってまぁ。

(元護国神社 被爆した石鳥居の台座)(2014年撮影)




次は爆心地に近い袋町小学校の被爆校舎でっせ。

爆心地から約400mぐらい東になりまっかな。

(原爆で被爆した 袋町小学校校舎)




当時は袋町国民小学校と呼ばれ、大半の生徒は疎開して
難を逃れましたが、残っていた教員と生徒は一瞬にして
全員が即死したと記録が残されてますんや。

鉄筋コンクリートだった西校舎のみ外壁だけを残し
小学校の校舎は全て焼失してしまったんだって。

鉄筋コンクリートの校舎は被爆当時は数少ない施設で
被爆した市民が多く収容されて治療が施されたが
多くの方が、被爆後に亡くなったとも言われてますんや。

翌日8月7日から市民の救護所として使われたそうで
広島市内で救護活動の中心となった施設だったとも。

先程の島外科病院の島院長と看護婦さん1名も
世羅町から戻った後に、救護活動をここでされたと
広島市の記録にも残ってるそうですわ。

(現在の 袋町小学校平和資料館)


(袋町小学校平和資料館 パンフレット)


1999年に児童館として利用していた黒板を撤去したら
下から、被爆当時の伝言板が出現したそうですわ。

広島市は貴重な被爆資料として保存することに成り
現在の平和資料館として改装がされたんだって。

(袋町小学校の壁面に 被爆当時の伝言板)


(袋町小学校 被爆した扉と窓)


(被爆した扉と窓の 説明書き)


(同じく被爆で 炭化した「もくれんがの壁」)


(被爆し炭化した 「もくれんがの壁」説明書き)


係りの方から近くの旧日本銀行・広島支店で特別展示が
されてますので、そちらもご覧に成ってくださいとのこと。

約100mぐらい表通りに出た処なので2014年に
見学したんだけど、もう一度だけ立ち寄ってみまひょ。

(旧日本銀行・広島支店 案内掲示板)




現在は日本銀行から広島市に貸与され内部も改装して
貴重な被爆建物として一般に公開されてまんねんで。

(旧日本銀行広島支店 被爆直後のパネル)


(現在の 旧日本銀行広島支店)(爆心地から約350m)


1945年8月6日の原爆投下で被爆した建物の中でも
頑丈に出来ていたので、地下金庫室などが被爆を免れ
支店長室など貴重な痕跡なども一般公開されてますんや。

(被爆を免れた 地下金庫)(2014年に撮影)


(被爆を免れた 地下金庫室の入口)(2014年に撮影)


(旧日本銀行広島支店 地下金庫室)(2014年に撮影)


今回はこの地下金庫室で平和記念資料館から被爆の資料を
借り受けて展示し、一般公開をしているようでんな。

刺激の強い画像もおますんで、見たくない方は
スルーされるようにお願いしておきます。

(人影の石) (紙屋町の銀行前にて)


住友銀行の営業開始を石段に座り待っていた方が原爆投下で
一瞬にして溶けて消滅し、人影だけが残った写真です。

原爆の無残な痕跡として世に知られるようになった画像かも。

この画像は約40年ぐらい前に平和記念資料館で拝見して
当時も凄くショッキングだった記憶が残ってますんや。

(人影の石 説明書き)


(被爆した 少年の服)




この衣服を着ていた少年はおそらく被爆後に
幼くして亡くなられたんでしょうな。

生きてたら、鉄ちゃん爺やとほぼ同年代の少年。

(被爆で破損した 地下金庫室の金具)




現在は開閉が出来ないような状態で使用中か?

丁番が破損したにも関わらず地下金庫室は頑丈で
被爆から守ったとは、凄い技術だったんですな。

(同じく 原爆で溶けた ガラス瓶)


(同じく 原爆で溶けた レンガの塊)


(原爆ドーム&日本銀行広島支店 被爆直後の画像)


頑丈な建物だったので、内部は焼失したものの
奇跡的に倒壊を免れて、外観は当時のままの
重厚な姿を今に伝える、原爆の被爆建物だっせ。

旧日本銀行・広島支店は原爆投下の3日後には
地下金庫が残ったので、地元の銀行11行が集まり
復興のシンボルとなる活動を開始したそうですわ。

屋根が破損していたので銀行員の方は雨の日には
傘を差しながらでも、営業は止めなかったとのこと。

旧日本銀行・広島支店では8月6日原爆投下により
被爆した方は18名で内8名の方が亡くなったそうです。

(旧日本銀行・広島支店 支店長室)




(支店長室  被爆の痕跡)




(支店長室の 被爆の痕跡 説明書き)


支店長室だけは奇跡的に家具や調度品までも焼失せず
傷跡を見れば、原爆の痕跡とは考えられないようなキズ。

強化ガラスだったので原爆の光線が遮断されたのかも?

(2階通路より 1階のフロアを撮影)(2014年撮影)


3階まで吹き抜けの立派な構造になってますんや。

1階を眺めるとこんな感じで、日本銀行から無償で
現在は広島市に貸与されているんだそうです。

国の重要文化財に指定された時には広島市に土地・建物共に
無償で譲渡されることに成っているんだって。

(旧日本銀行・広島支店 1階フロア)(今回の撮影)




(広島市中区 袋町5 住居表示)


何となく黄色く焼けたように見えるのは日本銀行広島支店の
被爆した外壁の部分なんですが、被爆して変色したのかしら?

旧日本銀行・広島支店の住居表示なんですけど。

それでは元安川の方へ歩いて行きまひょかな。

(夕暮れの 元安川遊歩道から撮影)


対岸は平和記念公園で平和記念資料館の屋根だけが
林の向こう側に屋根だけが写ってるようですわ。

この元安川も現在は穏やかに流れてますが、原爆投下の日には
水を求めて多くの市民が川に入り亡くなられたんだそうです。

(元安川から 遠くに原爆ドームを望む)


(被爆直後の 元安川と原爆ドームのパネル)


(元安川の畔の 慰霊塔)






(中曽根元首相 揮毫入りの慰霊塔)




撮影してから中曽根元首相が献納した慰霊碑なんだと
気が付いた次第、何と書いてあるのか確認が出来ず。

平和公園内ばかりじゃなく、元安川の遊歩道にも
数多くの慰霊碑が並んでいるのが特徴的な風景でした。

(被爆した 元安橋の柱が展示)




(現在の 元安橋の欄干)


原爆ドームで記念撮影してから、元安橋を渡り
平和記念公園へ向かう時に渡る橋でっせ。

原爆ドームを訪れた方なら一度は渡られたかも?

(元陸軍 広島幼年学校の被爆した門柱)




陸軍のエリートを育てる幼年学校でここを卒業し
東京の陸軍士官学校へ入学する憧れの学校でした。

親が陸軍の高官だった少年が優先で入学できたとか?

(被爆樹木 クスノキ)






幼年学校の校門付近に植えられていたようでんな。

クスノキの支柱の向こう側に広島城が見えてまっせ。

勿論、原爆で倒壊し戦後に再建された天守閣でっけど。

(広島城の天守閣)


(鯉を描いた 埋め込み式のパネル)


広島市では爆心地から5km以内の被爆建物や樹木を
保存して、後世に伝える事業を続けているんだって。

ここ広島城付近で爆心地から約1kmぐらいでっかな。

広島城は昔から「鯉城」と呼ばれてましたんですわ。

(広島市内 不動院の本堂)(国宝に指定)




ここが爆心地から約4.6kmで原爆で屋根が破損したが
広島市内では唯一で残る国宝の建造物なんだって。

その他は全て原爆により焼失や倒壊してしまったそうで
現在の広島市では、貴重な文化財なんだそうですわ。

(広島市内を流れる 太田川の本流)


画像の左側で二つに分流し、右側が太田川の放水路で
左側が約2kmぐらい先で再び元安川と京橋川に別れ
広島市内を流れ下り、広島湾に注いでますんや。


今回はこれでお仕舞にさせてもらいまひょ。

次回は日本一短い国道と県道のお話をしまひょ。

日本一短い国道は神戸市で、同じく日本一短い
県道は広島県は呉市におますんや。

ほんなら~ これで、さいなら~🎵









コメント (15)
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