税理士 倉垣豊明 ブログ

東京武蔵野市(三鷹)の税理士 相続税、贈与税等資産税対策、法人・個人向け税務・会計・会社法のブログ

株式の理論価格1(ゼロ成長モデル)

2009-04-09 08:48:19 | 会計
おはようございます。税理士の倉垣です。

株式の理論価格1(ゼロ成長モデル)
株式の配当から株式の理論価格を割り出す配当割引モデルをご紹介します。
配当割引モデルは2つあります。一つは「ゼロ成長モデル」で一定の配当金が未来にわたってずっと続くと仮定して算出する方法で、もう一つは「定率成長モデル」で配当の額が一定の率で伸びていくと仮定して算出するものです。
今回は、ゼロ成長モデルの計算方法のみを取り上げます。

ゼロ成長モデルによる株式の理論価格=1株当たりの配当額÷期待収益率
期待収益率:株式に投資する人が要求する(期待する)収益率
(期待収益率=リスクフリーレート+リスクプレミアム)リスクフリーレートとは短期金利や国債のレートです。

[問]
1.1株当たりの配当金が20円、期待収益率が3%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。
2.1株当たりの配当金が50円、期待収益率が3%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。
3.1株当たりの配当金70円、期待収益率が3%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。
4.1株当たりの配当金が20円、期待収益率が5%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。
5.1株当たりの配当金が20円、期待収益率が8%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。
6.1株当たりの配当金が20円、期待収益率が10%のとき、この配当がずっと続くと仮定すると、この株式の理論価格は。

[答]
1.20÷0.03=666.667円
2.50÷0.03=1,666.667円
3.70÷0.03=2,333.333円
4.20÷0.05=400円
5.20÷0.08=250円
6.20÷0.1=200円

次回は「定率成長モデル」による株式の理論価格算定を予定しています。

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