くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

サザエさんうちあけ

2017-02-12 | 本,TV,歌,人物など

「サザエさん うちあけ話」長谷川町子著 朝日新聞出版http://publications.asahi.com/です。1978年に朝日新聞に連載され、1979年に姉妹社から刊行された本の復刊で、長谷川町子さんが「自らが漫画で描く『私の自叙伝』」です。(→”長谷川町子さん漫画”)の時に買ってきたのですが、年明けにやっと読みました…。

その時も書いてますが、当時の長谷川町子さんや作品が好きなので、とても面白いです。戦争から戦後、経済成長の時代の頃だと思うのですが、登場人物がほとんど女性で、政治や経済的な話しはほとんど出てきません。そう思うと、当時だと先駆的というか卓越した女性の方々だったのかなと想像しますが、だから「マー姉ちゃん」http://cgi2.nhk.or.jp/archives/になったのですよね。

以前に、この内容を読んだ記憶が少しあるのは、どうやら子どもの頃に朝日新聞に載っていたのを読んでいたからようです。内容の具体までは覚えてなかったのですが、長谷川町子さんだけでなく、お母さんと三姉妹さんの多々起こる中での超越したようなスゴい感覚は、あらためて驚くというよりは笑える…という、気持ちが元気になってくるような楽しさです。

「『神様を信じて、まっとうに暮らせば、やもめと、みなし児の家の粉は、つきることがない』と聖書にあります。これを鵜のみに信じた母が、サイフをにぎっているから話はこん乱していきます。」と、お母さんがすごいです。「母が家を買うときは電光石火です。」とのことで、「ウチのワンマン(終戦後アダ名をヒットラーから改名)、フラリと出かけたと思ったら、別荘を買ってきて、ムスメどものドギモをぬきました。」という、箱根の別荘の一連の話しもスゴいですし、面白いです。

「よく休んだこと」で、「サザエさん しばらく休さい いたします」の裏で、「果たしてじぶんはこれでいいのか?… 二年に一回くらいの周期でしんこくな迷いが生じるのです。」というところの話しや、シャムねこの「フィリック」と秋田犬の「ジロー」の話しも、少し感じの違う話しなのですが、とても好きです。