昨日は、さいたま市の交通バリアフリーフェスタ2005へ。
バリアフリーフェスタは、今年が1回目。さいたま市交通バリアフリーイベント等実行委員会の主催。事務局というか発案者は、さいたま市の都市施設課。
参画団体に、行政や交通事業者、メーカー、障害者団体など様々な方々が。
実行委員会にも出席したので、その様子は8月27日の記事を参考に。
上の写真は、メーンステージとイベント看板。
メインステージで、市の基本構想の報告や、講座やアトラクションなど。
ブースでは、バリアフリーの相談やPR、模擬店や授産品の販売など。
第2会場では、福祉車両などの展示で、バスやタクシーなどから信号機まで。
参画団体側も様々な方々なのだが、ステラタウンというイトーヨーカ堂などでにぎわうところで行われたので、さらに様々な方々が加わって。
その中で、バスを。じっくり見て乗れる機会なんてなかなか無いので。
国際興業、東武バスウエスト、西武バスが1台づつ。その中の1台を。
このバスは、ハイブリッドで、屋根の上にバッテリーを積んでいる。
前面に、国土交通省の標準仕様ノンステップバスの認定ステッカーなるものが。
ノンステップバスの車内。中ドアあたりからしゃがんで前を。
椅子の下の固まりは前輪部分。この上の座席が山の上のように見える。
昔の標準床高さは、前輪の黒っぽい部分とグレーの部分の境目あたりだったのでは。
そうすると、低床の無い時代に比べて、50cmくらい床が低くなったのかと。
一方で、運転席は視界確保?で少し高くなっており、料金箱もかさ上げされている。
車両設計者と製作者の色々な苦労が見えるような気がする。
車内のつかまり棒はオレンジ色。降車ブザーは、黄色でふちどり。
車内のつり革は、2本ベルトタイプで、ぐらぐらしないもの。
乗降はスロープタイプ。床下に収納されていて、せり出して使う。
バスの乗降は、道路との関係が非常に重要。様々な道路状況にどう対応するか、バス会社では色々考えているらしい。
道路は行政が、車両はメーカーが考えているけど、実際使うのはバス会社なので。
このスロープは長さ1.5mくらいあるので、乗降に使う幅(歩道など)が2.5mくらいないと使えないらしい。
最近、セミフラット型の歩道がバリアフリーで広まっているが、バスなどの車両の乗降には、従来の高いタイプの歩道の方がノンステップを活かせるらしい。
セミフラット型は歩道が低いので、車高調整でニーリングといって乗車側の車高を落とすのだけど、縁石は高さ15cmあるので、縁石の切り欠きが狭いと、このタイプのバスは、床下のスロープが縁石に当たって出せないらしい。その結果、ニーリングしないで対応することもあるそうで。
バスベイも単純に平面的に凹ましただけでは、うまく歩道に寄り付けないらしい。
結果、歩道から1回車道へ降りて、それからバスに乗るという無駄な労力が。
で、切込みテラス型バスベイという、平面的な凹みが2段になって、進入部分は奥行きが深く、乗降部分は奥行きを浅くしたタイプなどを考えているそうである。
セミフラット型とは、道路の歩道のつくり方の形のことで、歩道が車道より5cm高いタイプ。縁石は15cm。今年から新規や改築の道路は、このタイプが基本に。
従来(マウンドアップ型)は、歩道は車道より15cm程度〜高いタイプ。
くわしくは、国土交通省のHPなどを参照ください。
http://www.mlit.go.jp/road/press/press05/20050203/20050203.html
バスベイとは、広い道路などに見られる、歩道側に平面的に凹ましてつくった、バスの停車スペースのこと。