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30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

酒店をめぐりては舌なめずり

2013-04-02 | 

ことしになってはじめての「酒の話」。更新するよりも飲む方が好きだからどうしてもこうなる。

隠居してからというもの東京に出向く用事も、東京で飲む機会もめっきり少なくなった。東京へ出ると必ずといっていいほど、帰りには酒店に寄り道する。これまでの習慣がわすれられないのか、つい酒店に入ってどんな酒が置いてあるか、棚を眺めるのが好きだ。気に入った酒があれば買って帰る。

酒店だから清酒、洋酒、ワイン、焼酎などがある。わたしがのぞくのは清酒が充実している店だ。むかしは「地酒」を扱う店だが、いつのまにかその言葉を聞かなくなった。いいことである。それだけ清酒がうまくなったということだ。きょうはこの店、こんどはあの店と、近くまで行くとなじみの酒店に入る。いろいろな銘柄を見ては、「これはうまそうだな」と舌なめずりをしながら眺めている。大きな店なら別だが、小さな店に入ると、目当ての酒がなくても手ぶらで出るわけにはいかない。無理して1本ぐらい買わないと申しわけない。

山を歩いた帰りに電車の終点が東京駅となると、「リカーズ ハセガワ(八重洲地下街北)」と「はせがわ酒店」(八重洲エキナカ)をのぞく。これまでは東京駅周辺の酒店といえば前者だけだったが、数年前に後者が開店した。同じ名前の店だが、関係はない。そうだろうなと思ったが、それでも尋ねた。「エキナカのはせがわ酒店とは関係があるのですか」「まったくありません」。そうだろうと思ってもつい尋ねてしまう。

エキナカの「はせがわ酒店」は各地の銘柄が多い。しかも単価が高い。ざっと見渡すと3000円前後の清酒ばかりだ。いくら小銭持ちで飲んべえのわたしでも、毎晩この手の酒を飲むのは、たとえ「家飲み」にしても、バチがあたるのではないかと思って買い控え、通い慣れた「リカーズ ハセガワ」をのぞく。ここは銘柄が少ないものの、わたしの好きな銘柄を扱っているからよく訪ねる。

酒店はどこも取り扱う銘柄が違う。どの銘柄がどの酒屋に行けば手に入るか。これが私には大事なことで、棚を眺めながら情報収集している。この日は、「リカーズ ハセガワ」で〈竹鶴〉(広島県竹原市)」と〈常山〉(福井県福井市)を買った。いずれも2100円。なんども書くが、2000円~2500円ぐらいの価格帯がわたしの身の丈に合っている。値段の高い酒は飲まないのかというと、飲んでいる。手が出ない?いや手を出さない値段が高い酒は、到来物で十分間に合っている。「高い酒は買えないだろうからそれじゃ贈るか」というありがたい思いやりの贈り主に感謝するばかりだ。

東京でほかにのぞく酒屋は次の通り。
・酒のサンワ(上野) ・鈴木三河屋(赤坂) ・吉池(御徒町) ・リカーズのだや(千駄木)

地元では
・春日や(我孫子) ・植要酒店(柏)

ラッシュの電車の中に、1升瓶2本を持ち込みのは大変だ。「邪魔だな、このやろう」と思われているのかもしれない。非難のまなざしを浴びながらも瓶が割れたらと思うと防戦必死ある。そんなジジイ?を電車の中で見かけたら、どうかあたたかく見守ってほしい。


 2013年の読書
2013年3月の読書
・無罪 INNOCENT(スコット・トゥロー著・文藝春秋)
・談志が死んだ(立川談四楼著・新潮社)
・影法師 (百田尚樹著・講談社)

2013年2月の読書
・原発のコスト―エネルギー転換への視点(大島堅一著・岩波新書) 
・わたしがいなかった街で(柴崎友香著・新潮社)
・ウエストウイング(津村記久子著・朝日新聞出版)
・ホテルローヤル(桜木紫乃著・集英社)
・小さいおうち(中島京子著・文藝春秋)
・漂流記の魅力(吉村昭著・新潮新書)
・漂流(吉村昭著・新潮社)
・牛を屠る(佐川光晴著・解放出版社)

2013年1月の読書
・ナメクジの言い分 (岩波科学ライブラリー)(足立則夫著・岩波書店)
・大いなる眠り (レイモンド チャンドラー著、村上春樹訳・早川書房)
・父、断章(辻原 登著・新潮社)
・東電OL事件( 読売新聞社会部著・ 中央公論新社) 
・ポトスライムの舟(津村記久子著・講談社) 
・やりたいことは二度寝だけ(津村記久子著・講談社)
・エンジェルフライト 国際霊柩送還士(佐々 涼子著・集英社) 


 2012年の読書
2012年12月の読書
・カラマーゾフの兄弟2 (ドストエフスキー著, 亀山 郁夫訳・光文社古典新訳文庫) 
・湿地(アーナルデュル・インドリダソン著・東京創元社)  
・アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極(角幡唯介著・集英社)
・探検家、36歳の憂鬱(角幡唯介著・文藝春秋) 

2012年11月の読書
・カラマーゾフの兄弟1 (ドストエフスキー著, 亀山 郁夫訳・光文社古典新訳文庫) 
・中国と 茶碗と 日本と(彭 丹著・小学館)
・佐渡の三人(長嶋有著・講談社)

2012年10月の読書
・昭  田中角栄と生きた女(佐藤 あつ子著・講談社)
・砧をうつ女(李恢成著・集英社 戦争文学全集17 「帝国日本と朝鮮・樺太」)
・去年今年(木山捷平著・講談社)
・ノックの音が(星新一著・新潮文庫)
・横しぐれ(丸谷才一著・小学館昭和文学全集23)

2012年9月の読書
・特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ユッシ・エーズラ・オールスン 著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
・鍵のない夢を見る (辻村深月著・文藝春秋)

2012年8月の読書
・母の遺産-新聞小説 (水村美苗著・中央公論新社)
・抗争 (溝口 敦 著・小学館新書)
・起終点駅(ターミナル)(桜木紫乃著・小学館)
・大陸の細道(木山捷平著・講談社文芸文庫)

2012年7月の読書
・被差別のわが半生(山下力著・平凡社)
・天地明察(冲方丁著・角川書店)
・下駄にふる雨/月桂樹/赤い靴下(木山捷平著・講談社文芸文庫)
・おじいさんの綴方/河骨/立冬(木山捷平著・講談社文芸文庫)
・ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上)(スティーグ・ラーソン著・ 早川書房)
・ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下)(スティーグ・ラーソン著・ 早川書房)

2012年6月の読書
・楽園のカンヴァス(原田 マハ著・ 新潮社)
・紅梅(津村節子著・文藝春秋)
・ちくま日本文学 江戸川乱歩(江戸川乱歩著・筑摩書房)
・ミレニアム2 火と戯れる女(上)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)
・ミレニアム2 火と戯れる女(下)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)

2012年5月の読書
・罪悪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社)
・曠野(チェーホフ著・岩波文庫)
・PK(伊坂幸太郎著・講談社) 
・K(三木卓著・群像2012年2月号)
・戦争はなぜ起こるか(A・J・P・テイラー著・新評論)
・ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)
・ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(下)(スティーグ・ラーソン著・早川書房)

2012年4月の読書
・アイアン・ハウス (ジョン ハート著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・城を噛ませた男 (伊東潤著・光文社)
・中国化する日本 日中「文明の衝突一千年史(與那覇潤著・文藝春秋)
・新釈諸国噺(太宰治全集7・筑摩書房)
・太宰治 滑稽小説集(太宰治著・みすず書房)
・解錠師(スティーヴ・ハミルトン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)

2012年3月の読書
・犯罪(フェルディナント・フォン・シーラッハ著・東京創元社)
・ラブレス(桜木紫乃著・新潮社)
・特捜部Q ―檻の中の女― (ユッシ・エーズラ・オールスン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
・すべて真夜中の恋人たち(川上未映子著・講談社)
・蛍の航跡―軍医たちの黙示録(帚木蓬生著・新潮社)

2012年2月の読書
・遺体―震災、津波の果てに(石井光太著・ 新潮社)
・彼女はもういない(西澤保彦著・幻冬舎)
・半島へ(稲葉真弓著・講談社)
・海松(稲葉真弓著・新潮社)
・二流小説家 (デイヴィッド・ゴードン著・ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 
・下町酒場巡礼(大川渉著・ちくま文庫)
・下町酒場巡礼もう一杯(大川渉著・ちくま文庫)

2012年1月の読書
・六白金星・可能性の文学(織田作之助著・岩波書店)
・コンニャク屋漂流記(星野博美著・文藝春秋)
・蠅の帝国―軍医たちの黙示録(帚木蓬生著・ 新潮社)


  

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