↑掘り出した「種イモ」。これを直接定植しないで、芽を出してから植えつけている
↓芽出しの方法は、種イモを植えて、ビニールマルチ、さらにビニールトンネル掛けする
3月末はいつものことながらサトイモの芽出しをしている。サトイモは、種イモを直接定植してもいいのだが、いったん芽を出させてから植えつけている。サトイモは高温性だ。種イモをそのまま植えていたのではなかなか芽が出ないし、時には発芽しないのがあって欠株が出る。芽出しが不揃いにならないようにするためである。
今年も愛知早生、エビイモ、ヤツガシラの3種だ。これらの種イモは昨秋収穫したものから選び、越冬のため地中深く埋めて保存してきた。春に掘り出す。昨秋以来の対面だ。腐ったものは除く。芽を出させるには温度を上げなくてはならない。そのため畑の一角に種イモを4、5センチの深さに植えて、ビニールでマルチし、さらにビニールをトンネル掛けしておく。1カ月もすると芽が出てくるから、それから定植する。
サトイモはうまい。それだけに作るのに一所懸命になる。しかし努力しても夏に少雨だとうまく育たない。わたしの菜園には灌水できる水道などがあればいいのだがそれはないから自然に任すしかない。一昨年は最悪だった。昨年も良くなかった。それでも一昨年に比べると上出来であったが、満足のいくものではなかった。2年続けて少雨であった。こればかりはどうにもならない。天を仰いで神頼みだ。
それでもサトイモは好きだからめげずに毎年作る。それも多く作る。昨年からはエビイモが仲間に入った。ヤツガシラと対抗できるうまさだった。昨年の出来はあまり良くなかったがいまでも保存して食べている。やっぱりいまになってもうまい。
さてこの夏はどうなるか。水がないサトイモ畑は、なるようにしかならないとわかっていても、努力しても結果が得られないとしても、夏まではしっかりと手当てをしなければいけない。