K.テツのひとりごと

行動記録、趣味の話などを書いてゆきます

PACオーケストラ リサイタルシリーズ演奏会

2012年03月17日 | 音楽

3月15日 兵庫県立芸術文化センター神戸学院小ホールで開催されたPACオーケストラ リサイタルシリーズ演奏会を聴きに行きました。

パンフレットとプログラムです。

 

 

 この演奏会はPACメンバーのソリストとしての姿を見ることができる、年に一度の特別公演です。楽団内のオーディションで選ばれたのだそうです。

 前半はヴァイオリンの原田亮子さん。ピアノは佐久間晃子さんです。「イギリス、日本、ドイツ、スペインの曲を選定した。そのキャラクターの違いを弾き分けたい」とのこと。2曲目の竹内邦光作曲「落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~」より”古謡”は落梅集3曲の内の2曲目で、1曲目は”流離”、3曲目は”激り落つ”だそうです。作曲家、竹内邦光先生も会場にいらっしゃいました。力の入った演奏でした。アンコールはタイスの瞑想曲でした。

 後半はコントラバスの谷口拓史氏。ピアノは斎藤龍氏です。「コントラバスという楽器を知ってもらうために選曲した。ソロ曲はモーツアルトやベートーヴェンといった著名な作曲家が作曲しておらず、また数も少ないのが演奏家としては悲しいが、彼らと同時代の作曲家たちが曲を残している。2曲目を作曲したシュペルガーはウィーンのコントラバス奏者。また3曲目はボッテジーニという名前を皆さんに覚えてほしいから選曲した。彼には我々コントラバス弾きは感謝しなければならない。彼はヴェルディと同時代の人で、ヴェルディーのオペラの初演を指揮したこともある。ヴェルディの曲にコントラバスのソロが多いのも彼の影響だと思う。彼はコントラバスをソロ楽器として認識させる努力をした人で、ソロ用コントラバスの調律をオーケストラ用のコントラバスよりも1音階高くした(オーケストラ用として使っている5弦の楽器と今演奏している4弦の楽器の音を出して比べて頂いた)。曲目のカプリッチョ・ブラヴーラは「気まぐれで華麗で大胆な演奏」という意味。作者のボッテジーニは「コントラバスのパガニーニともいわれる人で、この曲を演奏することは私にとっても大きな挑戦だ」とのこと。難曲に力一杯取り組んだ、とてもいい演奏だったと思います。アンコールは「東日本大震災は函館の演奏会場にて経験した。それ以降公演会がキャンセルになったため、楽器を弾けない、何もできないのがとてもつらかった。今、佐渡さんと一緒にHPACで演奏できるのは、感謝感謝です。この曲を東日本大震災、阪神淡路大震災の被災者に捧げたい」とボッテジーニのエレジアを感情をこめて演奏されました。谷口さんに拍手・拍手でした。

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