今日の一言(8月12日) 安岡正篤一日一言(致知出版社)より
親子の道
人倫の根本が親子の道に在ることは言うまでもない。随って子の親に対する孝心は、人類社会を維持し発達せしめる一番尊いはたらきである。
在る時は在りのすさびに憎いこともあろう。無くてぞ人の恋しきは人情の機微である。父母に死に別れて、却って切に父母の温容を憶い、慈音を偲び、生前の趣味や理想を考え、敬慕の情を彌増すと共に、平生みずから父母に何の報ゆる所もなかったことや、今も尚お父母の期待に一向添い得ぬ身の不肖をば恥じ懼れ、せめてもの心ばかりの供物を霊前に捧げ、或は懺悔の誠を致し、或は将来の発憤努力を誓う、茲に家庭祭祀の根本義がある。
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