また途切れてしまいましたが、だい2章 肖像・頭部彫刻の続きです。

二人の女性を犠牲にしてのロダンの芸術
ローズ夫人の像が出た所でロダンの女性関係について触れてみます。
ロダン夫人ローズ
ロダンは24歳の時には生涯の妻となる裁縫職人のローズと知り合い
長男をもうけていますが長い間内縁の状態で
結婚の手続きをしたのは死期の迫ったローズ73歳、ロダン77歳でした。
正式結婚をした16日後にはローズは死去し、更に9ヵ月後にはロダンも死去しました。
そしてロダンの末期の言葉は
『パリに残した、若い方の妻に逢いたい。』だったそうです。
逢いたい若い妻」といわれたカミーユ・クローデル(1864-1943)
ロダンは地獄の門の大作に取り組むに当たり中々構想が纏まらず悩みました。
その時期に子供の頃から彫刻に親しみ、卓越した技術と才能を発揮していく
類まれなる美貌の彫刻家カミーユ・クローデルと出会い、彼女が弟子になります。

彼女に夢中になった42歳のロダンは、19歳のカミューを
もう一人の内縁の妻としました。
ロダンは2人の女性のどちらかを選ぶことはできなかったため
三角関係はその後15年にわたって続きます。
ロダンにとってローズは大きな心の安らぎの存在であり
カミーユは若さと美貌と才能に満ち溢れた刺激的な存在でした。

この作品は、ダンテの『神曲』のパオロとフランチェスカの悲恋に想を得たもので
初め《愛の誓い》、あるいは《パオロとフランチェスカ》とよばれました。
けれども「恋愛こそ生命の花である」と言っているロダンは
むしろ清純で熱烈な愛の勝利を謳っています。
ダンテの神曲から取材したものの
実際はロダン自身とカミーュがモデルといわれています。
この作品は人気があり、世界で300点以上もあるそうです。
華やかな若い弟子からインスピレーションを得たロダンは
芸術上の悩みを超克して大成しました。
一方のカミーユは、その生まれ持った才能とは裏腹に
世間では全く評価されず、ロダンのコピーだと言われ続けられる有様。
私生活では20代後半にはロダンの子を妊娠するも流産
そして内縁の妻ローズとカミーユの間で揺れていたロダンも
最終的にはローズの元へと去って行ってしまい多大のショックを受けます。
それらの事からカミーユは精神を病み、ついには発狂してしまい精神病院に入院
誰にも看取られる事無く78歳で亡くなりました。
天才彫刻家カミーユの悲惨な運命は、後に数々の小説になったり
映画になったりして、今では広く人々に知られる所となり
近年においては彼女の作品に再評価の光がさしているようです

ロダン:ロダン夫人(ローズ・ブーレ)のマスク1880-1882頃
二人の女性を犠牲にしてのロダンの芸術
ローズ夫人の像が出た所でロダンの女性関係について触れてみます。
ロダン夫人ローズ
ロダンは24歳の時には生涯の妻となる裁縫職人のローズと知り合い
長男をもうけていますが長い間内縁の状態で
結婚の手続きをしたのは死期の迫ったローズ73歳、ロダン77歳でした。
正式結婚をした16日後にはローズは死去し、更に9ヵ月後にはロダンも死去しました。
そしてロダンの末期の言葉は
『パリに残した、若い方の妻に逢いたい。』だったそうです。
逢いたい若い妻」といわれたカミーユ・クローデル(1864-1943)
ロダンは地獄の門の大作に取り組むに当たり中々構想が纏まらず悩みました。
その時期に子供の頃から彫刻に親しみ、卓越した技術と才能を発揮していく
類まれなる美貌の彫刻家カミーユ・クローデルと出会い、彼女が弟子になります。

美貌のカミーユ・クローデル
彼女に夢中になった42歳のロダンは、19歳のカミューを
もう一人の内縁の妻としました。
ロダンは2人の女性のどちらかを選ぶことはできなかったため
三角関係はその後15年にわたって続きます。
ロダンにとってローズは大きな心の安らぎの存在であり
カミーユは若さと美貌と才能に満ち溢れた刺激的な存在でした。

ロダン:接吻 18882-87頃
この作品は、ダンテの『神曲』のパオロとフランチェスカの悲恋に想を得たもので
初め《愛の誓い》、あるいは《パオロとフランチェスカ》とよばれました。
けれども「恋愛こそ生命の花である」と言っているロダンは
むしろ清純で熱烈な愛の勝利を謳っています。
ダンテの神曲から取材したものの
実際はロダン自身とカミーュがモデルといわれています。
この作品は人気があり、世界で300点以上もあるそうです。
華やかな若い弟子からインスピレーションを得たロダンは
芸術上の悩みを超克して大成しました。
一方のカミーユは、その生まれ持った才能とは裏腹に
世間では全く評価されず、ロダンのコピーだと言われ続けられる有様。
私生活では20代後半にはロダンの子を妊娠するも流産
そして内縁の妻ローズとカミーユの間で揺れていたロダンも
最終的にはローズの元へと去って行ってしまい多大のショックを受けます。
それらの事からカミーユは精神を病み、ついには発狂してしまい精神病院に入院
誰にも看取られる事無く78歳で亡くなりました。
天才彫刻家カミーユの悲惨な運命は、後に数々の小説になったり
映画になったりして、今では広く人々に知られる所となり
近年においては彼女の作品に再評価の光がさしているようです

カミーユ:分別盛り 1899年(本展覧会とは関係ない作品)
この彫刻では、「中央に初老の男、その左後方に老婆がいて
老婆はその男を左のほうへ導こうとしています。
そして右にはその男に追いすがり捕まえようと手を伸ばす若い女
しかし倒れこみそうなほど前のめりになっても
彼女の手はけっして男に届くことはない。」
と言う事で一般にはこの作品は、愛人関係にあったロダンとの仲を
老妻に引き離されることになった場面と説明されています。
老婆はその男を左のほうへ導こうとしています。
そして右にはその男に追いすがり捕まえようと手を伸ばす若い女
しかし倒れこみそうなほど前のめりになっても
彼女の手はけっして男に届くことはない。」
と言う事で一般にはこの作品は、愛人関係にあったロダンとの仲を
老妻に引き離されることになった場面と説明されています。
なかなか意味深な作品ですね。
大胆な表現ですね。でも何か惹かれます。
解説を見て思い出している部分もあります。
これは確かに見たことのあるものでした。
芸術は奥深く難しい~分からない部分多々ですね!
戻り寒波のようですね~お気を付け下さい。
芸術は難しいです、なかなか理解が難しい。
雪の予報が今のところ雨ですね助かります。
時期の作品ですね。
これも素敵な作品ですが、ロダンに隠れて
自分の作品が認められない悩みは大変だったでしょう。
強く伝わる作品ですね。
思いが叶わず精神を病むようになる
カミーユが何とも気の毒です。
おられるとは羨ましいです。
相当迫力のあるものだったでしょうね。
すれば嬉しい事です。
小生も作品については良くわからないのですが、
見て感動するだけでも素敵な事だと思っています。
見て素晴らしい作品だと感じるだけでも
芸術作品を見る価値があると思っています。
今は雨でホットしていますが、午後になると
雪になり、僅かの積雪になるのでしょうか?