世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は1月5日記者会見し、新型コロナウイルスの起源を調べるため中国に派遣した調査団が入国できないでいると明らかにした。
必要な許可が得られないといい、事務局長は「大変失望している」と中国側の対応を批判した。
調査団は、各国のウイルスや疫学の専門家らで構成し、「人の感染例が最初に見つかった場所」として、武漢での調査を予定。
WHOによると、1月5日ごろからそれぞれ中国に向けて自国を出発するはずだったが、中国側の受け入れ手続きが完了していないと、同日判明したという。
すでに出発した2人のうち、1人は引き返して帰国中、もう1人は乗り継ぎ地で待機しているという。
他の参加者は出発を見合わせた。
テドロス事務局長は「調査団はWHOにとって優先課題だと、中国高官に改めて伝えた」と述べた。
テドロス氏は中国政府への配慮が厚いと思われていただけに、この批判は各国メディアに驚きをもって受け止められた。
WHO緊急対応責任者のマイク・ライアン氏は「入国のビザに関する承認が得られていないようだ。 お役所仕事的な業務上の問題で、早急に解決すると信じたい」と述べた。
WHO加盟国は昨年5月の年次総会で、中国への調査団派遣を決定。中国政府も協力する姿勢だったという。
WHOを手下だと思っている中国が言うこときくはずがない。
テドロス事務局長の猛省が必要だ。
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