乳幼児がかかると肺炎などになる恐れのあるRSウイルスのワクチンが国内で初めて承認され、6月から全国で接種できるようになる。
妊婦に1回注射することで、胎児へ抗体が移行する「母子免疫」の仕組みを生かし、赤ちゃんの重症化を防ぐ。
広島県内でも複数の産婦人科医院が準備を進めている。
RSウイルスは感染すると発熱やせき、鼻水など風邪のような症状がある。
日本小児科学会によると、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼすべての子どもが感染する。
ただ、生後6ヵ月未満で感染すると重症化し、肺炎や気管支炎になりやすい。
国内では年間で2歳末満の子ども12万~14万人が罹患し、そのうち3万人が入院すると推計されている。
同学会予防接種・感染症対策委員会の委員で川崎医科大の中野特任教授は「特効薬はなく、やっかいな感染症だ」と話す。
今回のワクチンは、米ファイザー社製の「アブリスボ筋住用」で5月31日に発売され、医療機関に順次出荷する。
妊娠24~36週の妊婦に0・5ミリリットルを1回筋肉注射することで、生まれてきた子どもの発症や重症化を防ぐ。
臨床試験には妊婦約7400人が参加。
接種を受けた人は、有効成分の人つていない偽薬を接種した人に比べ、生まれた赤ちゃんの重い肺炎や気管支炎が生後90日で81・8%、生後半年で69・4%減る結果となった。
妊婦への副反応では、ワクチン接種の4割、偽薬では1割の人が注射した部位の一時的な痛みを管支炎が生後90日で81・8%、生後半年で69・4%減る結果となった。
妊婦への副反応では、ワクチン接種の4割、偽薬では1割の人が注射した部位の一時的な痛みを管支炎が生後90日で81・8%、生後半年で69・4%減る結果となった。
妊婦への副反応では、ワクチン接種の4割、偽薬では1割の人が注射した部位の一時的な痛みを訴えた。
赤ちゃんに早産や低出生体重などで大きな差は認められず、厚生労働省の専門家部会は「安全性に重大な懸念はない」として使用を認めた。
主に産婦人科で接種できる。
保険は適用されず、価格は医療機関によって異なるが、3万円程度になる見通し。
海外では母子免疫ワクチンの実績があるのに対し「日本ではなじみが薄い」と中野特任教授。
「手段があっても医療従事者同士の協力がないと普及しない。 妊婦だけでなく、医療者側もワクチンヘの理解を深めていくことが大事だ」と話す。
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