年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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『蛇の市本店』 1889年創業 130年近く続く老舗でいただく「江戸前ばらちらし」

2018-12-14 23:31:10 | 関東
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福岡への出張を前に日本橋で予定があって…
お昼を三越前駅近くの『蛇の市本店』でいただくことにいたします
まだ魚河岸が日本橋にあった当時に屋台として始まったお店であるらしく…
震災のために市場が築地へと移転した際に、築地でお店を構えたこともあるそうですが、戦後にこの地へ戻ったと言う歴史あるお店であります



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暖簾を潜りますと白衣をビシッと着こなした職人さんの笑顔に迎えられるのですが…
白木のカウンターにずらっと並ぶ職人さんたちの姿に圧倒され、真ん中に立つ5代目の前ではなくL字カウンターの角っこの席をいただくことにいたします
10人ほどが座れるカウンター席と、その背に置かれる小さめな4名掛けテーブルが3つ
一階席はこれだけでありますが、二階にも席があるようで…
後から来られれるご婦人たちはそちらの方へと案内されていました


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お決まりの〝にぎり〟は花鳥風月と4種の用意があるのですが、時間的にちょっと危うい感じがして「江戸前ばらちらし」をいただくことにいたします
お茶とともに提供された茶碗蒸しは蟹のほぐし身が入ると言う贅沢なものでありますし、ばらちらしにはどーんと車海老が1尾丸ごと…
そして山葵と並べられるように〝でんぶ〟
でんぶなんて珍しいなぁと思っていたのですが、シャリは砂糖を加えることにない昔ながらのものであるとのことですから、これで甘みを足しなさいってことでありましょうか
まぐろ赤身、ヒラメ、コハダ、穴子、イカとそれぞれにぎり一貫分ほどのネタがふたつに切り分けられ散らされていまして…
中でも創業当時から継ぎ足し続けたという煮詰めが塗られた穴子はとても柔らかく、絶品と言えるものでありました




【蛇の市本店】
東京都中央区日本橋室町1-6-7
03-3241-3566