小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

7月に観たい映画♪

2007-06-28 | 映画全般
夏の大作が続々登場で一息つきたい7月です・・・
来月の観たい映画は落ち着いたもの系が多いかな?

傷だらけの男たち 公式サイト 2006年/1時間51分【7/7公開】


ディカプリオ主演でハリウッドでのリメイク決定。
「インファナル・アフェア」チー ムの最新作。二人の男が背負う暗い過去と心の傷。
トニー・レオンと金城武の顔合わせは魅力的!!
試写会で見られたアンマリーさんの報告では、「インファナル・・・」は意識しないことがポイントとのことで~す。


アドレナリン 公式サイト 2006年/1時間34分【7/7公開】


体内のアドレナリンが減ると即死する(!!)という毒を盛られた、腕利きのスナイパーの奮闘を追ったノンストップ・アクション映画。
タフガイが生き残るためにロスの街を奔走する姿をコミカルに描く。
主演は『トランスポーター』シリーズのジェイソン・ステイサム。
試写会で観るかも。


レッスン! 公式サイト 2006年/1時間57分【7/14公開】


世界最高峰の社交ダンス大会「ブラックプール」で4年連続優勝を果たした実在のダンサー、ピエール・デュレーンがスラム街の学校に起こした奇跡を描く実話の映画化。
デュレーン役にアントニオ・バンデラス。
社交ダンス音楽 × HIP HOPの世界が楽しめる。


ファウンテン 永遠につづく愛 公式サイト 2007年/1時間37分【7/14公開】

 
愛する女性を救うべく、ある男が永遠の愛を探し求めるために壮大な旅を繰り広げるファンタスティック・ラブストーリー。
監督は『レクイエム・フォー・ドリーム』のダーレン・アロノフスキー。
死に打ち勝つ方法を模索する主人公を『X-メン』シリーズのヒュー・ジャックマン、彼の最愛の女性を『ナイロビの蜂』のレイチェル・ワイズ。
映像に注目したいですねえ。


ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 公式サイト 2007年/2時間18分【7/21公開】


世界的ベストセラー小説「ハリー・ポッター」シリーズを映画化し、メガヒットを飛ばした映画版シリーズ第5弾。
おなじみの主人公ハリー・ポッターとその仲間たちが邪悪なヴォルデモート卿相手に、秘密同盟の“不死鳥の騎士団”と協力して戦う姿を描く。
飽きた気もしますけど、一応観ておこうかなと。


フリーダム・ライターズ 公式サイト 2007年/2時間3分【7/21公開】


ミリオンダラー・ベイビー』などで2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いたヒラリー・スワンクが、初めてプロデュースを手掛けたヒューマンドラマ。
実在の英語教師とその生徒たちによるベストセラーを基に、人種問題がはびこる過酷な環境に生きる若者たちと、彼らを思う教師の感動の物語。泣けそうな内容だにゃ。

混み混みで観られなかった海賊はいつ行こうかな・・・

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すべてはその朝始まった

2007-06-25 | サ行の映画


DERAILED
(2005/アメリカ) 【WOWOW】

監督:ミカエル・ハフストローム
出演:クライヴ・オーウェン/ジェニファー・アニストン/ヴァンサン・カッセル/メリッサ・ジョージ/アディソン・ティムリン/ジャンカルロ・エスポジート

「火サス」っぽいつくりの映画。
展開がなんとなく読めますが、結構面白い。
朝の通勤電車で出会った男と女。
ちょっとした火遊びが、とんでもないはめに陥る物語。
原題は「脱線」。

冒頭、刑務所のシーンからはじまって、後にうまくつながっていました。
主人公のチャールズはごく普通の会社員。
糖尿病の娘はいるが、妻と3人で平凡な日々をおくっている。
ある日、通勤電車の中で美しい女性ルシンダと出会い、やがて親密になる。


おなじみの不倫劇。
実は大きな罠が仕掛けられていたというお話。
ルシンダが魅力的でなかったら、チャールズも足を踏み外すことはなかった。
まあうまくいきすぎで、おかしいなと気付かないのは男のスケベ心かも。


チャールズを演じたクライヴ・オーウェンが、またはまっているんだな、これが。
渋系ワイルドな外見だけど、ヌボーとしてみえる騙されやすいキャラがリアル。(笑)
「クローサー」でも、チャットでジュード・ロウに悪戯される(困ったもんだ)スケベ男役でした。。

チャールズとルシンダを脅迫する男役がヴァンサン・カッセル。
強面で恐そうではまりすぎ。悪党でして、したたかな奴なんです。
二人は堕ちるところまで堕ちますが、そこから二転三転。
しつこい敵でした・・・


ルシンダ役ジェニファー・アニストンの危険なシーンもあり。
彼女の不倫役は、ジェイク・ギレンホール共演の「グッド・ガール」を思い出しました。
こちらはスーパーで働く普通の主婦役。
オタクっぽい青年(ジェイク・ギレンホール)と深い関係になり、関係を拒んだばかりに逆ギレされる。コワッ
ジェニファーは、いろんな役に挑戦したいのはわかるけど、やっぱりロマコメが似合うかな・・・

「すべてはその朝始まった 」公式サイト

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ダイ・ハード4.0

2007-06-24 | タ行の映画


Live Free or Die Hard
(2007/アメリカ)【先行上映】

監督 :レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス/ジャスティン・ロング/ティモシー・オリファント/クリフ・カーティス/マギー・Q/シリル・ラファエリ

あの男、再起動!

アクション映画史上に残る金字塔でもある「ダイ・ハード」シリーズがもどってきた。
全国一斉公開の前ですが、先行上映(レイトショー)で観てきました。にゃは
満席でしたね。
またも最悪の事件に巻き込まれる“最も運の悪い男”が、今回はハイテク犯罪と闘います。
力技で魅せる作品。


アクションはシリーズ1番かもしれない(ちょっと強引^^)
サイバーテロリストが相手なので、アナログ人間のマクレーンは肉体で勝負というところでしょうか。
このシリーズの共通点はハイテクとアナログ人間との対決でもある。
国のシステムはみなコンピューター制御されていて、麻痺したらお手上げ状態。
そこを狙ったテロリスト集団。
本来ならサーバーは二重三重にセキュリティされてると思うけど、こんなに簡単に侵入されていいの~?


マクレーンはマット(ジャスティン・ロング)というコンピューターおたくと共に危機を解決しようとしますが、いつしか仲間意識が生まれてくる。
キーボードでなんでも解決してしまうマットを、クールにみつめるマクレーンが印象的だったな。
シリーズ初のマクレーンの娘も初登場です。


圧巻はブルース・ウィリスと敵の一味を演じるマギー・Q(M:I3に出演)との一戦。
マギー・Qは女ターミネーターだああ(笑)
ぼこぼこにされても、生きてるもんね。あの蹴りはすごい!!
予告編にもあった車とヘリの激突シーンも迫力でしたが、後半の戦闘機との死闘(?)は大迫力というか、笑えてくるほど豪快・・・・ジョン・マクレーンは不死身です!(普通なら死んでる・爆)

敵役の人が、線が細いタイプでよく見ると二枚目。でもしつこそうだった(笑)
体をはってるブルース・ウィリスはまだまだいける。
CGに頼らない生のアクションは見応えがあって、つい力が入ってしまう。
そこは好感が持てる。
ぜひ劇場で観られることをおすすめしますが、内容的には荒いかも・・・
ラストももの足らなかったような、、

このシリーズの魅力でもあるジョン・マクレーンのぼやきながら敵を倒すところとか、隙をつくところ、犯人との言葉による駆け引き(ジョーク)は、やはり1作目を超えることはできないな。
でも夏向きアクション大作としては文句なし!

★★★★(5段階☆は0.5)

「ダイ・ハード4.0」公式サイト

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ろびんさん、ERiさん、由香さん、mezzotintさん

2007-06-21 | バトン
タイトルに自分の名前があがって、びっくりしたらごめんなさい!
ジョニーからの伝言のhiroさん、肉球シネマブログのアニーさんのお二人から、同時にバトンを受け取りました~
どうもありがとねー。

●ルール●
1)必ずバトン回す4人の大切な方々を題名に書いて驚かせてください!
2)回ってきた質問には等身大の自分で答えましょう!
3)やらない子は、月に変わってお仕置きです!
4)ルールは必ず記載してください!


ゲゲ、お仕置きされるのか・・・(Θ_Θ)
ムチはやめてほしいな。。
ではいきましょう!!

★1 おいくつですか?
姉:ジョディ・フォスター
弟:イライジャー・ウッドってことですかね。
幅広すぎでごめんねー^^ 。

★2 ご職業は?
DTPデザインオペレーター

★3 資格は持ってる?
普通運転免許だけです・・・

★4 今、悩みが何かありますか?
眠れなくなるほどの悩みはないですね。
仕事がなくなるのが恐い(爆)

★5 あなたの性格を一言で言うと?
楽しいことが好き、面倒くさがり。
三日坊主の私がブログを続けていることは奇蹟に近い!
みなさまのおかげです!!

★6 誰かに似てるって言われたことある?
昔からいろんなタレントに似てると言われました。
THE ALFEEの高見沢俊彦(男かよ)、清水美砂、サザエさん(笑)など・・・
声は宮沢りえらしい・・・自分ではわからないよね。

★7 人見知りしちゃう?
どうなんでしょう・・・
直感で自分とフィーリングがあいそうな人とはすぐしゃべる。

★8 ギャンブルは好き?
パチンコは数回したことありますが、欲をかいたのがいけなかった。。
もうしません!!

★9 好きな食べ物飲み物、嫌いな食べ物飲み物は?
・好きな食べ物飲み物
フルーツ、お豆腐、ワイン(白)、子供みたいですが炭酸系。
・嫌いな食べ物飲み物
肉、でもハムとか加工品はOK。トマトジュースは吐きそう...

★10 恋人はいる?
ポール・ウォーカー(俳優)
↑みなさん、許して・・・

★11 彼氏・彼女にするならこんな人が理想(5つ)
自分より精神年齢の高い人、尊敬できる、話がおもしろい人、おしゃべりは嫌。
外見はがっちりした人、でも価値観があえば関係ないっすね。

★12 彼氏・彼女と喧嘩した時、自分から謝れますか?
とりあえず、謝りますね。

★13 親友と呼べるお友達は何人いる?
一人かなあ。相談に乗ってもらってるし、一番たよりになる友人です。

★14 バトンを回してきたあの人…正直この人のコトは○○である。
hiroさん、アニーさんともに、とてもフレンドリーな方で映画好きでもあり、いつもブログを楽しく読まさせていただいてます。
hiroさんは聞いたところによると、男前らしい^^

★15 ペットは何を飼っている?
今は住宅事情で飼えず。
昔は猫、犬、文鳥も飼ってたことありました。

★16 今までの自分の経験で面白い事や自慢できる事は?
別にないなあ。
週刊誌に自分の投稿が数回載ったことぐらい。

★17 このためなら1食抜ける!
もちろん映画、松井秀喜の応援。

★18 趣味・特技(いくつでもOK)
映画、松井の応援、読書、音楽、忘れた頃に絵を描く。
特技なし。
体を動かしたいけど・・

★19 好きなブランドはある?
ユニクロは好き。最近は通販に頼っている状態。

★20 今、行きたいとこは?
もちろんNYのヤンキースタジアムに行って、松井のプレーを観ること。

★21 もし、自由に使える100万があったら何に使う?
車がほしいけど、堅実に貯金^^;

★22 未来の夢を語ってください
自分のお店を立ち上げたいなあ・・実現できそうにない夢ってことで。。。

★23 その夢のために何かしていることはある?
日々、仕事?にがんばってる・・・かな。

バトンを回す4人の紹介をお願いします。

みなさん、映画、MLBをこよなく愛する方々で、お忙しい中、仲良くさせて頂いてます。
もちろんスルーでもかまわないし、いつでもOKで~す!
似たようなバトンをお受けになってたなら、ごめんなさい・・・
よろしくお願いいたしますm(_ _)m

あるいは裏切りという名の犬

2007-06-19 | ア行の映画

36 QUAI DES ORFEVRES (2006/フランス)【DVD】

監督 :オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ/ジェラール・ドパルデュー/アンドレ・デュソリエ/ヴァレリア・ゴリノ/ロシュディ・ゼム/ダニエル・デュヴァル

実際に警察官だった監督が、実話をもとに描いた作品。
原題はパリ警視庁の住所「オルフェーブル河岸36番地」。
フランスムード満点の犯罪もの。
ロバート・デニーロ製作によるハリウッドリメイクも決定!
フランスの警察について、ほとんど知らなかったので興味深かったです。


パリ警視庁に次期長官と目される二人の警視がいた。
仲間たちからの信頼も厚いレオ。権力志向のドニ。
巷では現金輸送車強奪事件が頻発しており、レオが指揮をとることになるが、ドニが邪魔し、ここから二人の裏切り、周りの人間も絡んで報復合戦がはじまるのだ・・・


レオは人望もあり、仲間を大切にするリーダータイプ。
ドニは個人プレーが好きなアウトロータイプで野心家。嫌なやつなんです...。
かつては親友だった二人なのに、どうしていがみあうようになったのか?
同じ女性を愛し、彼女はレオと結婚。それ以来冷えきった仲になってしまった。
詳しく語られてないので、知りたかったなあ。
男女の愛に敏感なフランスものにしては、さっぱりしてました。


正義にあふれた警察官も、裏では娼婦やチンピラを使って情報提供してもらうんだよね。
現長官が「そんな捜査の仕方はもう古い、規律を大事にしないと身の破滅」という言葉どおり、レオは転落していくんだけど、これで終らないのがこの映画のいいところ。
ドニも権力がほしいからといって、やりすぎ・・
果たしてレオは、自分を貶めたドニに報復するのか?!
これが見どころ。

中盤以降が、魅せてくれました。
ひとりひとりの警察官の心情もよく描いてたし、アクションシーンも満載で楽しめる。
一見バラバラなシーンがひとつにつながるところもいいです。

男は辛くても、絶対に守るべきものがある!
エンドロールに流れるフレンチポップスのように、ラストはすっきりした気分になりました。

レオ役ダニエル・オートゥイユと、ドニ役ジェラール・ドパルデューは最高のキャストでしたね。
渋すぎる・・・・

★★★★(5段階☆は0.5)

「あるいは裏切りという名の犬」公式サイト

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ゾディアック

2007-06-17 | サ行の映画

Zodiac(2007/アメリカ)【劇場公開】

監督 :デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニー・Jr/アンソニー・エドワーズ/ブライアン・コックス/イライアス・コティーズ

アメリカ犯罪史上、稀な未解決事件である“ゾディアック事件”。
この連続殺人鬼を追う男たちの運命、犯人の実像に迫る物語。

正直、2時間30分は長い・・・疲れた。。
もっとコンパクトだったら、星半分増えたかも。
でも同じ未解決事件を題材にした「ブラック・ダリア」が無理矢理こじつけてあったのに比べ、実録ものとして丁寧につくられてありました。
娯楽ものではないけど、人間の心理、犯罪の裏側がよく描かれてあったと思います。


1969年カリフォルニア。カップルがドライブ中、何者かに銃で撃たれ女性は死亡。直後、ある男から犯行をほのめかす電話がある。
一か月後、新聞社に犯人からこの事件と別のカップルを射殺したという声明文と暗号文が届く。
こうしてゲームははじまったのだ・・・


この作品に出てくる刑事も漫画家もジャーナリストも実在の人物だそうです。
前半はいくつかの事件が描かれ、用意周到で凶悪、犯人の残忍さが伝わってきて恐い!
暗号文を送りつけたり、TV番組で電話対談したり特異な犯人像。
後半は、事件の謎にとりつかれた男たちがふりまわされる姿が描かれています。
酒に溺れる者、殺人課を離れる者、スキャンダルに巻き込まれる者・・・

展開がちょっとずつしか進んでいかないので、せっかちな人は退屈しちゃうかもしれないけど(^^ゞ)、観終わってから思うと完成度は高い気がするなあ。
今年のカンヌ映画祭のコンペ部門に出品されましたね。


真面目な漫画家のグレイスミスが「犯人の目をのぞきこみたい」というのは、人間がもってる非日常的な恐いものにふれてみたい願望なのかもしれない。
でも事件とは直接関係のない人間が、家族を犠牲にし、長い年月をかけて事件にのめりこむのはイマイチ説明不足。
犯罪は時間がたつにつれて、忘れていくもの。
でも被害者たちの家族や担当刑事は忘れることはない。
未解決事件の奥深さが味わえました。

にしても今から35年前の事件にしては、刑事たちが証拠品にベタベタ素手で触っていて、それが気になったかな^^;
管轄違いのため情報が行き届かないとか、捜査自体が迷宮に入り込んでましたね。

「ダーティハリー」はこの事件を題材につくられたものだったとか!
フィンチャー監督らしくない地味めだけど、しっかりつくりこんである映画でした。

同僚刑事役が「ER」のマーク先生だとは(アンソニー・エドワーズ)、途中までわからなかったよ・・・

★★★★(5段階☆は0.5)

「ゾディアック」公式サイト

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みえない雲

2007-06-14 | マ行の映画

DIE WOLKE(2006/ドイツ)【DVD】

監督:グレゴール・シュニッツラー
出演:パウラ・カレンベルク/フランツ・ディンダ/ハンス=ラウリン・バイヤーリンク/トマス・ヴラシア/カリーナ・ヴィーゼ/リッキー・ミューラー

レンタル屋さんで一番下の棚においてあった映画。
さすがドイツ映画らしく骨太なつくり!
チェルノブイリ原発事故直後の1987年に発表され、数々の文学賞を受賞したベストセラー小説を映画化したものとか。
ジャンル分けが難しく、社会派+パニックもの+純愛映画かな。

突然の原発事故で混乱をきたす街と、そのなかで強い愛をはぐくんでいく男女の姿を描いた作品。
重いテーマのわりには、希望にあふれた内容でホッとしました。
日本は原発の国でもあるし、被爆国でもある。
他人事ではないっす。。

美しい自然に囲まれた小さな街に住む高校生のハンナ。
母と幼い弟と3人で幸せな毎日を送っていた。
ある日学校で、気になる存在の男の子エルマーと初キスをしてる最中、突然の警報・・・
いつもと変わらない日々だったはずが、このサイレンによりハンナの運命は大きくかわっていく。


原発で放射能漏れの事故が起こり、街は大混乱。
外出中の母親と電話で連絡をとるが、途中とだえてしまう。
ハンナと弟は自転車で逃げますが、道路は車であふれかえり、人間はパニック状態。


途中、ハンナにとって悲しい出来事が起きる。。辛すぎるよ。
リアルすぎて悪夢であってほしいと思った。
そして彼女を襲った黒い雲。
被爆し、生と死のはざまで生きる気力もなくなるハンナ。
ここまでは悲惨な話の連続でやるせなくなり、観るのをやめようと思ったぐらい・・。
が、エルマーが自分を探しにきてくれたのだ!!
ここでちょっと安堵しましたね。


母の行方もわからない、誰も知らない街で、いつ死ぬかわからない自分。
でもエルマーの愛で彼女は立ちなおっていく。
髪は抜け落ちるが、体も徐々に回復し健気に学校に通うハンナ。
ありのままでいたいハンナは帽子もかぶらない。
周りの人間は被爆してる彼女を白い目で見るんだよね。やだねー。
でも彼女は負けないのだ。
ハンナ役のパウラ・カレンベルクが、体当たり演技でひきこまれました。

突然起こった悲劇に真っ向から立ち向かうひとりの女子高校生の姿は、希望を与えてくれました。
はじめはよそよそしかった伯母と一緒に暮らすうち、徐々に打ち解けるようになる部分は、うれしかったな。
見守ってくれる人がいることは、どんなに心強いものか。

みえない雲とはよくいったもので、放射能は目にみえない。
身近な話でもあり、だから恐い。。


エルマー役の俳優さん(フランツ・ディンダ)が、キアヌ・リーヴスを彷佛とさせるのです。笑
ホント、よく似てなあ。
ハンナの弟くんもかわいかったです。

★★★★(5段階☆は0.5)

「みえない雲」公式サイト

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300 <スリーハンドレッド>

2007-06-10 | サ行の映画


300
(2007/アメリカ) 【劇場公開】
監督:ザック・スナイダー
出演:ジェラルド・バトラー/レナ・ヘディ/デヴィッド・ウェンハム/ドミニク・ウェスト /ミヒャエル・ファスベンダー/ヴィンセント・リーガン

世界各国で大ヒットを記録。
『シン・シティ』でも知られるフランク・ミラーのグラフィック・ノベルを映画化。
300人の屈強なスパルタ戦士の歴史に残る戦い。
血なまぐさい話なのに、美しい映像に釘付け!
普通に撮れば「グラディエーター」と変わらないかも。

背景となる戦いは、紀元前480年のペルシア軍とギリシア軍での“テルモピュライの戦い”。
歴史書では、ペルシア軍が200万に対し、ギリシア軍はスパルタ軍の300人を含む5000人あまりだったという。
スパルタは海沿いの険しい山に囲まれていて、兵たちは狭い道幅を利用して大軍を封じ込めたとか。

史実をもとにしてますが、重くないですね。
スローモーション多用で、戦闘シーンも舞のよう。
残虐なシーンは画像処理のせいか、私は普通に観られました。


スパルタという国は、文字どおり最強の国家。
子供の頃から軍事教育され、一人前の戦士になる。
女性も強くなければいけない。
弱いものは生きていけない国なのだ。

王レオニダス(ジェラルド・バトラー)が率いる300人の兵士が、ペルシア軍を盾と剣だけで食い止めようとする。
圧倒的な敵の前に隊長の息子が殺されるなど、不幸にも見舞われる。
それでも男たちは屈しないのだ。


シンプルな物語だけど、最後に王が「我等を忘れないでくれ」は、じーんときた。
王妃がわが子と抱きしめあう場面もいい。
何千年以上前の出来事でも、戦争はいつの世も悲しみだけが残る。

劇場は男性客が多いかと思いきや、女性連れもかなりいました。
俳優たちの見事な肉体にホレボレ・・・・男性の体が美しいと感じる映画ですなあ。


印象的な人物だったのが、ペルシアの大王クセルクセス。
金のアクセサリーに身をつつみ、むさくるしい男たちの中で王様らしく品があり、中性的で際立っていたんだけど、誰が演じてるのか調べたら・・・
ええっ、「ラブ・アクチュアリー」のロドリゴ・サントロで驚きました!!!
あの優男ですよ・・・。まったく面影なし。。(Θ_Θ)
ジェラルド・バトラーは、男のフェロ、むんむんでした。

変だったのはペルシア軍のいでたち、仮面が忍者みたいであれはいったい?
元がコミックでもちょっと・・・
娯楽作として、軽い気持ちで観ることをおすすめしますね!^^;
エンドロールは、もろ「シン・シティ」でした!

迫力の映像に酔ったので・・・
★★★★(5段階☆は0.5)

「300」公式サイト

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プレステージ

2007-06-09 | ハ行の映画

The Prestige(2006/アメリカ) 【劇場公開】

監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン/クリスチャン・ベール/スカーレット・ヨハンソン/マイケル・ケイン/デヴィッド・ボウイ

一流のマジックは3つのパートからなる。
最初はプレッジ(確認)。観客にタネも仕掛けもないことを確認させる。
次はターン(展開)。巧みなトリックで観客を魅了させる。
最後に驚愕なパフォーマンスで度肝を抜く。
それはプレステージ(偉業)と呼ばれる・・・


19世紀末のロンドン。
互いの技能を駆使し、名声を賭け張り合う2人のマジシャン。
人生をかけたトリックバトル。
ある事件を、二人の日記から真相究明する物語。


マジックにとりつかれた男たち。
華やかなイリュージョンの世界の汚い裏事情も描いていて、あのマジックには、こんな秘密が隠されていることにも、びっくり。
マジックって、タネはどうってことなくて、観客をいかに騙せるかが重要なんだよね。

やられたら、やりかえす!その繰り返し・・・
男の嫉妬、欲望は計り知れないものがあって、女はついていけないな。
二人は似た者同士なのに、彼等は気づいてたのかなあ。


時代色がよくでていたし、どろどろした人間関係、ダークな雰囲気がよかったです。
SFものでもあり、好みが分かれるかな。
原作(奇術師/クリストファー・プリースト著)はおもしろかったですが、映画は原作の持つあいまいなところ、かつ二人の怨念を明確にしてますね。
あれじゃあ、根に持つのもわかるが・・・
現代の話を省き、ラストも映画用に作り替えてありましたねー。

脚色(たとえば裁判シーンなど)が、あちらこちらに加えられています。
カンの鋭い人なら、最初の映像で、どういう意味をもつものなのか読めるかもしれません。
でも現在と過去が交差するので、ご注意^^;


俳優たちの演技はいい。
瞬間移動装置のシーンが見せ場で、派手な印象のヒュー・ジャックマンによく似合う。やっぱりセクシー。
クリスチャン・ベールはとりつかれた男役をやらせたら、一番かもしれない。
スカーレット・ヨハンソンは別に彼女でなくてもいい役で(登場シーンも少ない)、もったいないかな。
コスチュームが可愛かった♪
実在の人物でもあるテスラという科学者役のデヴィッド・ボウイ、老けました。。
マイケル・ケインは、さすが巧い!

ネタばれ禁止の映画なので、詳しくはかけないですけど、
終盤、クリスチャン・ベールが唱える「アブラカタブラ」も意味があったのね。
後味は悪くとも見応えのある映画でした。


(上)劇場でオリジナルステッカーをもらいました。
ネタバレ徹底紹介に誘導してくれます。
そうだったのか~

★★★★(5段階☆は0.5)

「プレステージ」公式サイト

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アメリカン・サイコ

2007-06-06 | ア行の映画

American Psycho(2000/アメリカ) 【DVD】

監督:メアリー・ハロン
出演:クリスチャン・ベイル/ウィレム・デフォー/ジャレッド・レトー/ジョシュ・ルーカス /サマンサ・マシス/マット・ロス

今週公開の「プレステージ」に出演しているクリスチャン・ベイルの未見の映画を鑑賞。
衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの小説が原作。
女性の監督さんというのが、びっくり。
1980年代、ウォール街に勤めるエリートビジネスマンが、夜になると殺人鬼に変身するのだ。
主人公を演じたクリスチャン・ベイルが、快演してます。
スタイリッシュな映像、残虐なシーンもあるのに笑えるのはなぜだろう。^^;

パトリック・ベイトマン、27歳。
ハーバード・ビジネス・スクール出身。
親の証券会社をひきついだ、若き副社長。
自宅は高級マンション、高級ブランドに身をつつみ、有名なレストランに予約をいれるのがステイタスだと思っている。
趣味はエクササイズ、音楽(ヒューイ・ルイス、フィル・コリンズなど)、そして殺人・・・


彼は外見に病的なほど気を使っていて、朝から入念な体のお手入れからはじまるのです。
超ナルシストでもあり、陶酔男ですな。
仕事には興味なし(やれやれ)。仲間との会話は有名レストランの話、政治の話など。

おもしろいのはお互いの名刺を自慢すること。
ベイトマンは、自分より趣味のいい名刺をもっていた友人に嫉妬したのか、彼を自分の部屋に誘い込み、ポップスを聞きながら後ろから斧でバッサリ!!!
ルンルン気分で殺すところがイってしまってます。。。(上の画像)


ホームレス、娼婦など次から次へと殺していく。
特に女性に対しては、性のはけ口としか見てないのです。う~む。
物には満たされても、心が満たされることはなく、人を殺す衝動が抑えられないのだ。
唯一、自分の秘書には“君といると傷つけたくなる”と白状してますけどね。
カッコつけたがる人って、中身はからっぽってことか。

クリスチャン・ベイルが肉体美を披露しています!
全裸でチェーンソーもって、女性を追いかけるシーンは、お笑いもの。。。
ベイトマンの婚約者役はリース・ウィザースプーンでした。

ラストが曖昧で、これはどう解釈していいか・・・
心の闇をかかえた、自意識過剰な男の哀れで滑稽な物語っす。
クリスチャン・ベイルの熱演で、探偵役で出ていたウィレム・デフォーはすっかり影が薄かった。。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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