小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

水の中のつぼみ

2009-02-26 | マ行の映画

Naissance Des pieuvres(2007/フランス)【DVD】
監督・脚本: セリーヌ・シアマ
出演:ポーリーヌ・アキュアール/アデル・ヘネル/ルイーズ・ブラシェール/ワレン・ジャッカン

少女に恋した 少女の夏
はじめての 痛み


きれいな邦題ですが、原題は「蛸(タコ)の誕生」!
高尚すぎて意味不明、、
フランスの大女優ジャンヌ・モローが大絶賛したという作品。
弱冠27歳の女性監督が実体験に基づいてつくったデビュー作。


キャッチコピーどおりな内容。タイプが違う3人の女の子が登場。

15歳のマリーはシンクロナイズド・スイミングの大会で、上級生のフロリアーヌに恋をする。
美人で男関係が盛んだと噂され、同性から嫌われているフロリアーヌ。
でもマリーにとっては、フロリアーヌの美しく大人びた肉体にあこがれるんです。
自分も10代前半は痩せぎすだったんで、マリーの気持ちがわからなくもない。早熟な子がうらやましいんだよな。
マリーはフロリアーヌとつきあうようになり、彼女が捨てたゴミの匂いを嗅いだり、リンゴの食べカスまで食べちゃう・・。
彼女と一体化したいという思いでしょう。


男性たちを挑発するフロリアーヌの姿をうつろな目でみつめるマリー。
魔性の同性に恋をしてしまった複雑な乙女心・・・
もうひとり、マリーにはアンヌという友達がいるんだけど、太り気味でイケてない女の子。
この子が滑稽というか、みてて痛すぎ。。
何しでかすかわからない危うさがあるんだよね。
実はフロリアーヌにも悩みがあり、マリーに秘密のお願いをする。
これをひきうけるマリー・・・。 びっくりしたんだけど、指ってのは・・・!?


この時期って大人へのあこがれ、性への好奇心など妄想はふくらむばかり。他と違うことにコンプレックスをもったり、一番傷つきやすいこの頃。女の子といってもいやらしさは“オンナ”。
欲望まっしぐらな3人に言いたいのは“自分を大切に”ってことかな。

人を選ぶ作品かも。
変な期待をしながら観たせいかひきこまれました。笑

★★★☆(5段階☆は0.5)

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ヒトラーの贋札

2009-02-25 | ハ行の映画

DIE FALSCHER / THE COUNTERFEITER(2007/ドイツ=オーストリア)【WOWOW】
監督・脚本: ステファン・ルツォヴィツキー
出演:カール・マルコヴィックス/アウグスト・ディール/デーヴィト・シュトリーゾフ/アウグスト・ツィルナー/マルティン・ブラムバッハ/ファイト・シュテュブナー

完璧な贋札。
それは俺たちの命を救うのか。
それとも奪うのかーー。


ナチスドイツが行った史上最大の紙幣贋造事件。
歴史的事件に隠された、ユダヤ人技術者たちの正義をかけた闘いの物語。
昨年のアカデミー賞外国語映画賞受賞。


「ベルンハルト作戦」・・・第二次大戦中、ナチス・ドイツは、イギリスの経済を混乱させようとザクセンハウゼン強制収容所で、ユダヤ人技術者たちに贋札を作らせていた。
映画は実際に紙幣贋造に携わった印刷技師のブルガー氏の著書がベース。
印刷といえば、ドイツ発祥。なるほどなー、ナチスが贋札に目をつけるのもわかる。
強制収容所に送られてきた贋作師、印刷技師らの技術者たち。
「完璧な贋ボンド札」を完成させなければ命はない。それは敵であるナチスを助けることでもあり、収容所にいる自分の家族を苦しめることにもなるのだ。


やわらかいベッド、同じ収容所でも特別待遇。
贋作師サリーはワルだと思ってたけど、仲間思いのいい人だった。
逆に反発する印刷技師ブルガーは、善人ぶったエゴイストでもあった。

毎日、死の恐怖にさらされながら、贋札造り。
水のシャワーをガスだと思い込み、暴れる人間もいる。壁一つ向こうでは、同胞が殺されている現実。
敵に加担しなければいけないこの矛盾・・
もし自分がこのような立場におかれたら、冷静な判断はできないだろうなあ。
人間のわりきれない思いが描かれていて、飽きさせなかった。
戦争は集結しても、命の犠牲を払ってるわけでやるせなさは残ります。


サリー役のカール・マルコヴィクスは、ジェイソン・ステイサムを父さくしたような雰囲気もってる。
ブルガー役のイケメンアクター=アウグスト・ディールもよかった。最後の涙が印象的。
1時間半とコンパクト、堅実なつくりはドイツ映画でした。

★★★★(5段階☆は0.5)

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第81回アカデミー賞授賞式

2009-02-23 | 映画全般
祝!「おくりびと」
日本人としてとてもうれしい~
観損ねたんで、DVD(来月リリース)購入決定!
あっさりコールされて、あっけない受賞でしたがプレゼンターのリーアム・ニーソンがおじぎしてくれたのが印象的でした。
加藤久仁生監督の「つみきのいえ」も短編アニメーション賞受賞で、日本から2つ受賞と今年は大満足のアカデミー賞でした。


WOWOWで録画しておいたのを、ザッとみたんだけど、今年は豪華で盛り上がりましたね。
なんといっても司会のヒュー・ジャックマンのパフォーマンスに尽きる。すごいね、ヒューは!
初めての司会とは思えない堂々としてるし、歌もダンスも完璧!
本物のエンターテイナーですよ。


びっくりしたのはアン・ハサウェイの歌が聞けたこと。意外とうまい!
圧巻はヒュー&ビヨンセ、HSMのザック&ヴァネッサ、マンマ・ミーアの若いコンビのミュージカルメドレーナンバー。
ビヨンセとヒュー・ジャックマンなんて、普通なら考えられないパフォーマンス。
ビヨンセたん、ちと太ったね。(笑)ヒューは声量もあるし、かっこよすぎ。

ショーも華やかでしたが、今年は特別な演出がされて、俳優賞の時だけ、これまでの受賞者たちが登場して、ノミネートされた一人一人の演技に賛辞を述べるんだけど、受賞者たちが涙ぐんだり、心から感謝してるようすがみてとれて、とてもよかった。
メリル・ストリープを紹介するソフィア・ローレンは大貫禄!
アンジェリーナ・ジョリーを紹介するニコール・キッドマンなんて信じられない光景だったなー。
登場する顔ぶれが豪華すぎてクラクラしそう。
同業者に賛辞されることはうれしいものなのですね。
ホロリきたのは、助演男優賞に選ばれた故ヒース・レジャーの時。
ご両親、お姉さんが感謝の言葉を述べていて、沈痛な顔で眺めている俳優たちの目にもうっすら涙が、、
ヒース、おめでとう!

そういえばアンジー&ブラピ夫妻が陣取る目の前で、プレゼンターとしてブラピの前妻ジェニファー・アニストンがJBとでてきて、ジェニファーもやりにくかったと思うのは考え過ぎ?^^;

ドレスでは助演女優賞のペネロペ・クルスのヴィンテージドレスがきれいだった。ベージュ系のドレスを着てる人多かったね。ペネロペ、アン・ハサウェイ、マリサ・トメイはウエストが細い!!コルセットで絞ってるのかな?
広末涼子のドレスは「ヴァレンティノ」の09年春夏プレタポルテ・コレクションのもの。ダイヤモンドジュエリーは、ヴァン クリーフ&アーペルだそう。

暇な時にまたゆっくり見たいと思います。

●主な受賞結果
作品賞「スラムドッグ$ミリオネア」
監督賞 ダニー・ボイル(「スラムドッグ$ミリオネア」)
主演男優賞 ショーン・ペン(「ミルク」)
主演女優賞 ケイト・ウィンスレット(「愛を読むひと」)
助演男優賞 ヒース・レジャー(「ダークナイト」)
助演女優賞 ペネロペ・クルス(「それでも恋するバルセロナ」)
外国語映画賞 「おくりびと」
脚本賞 「ミルク」
脚色賞 「スラムドッグ$ミリオネア」!
撮影賞 「スラムドッグ$ミリオネア」
衣裳デザイン賞 「ある公爵夫人の生涯」
主題歌賞 「スラムドッグ$ミリオネア」“Jai Ho”



チェンジリング

2009-02-22 | タ行の映画

Changeling(2008/アメリカ)【劇場公開】
監督・製作・音楽: クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジョン・マルコヴィッチ/コルム・フィオール/デヴォン・コンティ/ジェフリー・ドノヴァン/マイケル・ケリー/ジェイソン・バトラー・ハーナー

どれだけ祈れば、
あの子は帰ってくるのー?


1920年代のロサンゼルスで実際に起きた事件というのが、びっくり・・・
失踪から5か月、帰ってきた我が子は別人だった。
クリント・イーストウッド監督、アンジェリーナ・ジョリー主演の話題の作品。

普通なら、まともな話じゃないです。信じられないなあ。
脚本家がたまたま資料をみつけて、1年かかって調べあげたそう。主人公、主要な人物は実名。


1928年のアメリカというとピンとこないんですが、ベーブ・ルースが53本のホームランを打った年とかいってましたねえ。
電話会社に勤めながら、息子のウォルターをひとりで育てているクリスティン。
休日出勤をし、夕方帰宅すると息子がいない。
半泣きで警察に電話するクリスティン。だが警察は「子供の捜査は24時間は探さない」というのだ。
オロオロするクリスティン役のアンジェリーナ・ジョリーが枯れ木のように細くて、か弱そうな女性を演じてます。当時のエレガントなファッションのアンジーは新鮮だったし、ローラースケートする仕事場にはびっくり。笑


5か月後、ウォルターがみつかったという知らせ。
駅に迎えにいったら、なんと別人・・しかも子供は自分で名乗っている。
「この子は私の子ではない!!」
母親が子供の顔を見間違うなんてありえないし、酷いのは警察がゴリ押ししてくること。
動揺してるだけだといい、医者を派遣され、はむかうと精神病院おくり。
女性は感情の生き物だからコントロールしやすい、反抗すると頭がおかしいで片付けられる・・こんな理不尽なことが行われていたとは!
卑劣な警察(警部)には怒りが込み上げてきましたよ。
予想外な展開で、やっぱりイーストウッド映画は一筋縄ではいかないですね。


その後、事件は急展開。
ウォルターの失踪には連続少年誘拐事件(ゴードン・ノースコット事件)がからんでいることがわかる。80年前の事件とはいえアメリカは恐いですなあ・・・(Wikipedia)
にしてもロサンゼルス市警の腐敗ぶりは「LAコンフィデンシャル」でも描かれていたけど、映画の町、天使の町なんてとんでもない。

クリスティンははじめから警察と戦う気はなく、ただ息子を探してほしかっただけ。
情報操作する警察を敵にまわし、世論を味方に付け、彼女は戦う。
母は強しというけれど、母親としての責任、不条理な社会にひとりで立ち向かう話でもあったね。
当時の雰囲気がよく出ていて、グレーがかかった映像、けだるい音楽もいい。
長い映画で、陰惨なシーンもあるんだけど見応えありました。

アンジェリーナ・ジョリーはもちろんよかったんだけど、有名ではない脇の俳優たちがいい。
犯人の甥っ子の役を演じた子役がうまかったですよ。こちらも泣きそうになってしまった・・・

実話をリアルに再現、最後は救いがあってよかった・・・
今もアンジーの赤い唇が頭に残ってます。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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マンマ・ミーア!

2009-02-15 | マ行の映画

MAMMA MIA!(2008/イギリス=アメリカ)【劇場公開】
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ/アマンダ・セイフライド/ピアース・ブロスナン/コリン・ファース/ステラン・スカルスガルド/ドミニク・クーパー/クリスティーン・バランスキー/ジュリー・ウォルターズ

どんなことがあっても、笑っていよう。
自分の人生がもっと好きになる。


往年の人気ポップグループABBAのヒットナンバーで構成され、世界中でロングランとなった傑作ミュージカルを映画化したロマンティック・コメディ。
サントラを先に聴いて、やっと映画をみるころができました!
3週目ですが、ひとつめの劇場は満席、ふたつめもほぼ満席でした。ふぅ
歌い踊るメリル・ストリープ、幸せな気分にしてくれるABBAの曲に尽きます。


ギリシャのカロカイリ島。
美しい風景、陽気な風土がABBAの曲にぴったりあう。
ホテルを営む母ドナと2人暮らしのソフィは、恋人スカイとの結婚式を明日に控えていた。ソフィには“父親とヴァージンドロードを歩きたい・・”という夢があり、母親の日記から父親かもしれない3人の男性を内緒で結婚式に招待していたのだ。


父親は誰なのか?
やがて3人の男性が現れるんだけど、全編ドタバタ喜劇って感じですね。
まとまりがないようにみえても、「Dancing Queen」を筆頭にABBAの曲が流れると乗れちゃう♪


不覚にも涙がでたのが、ドナがソフィを思って歌う「Slipping Through My Fingers」。
娘と離れたくない・・・大切なものが手からすり抜けていってしまう切なさ、ジーンとくる美しい曲。
「The Winner Takes It All」もよかった。
ドナがサムに向かって、思いをぶつけるところは、自虐的なんだけどひとりで生きてきたドナの強さを感じたし、メリルが熱唱!


クリスティーン・バランスキー&ジュリー・ウォルターズは笑わせてくれたし、うまいです。歌が怪しいピアース・ブロスナンはハラハラしながらみてました。笑
あのボンドが歌うとは・・・
メリルもよかったけど、娘役のアマンダ・セイフライドがかわいくて歌もうまいし、これからどんどん映画に出てほしいですね。

イギリス人の俳優が多かったのは、イギリス産のミュージカルだからかな。
ABBAの曲がこんな歌詞だったのかと思いながらみてました。
桟橋でピアノをひいていたおじいさんはABBAのメンバーだそう。
人によってはおばさんパワーにひいてしまうかもな。
嫌なことも忘れさせてくれる楽しい映画でした。

★★★★★(5段階☆は0.5)

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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼

2009-02-11 | マ行の映画

MR.BROOKS(2007/アメリカ)【DVD】
監督・脚本: ブルース・A・エヴァンス
出演:ケヴィン・コスナー/デミ・ムーア/ウィリアム・ハート/デイン・クック/マージ・ヘルゲンバーガー

富も名声も手にいれた男、
彼が殺人鬼であることは誰も知らない。


善良なイメージのケヴィン・コスナーが連続殺人鬼を怪演するサイコ・スリラー。


実業家ブルックスは地位も名誉もある良き家庭人。実は「指紋の殺人鬼」と呼ばれるサイコパスなのだ。
「アメリカン・サイコ」(記事はこちら)の中年男版みたい。(あれはギャグっぽかったけども・・)
冷酷で完璧な殺し方。殺すときの興奮が忘れられない殺人依存症なのだ。


彼の分身でもあるマーシャルが、ブルックスの横でささやく。
マーシャルはブルックスが作り出したもうひとりの自分。
殺人は終わりにしたい、でもマーシャルはブルックスを殺人へと誘導する。
グループセラピーに通い2年間我慢してきたが、衝動にかられカップルを殺してしまう。
その犯行現場を目撃されてしまい脅迫される。
脅迫した男との展開が見どころ。

娘や女刑事のネタをもりこみすぎて、もうちょっとしぼってもよかったんじゃ・・。ブルックスが殺人依存症になった経緯とか生い立ちとか知りたかった。
最後のオチはわかってしまってちと残念・・


ケビン・コスナーの端正な殺人鬼ぶりがハマっている。
ブルックスを追う女刑事役のデミー・ムーアもかっこいい。アクションもいけるし、熱血漢な役が似合う。
マーシャル役のウィリアム・ハートといい、キャストは豪華で2時間にしてはあっというまでした。
ブルックスの妻役、どこかでみたなあと思ったら「CSI:科学捜査班」にでてる女優さんでしたね。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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2月に観たい映画♪

2009-02-03 | 映画全般
先月は3本しか新作映画がみられず・・しくしく
今月も劇場にいけるかどうかやばいんですが、話題の作品が続々登場。


【2/7公開】
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 公式サイト


フィッツジェラルドの短編小説を『セブン』のデヴィッド・フィンチャーが映画化した感動巨編。
80代で生まれ、徐々に若返っていく男の数奇な運命。ブラッド・ピット&ケイト・ブランシェット競演。20代のブラピに注目。


【2/7公開】
ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー 公式サイト


一番楽しみにしてる映画。ディズニー・チャンネルのテレビ映画として大ヒットした学園ミュージカルの映画化。完成度の高い歌&ダンスは必見!


【2/14公開】
フェイク シティ ある男のルール 公式サイト


ロサンゼルスを舞台に警官の孤独な闘いと葛藤を描くクライム・アクション。
久々キアヌのポリスアクションもの。監督が『ブラッド・ダイヤモンド』のエドワード・ズウィックというのも興味。


【2/14公開】
ディファイアンス 公式サイト


第二次世界大戦中、約1,200人のユダヤ人の生命を救ったユダヤ人の兄弟の実話物語。『007/慰めの報酬』のダニエル・クレイグが長男役。


【2/20公開】
チェンジリング 公式サイト


1928年のロサンゼルスを舞台に、誘拐された息子の生還を祈る母親(アンジェリーナ・ジョリー)の闘いを描くクリント・イーストウッド監督によるサスペンスドラマ。


【2/21公開】
7つの贈り物 公式サイト


『幸せのちから』の主演ウィル・スミスと監督ガブリエレ・ムッチーノが挑んだ感動のヒューマン・ドラマ。


【2/28公開】
オーストラリア 公式サイト


『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が、オーストラリアの自然を舞台に描く運命的な愛の物語。評判はイマイチなんですが、ニコール・キッドマン&ヒュー・ジャックマンのオジーコンビは見逃せない?



ヒュー・ジャックマンといえば、2月22日のアカデミー賞のホスト役が楽しみ~!
長身だし、舞台映えしそうですね。


みなさんの観たい映画も教えてね♪




レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

2009-02-01 | ラ行の映画

Revolutionary Road(2008/アメリカ=イギリス)【劇場公開】
監督・製作: サム・メンデス
出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット/マイケル・シャノン/キャスリン・ハーン/デヴィッド・ハーバー/キャシー・ベイツ

あなたの最愛のひとは
あなたを愛していますかー。


リチャード・イェーツの小説を原作に『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督が映像化。
『タイタニック』のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりの共演(キャシー・ベイツも)。
原作読んでますが、ほぼ忠実に描かれているんじゃないかな。夫婦の愛と葛藤の物語。配役もぴったりです。


1950年代のNY郊外に住む若い夫婦。
サラリーマンの夫、美しい妻、郊外の白い家に住み、ふたりの娘たちに恵まれ、端からみれば平穏な暮らし。
でも夫婦にとって、こんな生活は想定外だったのだ。
不幸のはじまりは子供ができたことで、安定した暮らしをせざるを得なくなったこと。
刺激のある、夢のある自由な暮らしがしたかったのに。
こんなはずではなかった・・・と。



妻は、退屈な暮らしに我慢できず突然、パリ行きを提案する。
現実離れした計画にまわりはドン引き。でもふたりは本気なんだよね・・
だが昇進の可能性がでてきた夫は態度を変える。ここが二人の運命の分かれ目だったんでしょう。
似た者どうしの夫婦でしたが、絆はもろかった・・・
夢が幻に終わり、悲劇を迎えることになる。


自由に生きるのが幸せなのか、平凡に暮らすことが幸せなのか・・むずかしい。
夫婦の最期の朝食となったシーンが、今となっては白々しい、、
理想と現実のギャップに苦しみ、自分を見失い、演じることに疲れた二人。
いじわるなラストでもあって、隣人たちはいい味だしてました。

キャストではケイト・ウィンスレットはきれいで、終盤の演技はくぎづけになりました。極端だけど妻の揺れる心をうまく表現してたと思う。レオはテンション高すぎなところが気になったかなぁ。笑った顔はタイタニックの頃とかわんない。笑
帽子が似合わないね、、

気分はよくないけど、夢中になってみてしまう映画でした。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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