小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

アイアンマン

2008-09-29 | ア行の映画

IRON MAN(2008/アメリカ)【劇場公開】
監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr/ジェフ・ブリッジス/テレンス・ハワード/グウィネス・パルトロー

装着せよー 強き自分

本年度全米No.1メガヒットのアメコミ映画が日本上陸。
マーベルコミックの中でも、主人公が生身の人間という異色のセレブヒーロー。

story
億万長者で発明家の軍需産業会社社長トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、視察に訪れた軍のキャンプでテロリストの奇襲に遭い、胸を負傷してしまう。やがて自分の会社の兵器がテロリストに悪用されている衝撃の事実を知ったトニーは、自ら戦闘用のスーツを作り、“アイアンマン”となってテロリストに闘いを挑む。



父親の後を継ぎ、軍需産業会社のCEOになった天才発明家でもあるトニー・スターク。
ワンマン、プレイボーイ・・人間的にはどうなのよ・・というキャラクター。
父の教えを守り、最新のテクノロジー兵器は世界を救えると思っているスターク。
だが、テロリストたちに誘拐拉致され負傷、命の恩人が自分の犠牲になったことで、彼の中で考えが変わる。
発明と企業の利益に気をとられていて、武器が人の人生を奪っていることに気がついたわけ。
自ら開発したパワードスーツを着て、彼はアイアンマンになり、テロリストたちと戦うことになる。


アイアイマンってロボコップに似てる。笑
一番の違いはマッハのスピードで空を飛べるというのがポイントだね。
パワードスーツ開発は実験工作みてるようでおもしろく、手作業というのが凄い!
すぐ墜落する未完成さが笑える。(´∀`)
スーツを装着するシーン、ステルスとの飛行シーンはワクワクされてくれた。
同じメカロボの「トランスフォーマー」よりカットが速くないので形状もわかりやすい。


ヒーローものには必ず脇で支援してくれる女性がつきものですが、スタークと秘書ペッパーの微妙な関係もいいね。掛け合いが大人でした。
スターク役のロバート・ダウニー・Jrがはまり役。
スーツ姿もかっこいいし、鍛えられた肉体も披露してくれます。
スタークに振り回されるペッパー役のグウィネス・パルトローはかわいくて自然。演技派の俳優さんを揃えたのもよかったね。

エンドロール後にまだ続きがありますって字幕、はじめて観たなあ。
ユニークなキャラ、映像の完成度も高く、おもしろかったです。
それよりも隣に座ったおやじが音たてるわ、寝てるわで気が散って集中できなかったよ!バーカ。

★★★★(5段階☆は0.5)

「アイアンマン」公式サイト

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ペネロピ

2008-09-23 | ハ行の映画

Penelope(2006/イギリス=アメリカ)【DVD】
監督: マーク・パランスキー
出演: クリスティーナ・リッチ/ジェームズ・マカヴォイ/キャサリン・オハラ/リチャード・E・グラント/ピーター・ディンクレイジ

ありのままの私じゃダメなの?

コメディタッチの現代のファンタジー。
ヒロインを演じたクリスティーナ・リッチはもちろん、お話もチャーミング。
メッセージもしっかり込められていて、大人だけでなく、小中学生の女の子にもおすすめできるね。

story
名家のお嬢様ペネロピは、先祖が魔女にかけられた呪いのせいで、生まれた時から豚のような鼻を持っている。彼女は自分の顔を見ても逃げなかった唯一の青年マックスに恋をするが、実は彼の正体はペネロピを狙う新聞記者が送り込んだスパイだった……。


今作に出演もしているオスカー女優リース・ウィザースプーンの製作会社第一弾映画。
かわいい小物や色づかい、インテリアもおしゃれで女性が楽しめる映画ですね。


先祖にかけられた呪いのせいで、豚の鼻と耳で生まれてしまった令嬢・ペネロピ。
現代に生きる、おとぎ話のお姫さまみたい。
籠の鳥のように家に閉じ込められて25年。
魔女の呪いというよりも、ペネロピの存在を隠した母親の呪いでしょ、これは^^;
父親はわりとクールな人なのに、母親が過保護すぎるな、


呪いを解くには、同じ名家の男性の愛を受けること。
王子ではなかった嘘つき青年(笑)がきっかけになり、ペネロピは外の世界に一歩踏み出していく。
はじめて両親から離れ、マフラーで顔を隠しながら街を歩くペネロピ。
シャボン玉が飛び交うメリーゴーランドのシーンはきれいだった。


いつしかペネロピはマフラーをとる。
自分にとって一番大事なことがわかった時、呪いは解ける。魔法は簡単なことだったのね。
偏見、外見にとらわれない。大事なのは自分自身の心がけ。
先祖の呪いは古い価値観(母親の呪い)でもあるし、ペネロピは自ら呪いをかけてしまった。思い込みは恐ろしい。

豚の鼻が、ペネロピ役のクリスティーナ・リッチにぴったりはまる。
人間の鼻に戻った時も、豚の鼻の方がかわいいじゃんと思ったぐらい。笑
人気急上昇中のジェームズ・マカヴォイは、今回はラブリーだったなー。歌ったり、楽器演奏するシーンはときめきました。
イギリス風ファッションもきまってたし、優しさが似合う人だね。
「豚人間を見た!」と騒ぐおぼっちゃまと、リアクションの大きいペネロピの母親は笑えました。

魔女は意外な人でしたとさ・・

★★★★(5段階☆は0.5)

「ペネロピ」公式サイト

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おろち

2008-09-21 | ア行の映画

(2008/日本)【劇場公開】
監督: 鶴田法男
出演:木村佳乃/中越典子/谷村美月/山本太郎/嶋田久作

美の崩壊は、女の最期。
呪われた女たちの運命を見つめ続ける、私はおろち―


ホラー漫画の巨匠、楳図かずおの同名怪奇ミステリーを映画化。
29歳を過ぎると、その美しさが崩壊し始めるという美人姉妹の悲しい運命。
意外に悪くなかったな。
絵のインパクトが大きい楳図かずおの世界を、うまく映像化してると思います。

story
人の世をさまよい、人間の心の闇を見つめてきたおろち(谷村美月)が家政婦として潜り込んだ門前家には、二人の美しい姉妹がいた。当家の女性は29歳を過ぎるころには突然、その美ぼうが崩れ、果ては化け物のように醜く死んでいくという。ある日、妹の理紗(中越典子)は死にゆく母親の口から、もう一つの門前家の秘密を打ち明けられる。(シネマトゥディ)



これから見る人は“おろち”が何者なのか、知っておいた方がいいかも。
説明不足で、腑に落ちないところがあってそこが残念。
原作漫画は昔読んだ気がするけど、あまりよく覚えてない・・
不思議な能力を持ち、歳をとることのない謎の美少女「おろち」は、人々の人生を見つめてきた。彼女が語り部となり、ドラマははじまる。


昭和25年、銀幕のスター女優、門前葵が突然顔が醜くなる。代々、門前家の女は、29歳になると美しい顔が醜く崩れ落ちるという。ごう慢な女優葵のファッションや洋館などレトロな雰囲気がミステリアスでいい。
開かずの間があるのは昔のホラーテイストでもあるね。


その後、葵の血を受け継いだ美人姉妹が大人になった頃、おろちは家政婦として門前家へ入り込む。
あるきっかけから姉妹のバトルがはじまるんですが、はり倒す、殴る・・容赦ない暴行。姉の罵声がひびき渡り、妹はただ耐えるのみ。
姉役木村佳乃と妹役の中越典子、ふたりの演技はよかったです。

妹がやられっぱなしなのは、実は意味がある。
ネタばれ厳禁なんで、あまり書けないです。笑
ラストはまさかの大どんでん返し。
人間の愚かさ、醜さはほんとに恐ろしいし、悲しい・・・。
屋敷の階段の聖母の肖像が全てを物語っていたね。

無表情のおろち役の谷村美月はいいと思う。嶋田久作の執事役は似合い過ぎ。
最初、主要3人のキャストを知った時、楳図かずおの漫画にでてくる女性、少女に似てる気がして期待したんですが、まずまずだったんじゃないかな。
結局、門前家の女たちがなぜ醜くなるのか、謎が残ったままなのはモヤモヤ^^;

主題歌の柴田淳の「愛をする人」は、美しい曲でストーリーにはまってて、耳に残りました。



木村佳乃というと、アメリカでは今月公開、日本では11月公開のハリウッド作品「ブラインドネス」公式サイトが待機中。ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、ダニー・グローバー、ガエル・ガルシア・ベルナルと豪華な顔ぶれ。

★★★☆(5段階☆は0.5)

「おろち」公式サイト

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ラスト、コーション 色|戒

2008-09-19 | ラ行の映画

Lust,Caution/色・戒(中国・アメリカ)【DVD】
監督:アン・リー
出演:トニー・レオン/ワン・リーホン/タン・ウェイ/ジョアン・チェン

あなたはタブーを目撃する。

2007年度ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞と金オゼッラ賞(撮影賞)を受賞。
『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督最新作。
タイトルのラストは色欲のことだったのね^^;
激しい性描写が話題となり、アメリカではNC-17指定、日本ではR-18指定、中国では7分間短縮されたバージョンが公開された。
ねっとりとしたいい映画です。

story
1940年前後、日本軍占領下の上海。ワン(タン・ウェイ)は女スパイとしてイー(トニー・レオン)のもとへ送られる。しかし、大臣暗殺を企てる抗日青年との間で心が揺れ動くワンは……。(シネマトゥディ)


第二次大戦中の日本占領下の香港、上海が舞台。
抗日運動に身を投じた女子学生チアチーが、女スパイとして抗日組織の摘発を指揮するトップの男イーを誘惑する。学生の演劇仲間の革命ごっこだったのが、本気になってしまう。


お話はとてもシンプル。
趣があるというか、登場人物たちのファッション、当時の上海、香港の雰囲気がよく描かれていて、映像的によかったです。いろいろなデザインのチャイナ服も楽しめる。
言葉では表現できない、まなざし、しぐさを読み取っていくおもしろさがある。
目配せなど、いわなくてもわかるだろうというのは東洋的なんだろうか・・


チアチーは諜報活動としてイーに近付き、二人は関係をもつんだけど暴力的な行為からはじまる。
されるがままのチアチー。その後の密会でも激しい行為〈肉と肉とのからみあい・・・〉が続く。
疑り深く、誰の言葉も信じなかったイーが、彼女を信じるようになる。
チアチーがイーのために「糸と針」の歌を歌ったとき、イーが涙ぐんだシーンが印象的だった。
歌に真心を感じたんだろうね。


クライマックス、何も疑わずチアチーの後をついていったイー、チアチーのぎこちないそぶり。
イーがチアチーに贈ったダイヤをみて「ダイヤには興味がない、指輪をつけた君の姿が見たいんだ」というキザな台詞に、チアチーの目が赤くなる。
そのとき、彼女は己の愚かさを知ったんだと思う。
国を取り戻そうとした自分は未熟だったこと、仲間を裏切ったことは、彼女の頭の中にはすでになかった。
こうなることはわかっていたのかもしれない・・
後になって考えさせられる映画で、愛してはいけなかった男女の切ない物語でした。


トニー・レオンは東洋人男性特有の色気がある俳優さんですが、今回は渋い。
激しいセックスシーンにはびっくりしたなー、、DVDでは大きいボカシ、一か所あり^^;
険しくも感情のない目、だがベッドシーンになると、野獣のようなパッションが感じられるんです。
大抜てきされたタン・ウェイは、新人女優にはみえない大胆不敵な演技。すごいな。カフェで香水をつけるしぐさが、エレガントで美しかった!
女性同士のマージャンシーンも、なかなか楽しい。
イーが車に飛び込むシーンは、あまりの素早さにちと笑い。
映画っておもしろい。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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4ヶ月、3週と2日

2008-09-17 | ヤ行の映画

4 Months, 3 Weeks, and 2 Days(2007/ルーマニア)【DVD】
監督・脚本・製作: クリスチャン・ムンギウ
出演:アナマリア・マリンカ/ローラ・ヴァシリウ/アレックス・ポトシアン/ルミニツァ・ゲオルジウ/アディ・カラウレアヌ

これは二人だけの秘密―。

2007年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。
『ラストキング・オブ・スコットランド』『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』『クィーン』をおさえて見事勝ち取った作品。
徹底したリアリズム作品、楽しい映画ではないですがひきこまれました。

story
チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)とガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)は寮のルームメート同士。実はガビツァは妊娠していたが、中絶は法律で禁じられていた。中絶手術の当日、予想外の事態が重なり手術の機会を逃しそうになるが、オティリアは親友のためにある決断を下す。(シネマトゥディ)



独裁政権下のルーマニア。大学寮のシーンからはじまり、日常の情景が映し出される。
長回しのせいかずうーと緊張感をもって観てしまう。
中絶が違法とされてる世の中、主人公オティリアはルームメイトが中絶することになり、彼女を助けるためにひとり走り回る。


オティリアのまわりの人間は、皆あてにならない人間ばかり。
ルームメイトは事の重大さをわかっておらず、すべてオティリアまかせ。
あげくのはてに嘘をつき、オティリアがその代償としてとんでもないはめに陥る。。なぜそこまでしてオティリアは友人を助けるのかが、大きなポイントなんですが・・

オティリアの恋人も、もし妊娠したらどうするのか何も考えてない。こいつとは結婚しないほうがいいな。。彼の家族たちとの食事会でも、そこにいる大人たちは勝手なことばかり言って、初対面のオティリアは気まずさを感じる。
いつのまにか、自分がオティリアの目線になっていて、むかついてくる。苦笑


物がない、自由がない、希望もない、選択することができない世の中を体感できた感じがします。
オティリアは自ら犠牲になり、危険を承知で友人を助け、やり遂げたんだけど、空しさが残りましたね。
流れに身をまかせながらも、前だけ向いていこうとする主人公の姿は、男にも負けない強さがあった。

ホテルは電気がついていなかったり、街の中も暗くて独裁政権の末期を表してるのかな。
エンドクレジットの音楽にはびっくり!

『ある子供』と雰囲気が似ていて、こういう映画は嫌いじゃないです。

★★★★(5段階☆は0.5)

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フィクサー

2008-09-15 | ハ行の映画

Michael Clayton(2007/アメリカ)【DVD】
監督・脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン、シドニー・ポラック

マイケル・クレイトン──
罪を消したければ、彼に頼め。


邦題のフィクサーとは“もみ消し屋”のこと。
弁護士事務所に所属し、裏で仲介、交渉にあたる仕事人。
大企業の陰謀にまきこまれたフィクサーの物語。
アカデミー賞助演女優賞受賞〈ティルダ・スウィントン〉作品。

story
大手法律事務所のフィクサーとして活躍するマイケル(ジョージ・クルーニー)。在職15年にして共同経営者への昇進もない彼が焦りと不安を感じる中、大企業の集団訴訟にかかわっていた同僚の弁護士アーサー(トム・ウィルキンソン)が精神に異常をきたす事態が発生。マイケルはその後始末をするため、アーサーの下へ向かう。(シネマトゥディ)



社会派サスペンスものでしょうか。
原題にもなってる主人公マイケル・クレイトンは、マンハッタンの法律事務所でフィクサーとして働いている。
話が遡っていく内容で、はじめはわかりにくいですが、みてるうちにつながっていきますね。
利益重視の大企業、問題が起きたら弁護士やフィクサーに頼み、もみ消してもらう。
ひき逃げをし、フィクサーにもみ消しを頼む奴もいてサイテー。顧客でもそれはいかんよ^^;


3000億円という集団訴訟を担当していた弁護士アーサーは、企業の裏を知ったことで良心の呵責に耐えきれず、精神的におかしくなってしまう。
その弁護士を演じたトム・ウィルキンソンの苦悩ぶりはうまかった。
彼はこれはいけないと告発しようとする。味方を敵にまわしたようなもの。企業の女本部長は彼を抹殺するために刺客を送り込むんだな・・ここまでくると犯罪ですよ。。
裏社会ともつながっているところが恐ろしい。

真実を知ったマイケルも殺されそうになるが、間一髪なんとか逃げ出す。
弁護士のときは用意周到な殺し方だったのに、マイケルの時は不手際っていうのが出来過ぎな感じ・・・


女性本部長とマイケルとの駆け引きは、すごみがあった。本部長を演じたティルダ・スウィントンは、強気のキャリアウーマンにみえるけど、実は小心者だというのをうまく演じてました。彼女も大企業の被害者でもある。

今回のジョージ・クルーニーはかっこよかった!
息子に将来のことをいい聞かせるシーンや、うんざりする仕事でもやりとげる姿がいいです。
役柄のマイケルはギャンブルするし借金まみれ、金ほしさで仕事してるけど、クルーニーが演じると、クリーンで有能な人間にみえてしまうね。笑
わかりづらくても、台詞の応酬、俳優でみせてくれた映画でした。

そう快な終わり方と思ったら、エンドクレジットのマイケルの乗った車の後をつけるタクシーが怖い・・・?

★★★★(5段階☆は0.5)

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ウォンテッド

2008-09-14 | ア行の映画

WANTED(2008/アメリカ)【先行上映】
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:アンジェリーナ・ジョリー/ジェームズ・マカヴォイ/モーガン・フリーマン/テレンス・スタンプ/トーマス・クレッチマン

1を倒して、1000を救う

いや~おもしろかった!
斬新な映像と派手なカーアクション、キャストもハマリ役。
アメリカの若者に人気のグラフィックノベルが原作。
『ディ・ウォッチ』の監督さんですね。

story
恋人にも捨てられ、人生にうんざりしているウェズリー(ジェームズ・マカヴォイ)。そんな彼の前に突如現れた謎の美女フォックス(アンジェリーナ・ジョリー)は、ウェズリーの亡き父が秘密の暗殺組織をけん引するすご腕の暗殺者だった事実を彼に知らせる。しかも父亡き今、ウェズリーは組織を継承する立場にあると言い……。(シネマトゥディ)


冒頭、男のガラスぶち破りハイジャンプシーンにびっくり。
ありえなくても、ノリで観てしまう作品ですね。^^;


主人公は冴えないサラリーマン。同僚にバカにされるわ、女上司に嫌気がさしてストレスたまりまくり。
ある日、ドラッグストアで見知らぬ美女から「あなたのお父さんは凄腕の殺し屋だったが死んでしまった。私たちの組織に入らない?」と誘われる。
そこからノンストップアクションの連続。
車をスピンしながら乗り込むシーン、のけぞりカーチェイスはドキドキ!

一番は主人公役ジェームズ・マカヴォイのヘタレぶりでしょう。
車の空中シーンでの絶叫、同僚へのキーボード投げは大笑い。仕返しは痛快! 
スローモーションも効果的に使ってますね。
ひ弱だった彼が、暗殺者集団〈フラタニティ〉の仲間に入り、父ゆずりの能力が目覚める。しかし痛いシーンが多いっす、、ファイトクラブかい。。


美しき暗殺者役のアンジェリーナ・ジョリーはもう魅力的!
拳銃もったアクションはかっこいいし、謎めいた表情もいい。
シリアスものよりもアクションもののほうが断然存在感あります。


ヘタレだった主人公が、苦しみながらも暗殺者のプロになる。
掟に従う暗殺者たちの運命は・・・・?
ラストもいい感じで決まってる。

青年の成長物語としてみると、どこか「スパイダーマン」に似てなくもない。音楽も似てるなあと思ったら同じダニー・エルフマンでした。
弾道曲げなど、無茶なつくりでもダークナイトとおなじぐらい興奮してしまった。笑
列車の一般人、ネズミはかわいそうだったね。
アクション好きなら観て損はない映画だと思います。
続編の企画も進行中!

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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お気に入りの映画音楽

2008-09-10 | 音楽
今日はお気に入りの映画音楽を紹介。

美女と野獣

Beauty and the Beast/セリーヌ・ディオン&ピーボ・ブライソン
アカデミー賞最優秀オリジナル作曲賞&主題歌賞を受賞。アニメとしては初の作品賞にノミネートされたディズニー・アニメ。お話もいい。
Beauty and the Beast- Celine Dion




ムーランルージュ

Elephant Love Medley/ニコール・キッドマン、ユアン・マクレガー
一番、大好きなミュージカル映画。俳優が歌っていることに感激したし、特にユアン・マクレガーの歌唱力には驚き。ニコールとユアンのデュエット曲「Come What May」は結婚式におすすめ。クリスティーナ・アギレラらが歌う「Lady Marmalade」、U2のボノらの「Children of the Revolution」など贅沢なサントラですね。


ラブソングができるまで

Pop! Goes My Heart/ヒュー・グラント
ヒュー・グラントが80年代のPOPスター役を熱演。PVはよくできてます。笑
ソフトな声にびっくり。ドリュー・バリモアとのデュエット「Way Back into Love」、ヘイリー・ベネットの歌も聴き応えあり。


ブロークバック・マウンテン

He Was A Friend Of Mine/ウィリー・ネルソン
エンドクレジットに流れるこの曲で号泣・・・
明るいカントリーなのに、詩に泣けた。ルーファス・ウェインライトの「The Maker Makes」も鎮魂歌のような美しい曲。歌がないBGMだけのもいい。


主題歌では「ロッキー」は落ち込んだ時、勇気がわいてくる。
スピルバーグ映画に欠かせないジョン・ウィリアムズものでは「E.T.」「A.I.」が好き。
「イルマーレ」でサンドラ・ブロックとキアヌ・リーヴスのダンスシーンで流れるポール・マッカートニーの「This Never Happened Before」もいいね。
The Lake House - This Never Happened Before



みなさんのお気に入りの映画音楽を教えて!


リンク先

2008-09-07 | 音楽


マイケルジャクソン日本語版公式サイト
『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(10/28劇場公開)公式サイト
ソニーミュージックーMICHAEL JACKSON
The Official Michael Jackson Youtube Channel
MjTunes - Michael Jackson Radio Station
Michael Jackson Remix Suite ←クラブ・ダンス系が好きな人におすすめ!
Yahoo! ミュージックーマイケル・ジャクソン
マイケルが眠る「フォレスト・ローン・メモリアルパーク」
This is it Human Nature
This is it TVcm



番外
ミスター・ロンリー
マイケル・ジャクソンのものまねパフォーマンスをする青年を描いた映画の感想。
マイケルと直接関係ないのであしからず。せつないお話。

マイケル・ジャクソンの葬儀を読み解くヒント


ファーストフード・ネイション

2008-09-07 | ハ行の映画

Fast Food Nation(2006/アメリカ=イギリス)【DVD】
監督・脚本: リチャード・リンクレイター
出演:グレッグ・キニア/ポール・ダノ/クリス・クリストファーソン/パトリシア・アークエット/ウィルマー・バルデラマ/イーサン・ホーク/カタリーナ・サンディノ・モレノ

世の中には、知らないほうが幸せなことが
たくさんあるんだよ


エリック・シュロサーのノンフィクション小説「ファストフードが世界を食いつくす」を、『スクール・オブ・ロック』『ビフォア・サンセット』のリチャード・リンクレイターが映画化。
メキシコ人版蟹工船。涙
マイケル・ムーアのドキュメンタリー見てるよう。

story
大手ハンバーガーチェーン、ミッキーズのマーケティング部長ドン(グレッグ・キニア)は、パテからの糞便性大腸菌検出の報告を受け、調査のためコロラドの工場へ。一方そのころ、密入国したメキシコ人シルビア(カタリーナ・サンディノ・モレノ)の夫ラウル(ウィルマー・バルデラマ)は、ミッキーズと契約する精肉工場で働き始める。(シネマトゥディ)



主要人物は大手ハンバーガーチェーンのマーケティング部長、店でバイトする高校生、工場で働く外国人とそれぞれの視点で描かれる。
ハンバーガーのパテから牛のフンが検出され、マーケティング部長がコロラドの工場へ調査に向かう。
工場関係者は、そこで何が行われているか知っていても見て見ぬフリ。結局は大企業の一員として取り込まれてしまうのね。
1ミクロンのフンなんてどうってことない。。。
工場が環境汚染の原因にもなっいて、大国アメリカは牛の生産量も半端じゃない!垂れ流しはいかんでしょ、、


一番ショッキングなのは、危険を承知で働くメキシコ人労働者の実態でしょう。
素人がいきなり肉切り作業、高圧の水を扱うなど高い収入を得られるとはいえ、いつ怪我してもおかしくない。
美人姉妹は工場のエロ監督につけこまれ関係をもつ。薬にはまる者もいるし、あげくのはてには大事故。蟹工船さながらの悲惨さ・・
それでも貧しいメキシコ人たちは、希望を胸にアメリカへ密入国する。

最後の精肉工場の衝撃映像は面食らいました。。
とても凝視できなかったし、あそこで働くなんて私にはぜったい無理!!!

慣れれば楽よ!って、即逃げ出す。(-_-;)


だれる場面もありますが、ファーストフードの実態はリアルでした。
アメリカの話はそのまま日本もつながるわけで、食の安全、環境汚染、外国人不法労働者の問題など現代社会の姿でしょう。

企業はいけないとわかっていても利益追求、豊かな生活のためには、働く者や消費者のことは後まわし。個人の意識を高めていかないと問題解決にはならないな。
豪華キャストでブルース・ウィリス、イーサン・ホーク、アヴリル・ラヴィーンも出演してまーす。

★★★☆(5段階☆は0.5)

「ファーストフード・ネイション」公式サイト

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