小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

「生きながら火に焼かれて」

2006-06-30 | 

スアド/著 
松本百合子/訳


今日は久しぶりの本のお話。
少し読んだら気分が悪くなったほどの衝撃的な内容。
文庫化されたので購入しましたが、一気に読んでしまいました。
時代錯誤の因習、掟は21世紀の今でも世界に存在する。
女性に対しての男性による暴力、親がいとも簡単に女の子を殺すのです。
信じられませんが、これは一人の女性が命をかけて告発した真実の出来事です。

●ストーリー●
今から25年前の中東シスヨルダンの小さな村で生まれたスアド(仮名)は、幼い頃から働かされ、日常的に父親から虐待されていた。
17歳の時に恋をし、子供を身ごもるが、家族の名誉を汚した罰として義理の兄によって火あぶりにされる。
人道団体〈シュルジール〉で活動をしているジャクリーヌらによって奇跡的に救出され、ヨーロッパに渡る。
重度の火傷を負うが男性と結婚、子供にも恵まれるが、時折襲ってくる“鬱”と戦いながら、ジャクリーヌのすすめで本を出すことになる。
世界中の人たちにこの現実を知ってもらうために・・・


女性として生まれたばかりに奴隷として働かされ、家畜以下の生活を強いられる。
スアドの兄弟も14人いたはずが9人しかいない。
人知れず消えていく女の子、理由は家のためにならないから。
なんと生まれたばかりの女の子を母親が殺すのを目撃したスハド。
いつか自分も親によって殺されるのではないか・・・恐怖と隣り合わせの生活をしているのです。
驚くのは、成長するとともにスアド本人もここでは普通のこととして受け止めていることですね。
考える行為、選択する権利もない。
環境に慣れてしまい、女性は男性に服従するものと教えられてること。

そして年頃になれば恋もする。危険とわかっていてもこの思いは抑えられない。
だが不幸は訪れるのです・・・・その悪夢の中で未熟児で子供を産むのですが、運良く人道団体に助けられ、スアドはこの子供とともにヨーロッパに渡る。
子供は里親に預けられ、懸命に生きる彼女にすてきな男性が現れ、結婚そして二人の女の子が誕生。
第二の人生をおくるのですが、悲惨なやけどの跡、外を自由に歩けないストレス、そして火への恐怖で鬱状態に陥るスアド。

しかし、本を出版することになり、自分の忌わしい過去と向き合うことで、スアドの中で変化が生まれるのです。
「名誉の殺人」の数少ない生き残りとして、世界中の人たちにこの野蛮な行為を知ってもらうために勇気をもって彼女は証言したのです。
一生、魂の休まることはないだろうと思いますが、自分で運命を変えてやろうとする強さに感銘。

まるで中世の出来事のような、このような事件は現在も年に6,000件報告されてるそう。
これは明確な数字ではないですけど。
「名誉の殺人」(honor killing)と呼ばれる素行の悪い娘を家族が殺害する行為は、中東地域、アフリカ、インド、パキスタンなどに分布。
運良く世界中に逃げても親が追ってくることもあり(恐ろしいです・・・)
彼女らは息をひそめて暮らしているのです。
スアドももちろん名を偽り、顔も出せません。

あまりにも悲惨な行為に、憤りと地球上には我々の知らない因習がいっぱいあるということを知ったことですね。
そしてスアドは今は母親を許すことができるといっています。
今もあの土地にいたのなら、母親と同じことをするだろうと・・・
その土地が本来の常識を越えてしまうのでしょうね。

最後にスアドが言う。
自分を愛することができれば人も愛せる。
困難なことがあったら誰でもいいから人に話すこと。そして希望を持つこと。
スアドは日本での出版で来日をしています。
あとがきには日本のみなさんへの愛のメッセージが添えられていますよ。
いつかマスクをとったスアドが見られることを祈うばかりです。

人道団体シュルジール(本部:スイス)


プリズン・ブレイク(第1話~第4話)

2006-06-29 | 海外TVドラマ

Prison Break
(2005/アメリカ)

第1話「マイケル」PILOT
第2話「アレン」ALLEN
第3話「セルテスト」CELL TEST
第4話「腐食」CUTE POISON

全米で2005年秋に放映がはじまった新シリーズドラマ。
IQ200の優秀な建築士が銀行強盗を企てるところからはじまります。
端正な顔だち、きちっとした身なり、頭脳明晰な男がなぜ?
兄が大統領の兄弟を殺した罪で死刑宣告を受け、
弟は自ら兄と同じ刑務所に入り、脱獄させようとするお話。
タイムリミットは30日。弟は兄を救うことができるのか!!!

●ストーリー●
シカゴで優秀な建築士として暮らすマイケル・スコフィールド(ウェントワース・ミラー)は、大統領の兄弟を殺した罪で死刑を宣告された兄リンカーン(ドニミク・パーセル )を救う為に銀行強盗を企て、兄と同じ刑務所に入る。
その刑務所は自分が設計に携わったのだ。
異例のスピード判決、大きな陰謀を感じ取ったマイケルはこの方法しかない!と思い、なんとか兄を脱獄させるため計画をたてる。
だが、そこは刑務所の中。
マイケルを嫌う看守、嫌がらせをする仲間など、危険と困難がいっぱい・・・



↑左兄、右弟


刑務所の中のドラマというと「ショーシャンクの空に」など秀作がありますが、兄を脱獄させるため弟が刑務所に入り込むという発想が面白い!
極限状態の場所から脱出する緊張感があります。
一番の見どころはマイケルを演じているウェントワース・ミラーがいいですねえ♪
知的なまなざしとワイルドな魅力。
むさ苦しい囚人達の中では、いい男なので際立ってる^^
目をつけられるのは当然でしょうが、いつ襲われやしないかとドキドキ・・・。。
まあ柔な感じはしませんけどね。とにかく頭で勝負!!

マイケルは設計技師という職業を武器に所長に取り入ったりします。
排水口がある治療室に入り込む為、わざと糖尿病患者になったりする。
身体をはってまでして、兄を救うにはそれなりの理由があると思いますが、まだ深く触れていないです。
同房者の協力が必要だと思ったマイケルは、彼が信用できる人間なのかを試す。
ぬかりなし!マイケルの計画が囚人たちに影響を及ぼしていく・・・

マイケルはこの刑務所の設計をしているんですが、
圧巻は自分の身体に刑務所の設計図をかいたタトゥーを入れてることでしょう。
見た目は普通の図柄ですが、地図のようになっている。
同房者が絵柄ではなく、図柄ではないかと気付き、ピンチ!!

4話まで見ましたが、いいところで終わってる・・
ハラハラの連続、登場人物も個性があり楽しめますね。
次が早く見たいなー。

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M:i:III

2006-06-25 | マ行の映画

Mission: Impossible III
(2006/アメリカ)

先行上映で観てきました。
トム・クルーズのハマリ役スパイシリーズの第3弾。
今回のミッションは1、2作目に比べ、かなりの強敵と見た。
イーサン・ハントの妻が狙われるのです・・・
いつのまにか彼女がいたんですね~
トムのプライベートを彷佛とさせる内容かも。
アクションはパワーアップ!!
細かいことは気にせず、ド迫力の2時間余りです。

●ストーリー●
IMFで現場を離れ新人育成をしていたイーサン・ハント(トム・クルーズ)はジュリア(ミッシェル・モナハン)との婚約パーティを開いていた。
そこへイーサンに指令がくる。
自分が育てた弟子リンゼイが武器商人の悪党ディヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)に拉致されたのだ。
チームを結成し、現場に急ぐがリンゼイは頭に埋め込まれた爆弾で死ぬ。
内部に裏切り者がいるのでは?と疑うイーサン。
怒りに燃えたイーサンはディヴィアンを捕らえるが、最愛の人ジュリアが誘拐される。
タイムリミットは48時間・・・イーサンたちは不可能なミッションに挑む・・・



↑トム、スタントなしのシーン、凄すぎ!


とにかくトムのアクションには頭が下がります。命がけですねえ。
いつか大怪我してしまうのではないかと心配してしまう・・・
ディヴィアンを移送中に橋の上でロケット弾が撃ち込まれる場面でトムが吹き飛ばされますが、肋骨折ったそう。
トムによるトムのための映画!

今回はイーサンの私生活が垣間見えて、スーパーエージョントも一人の男性として恋愛も経験。
といっても詳しいなれそめは描かれておらず。。
不思議なのは、イーサンが拳銃ぶっ放し痛い目にあって家に帰ってきても、顔はスッキリ、かすり傷のひとつもない・・・???まあ気にしない^^;
派手なアクションシーンの連発、音響で耳が痛くなる・・・
上海の高層ビルから地上に着地、その後トレーラーに轢かれそうになるシーンはどっきりです。
破壊兵器「ラビット・フット」の行方がポイントですが、いったいこれは何だったのか?
最後までわからず・・・


見所としては個人プレーではなく、チームの連携プレーが楽しめるところかな。
ディヴィアンと接触するため、パーティに侵入するところや変装は1作目を思い出します。
女性エージェント・ツェンを演じたマギー・Qは美しい女優さん。
バチカンで乗ってた車はフェラーリ?

同じ新メンバーとして輸送担当デクラン役にジョナサン・リース・マイヤーズが登場。
彼はアクション超大作ははじめてじゃないかな。
でもやっぱりトムのおまけという感じも(-_-;)
クールビューティのジョナサンは私のおすすめ俳優です
(次回作はウッディ・アレン監督の「マッチポイント」)
悪役ディヴィアン役のフィリップ・シーモア・ホフマンの無気味な存在感は迫力あり。
イーサン・ハントの今回のミッションは失敗か?と思ったほど。

残念なのは、どこかで見たことのあるシーンが多く新鮮さはないかなあ。
頭脳重視のスパイ活動ではなく、今回は超アクションを全面に出してますね。
それにしてもトムはいつまでも青年のように若い。
上海の町の中を走り抜けるトムはとにかく一生懸命!^▽^
完璧主義、手を抜いてません!!
何も考えずにおもいっきり楽しめるサマームービーというところでしょうか・・・

★★★★(5段階☆は0.5)

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秘密のかけら

2006-06-20 | ハ行の映画

Where the Truth Lies
(2005/アメリカ)

1950年代~70年代のアメリカショービス界が背景。
人気デュオに関係した変死事件を、15年後になってその真相を探る女性ジャーナリスト。
隠された真実とは・・・・華やかな舞台の影に秘密があった。
人気デュオにケビン・ベーコンとコリン・ファースが扮するエロチックサスペンス。


●ストーリー●
女性ジャーナリスト、カレン(アリソン・ローマン)は、チャリティ番組のホスト役を務めていたラニー・モリス(ケビン・ベーコン)とヴィンス・コリンズ(コリン・ファース)の人気デュオに関する暴露本を書こうとしていた。
15年前、二人が滞在していたホテルで女性の全裸死体が発見されるが、突然二人はコンビを解消する。
カレンは二人に当時の話を聞こうとするのだが、そこには罠がはりめぐされていた・・・




15年前に起きた女性変死事件を探るためラニーとヴィンスに接触しようとするカレン。
実はカレンにとって二人は少女時代からのあこがれの存在なのだ。
しかし彼女もしたたかな女性で一流のジャーナリストをめざしている。

探るうちにラニーとヴィンスの裏の顔も見ることになる。
英国人で優等生なヴィンス、奔放で女性にだらしないラニー。
有名人ゆえ、ギャングに名前と顔で利用されることも。そしていきつくところはドラッグ。
水商売の世界、秘密のひとつやふたつはあるわけです。

その変死体となった女学生(バイトでホテルのメイドをしていた)の素顔も明らかにされるのですが、
暴かないほうがよかったのかも・・・
華やかな世界には落とし穴があったというお話。

過去と未来をカレンもしくはラニーのナレーションがはいるのですが、ややこしかった。
美しい映像でスカイブルーが印象的。
残念ながら作品的には地味になってしまったかも。
もう少しドロドロしたものがあっても良かったのかもしれない。

エロ度としてはラニーとヴィンスと女学生、カレンと女性歌手とのそれぞれラブシーンがあり、それなりに^^
ロマンチックな役柄が多いコリン・ファースとしては、今回のバイセクシャルでもあるヴィンス役はちょっと異色かな。
カレン役の26歳のアリソン・ローマンは少女役もこなしているのです。
これにはびっくり!

★★★(5段階☆は0.5)

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自己紹介バトン

2006-06-18 | バトン

ブルーボネットの大地に魅せられてのボネットさんからの名前不明バトンです!
自己紹介バトンかな。またも遅くなりました・・・
いつもバトンありがとう♪

Q1:回す5人を最初に書いておく
今回はやってみたい方に回してみたいと思います。
気軽にもっていってくださいねー!!

Q2:お名前は?
アイマック。
私がiMacを使用している、ただそれだけでつけた名前です。
もうちょっと粋な名前にすればよかったと後悔・・

Q3:おいくつですか?
これはノーコメで・・・

Q4:ご職業は?
DTPデザインオペレーター
1日中、コンピューターと格闘しています。少々ストレスあり・・・
家に帰ってからのネットは目が疲れますが、やめられないというのは依存症か・・・汗、汗

Q5:ご趣味は?
映画/音楽鑑賞・ネットサーフィン・絵を描くこと
愛する松井秀喜の応援(今はW杯に釘付け・・がんばれ、ニッポン!!!!)

Q6:好きな異性のタイプは?
価値観が同じ。自分より精神的に大人の人。

Q7:特技は?
ないなあ・・・
イケメンを探し出すことぐらいか^^

Q8:何か資格を持っていますか?
運転免許ぐらいですかね。

Q9:悩みが何かありますか?
あるにはある。
自分に関したことじゃなくて家族が困っていることかな。

Q10:好きな食べ物、嫌いな食べ物は?
好きな食べ物:フルーツ、豆腐。
嫌いな食べ物:お肉・・・物によっては食べられる時もある。

Q11:バトンを回してくれた人の印象は?
いつもバトンをいただくボネットさんは、テキサス在住、私と同じく松井秀喜ファンです。
語学が堪能、語り口から感じられるのはいつも元気、まっすぐで人を気づかうことのできる女性ですね。私、見習わなくては!
いつかNYへいって一緒に松井の応援をしようと夢見ています。

Q12:愛する人へ一言!!
感謝の言葉です。
1日、1日を大事に生きよう!

Q13:回す人を指名すると同時にその人の紹介を!!
これはスルーということで。
バトンに興味のある方は、ぜひチャレンジを!!

これといったとりえのない私ですが、これからもおつきあいくださいませ!

おまけつき新婚生活

2006-06-16 | ア行の映画

DUPLEX
(2003/アメリカ)

原題は二世帯住宅。
念願のマイホームを手にいれた新婚夫婦が、一人の老婦人によって生活をぶち壊されるお話。
二人にとっては悪魔な存在!
ちょっとブラックで笑えますが、このおばあさんの行動には主人公たちと同じくイライラしてしまう。
度を超えてます^^;
監督はダニー・デヴィート


●ストーリー●
NYで出版社勤務のナンシー(ドリュー・バリモア)と小説家のアレックス(ベン・スティラー)の二人は新婚さん。
マイホームを探していたところ、理想的な物件を発見。
幸せな結婚生活が送れるはずだったが、以前から2階に間借りしているおばあさんが嫌がらせ(?)をするのだ。
TVの騒音、家で仕事をするアレックスの邪魔をする。
二人の夢に描いた新婚生活はガラガラと壊れていく。
そのうち、ナンシーは失業・・・我慢の限界に達した二人は殺し屋を雇うことになるのだが・・・・




このおばあさん、タフで曲者。
優しい笑顔と無邪気さで二人を翻弄する一筋縄ではいかない女性。
夫婦は彼女を罠にはめようと奮闘しますが、すべて裏目に・・・。

おばあさんをインフルエンザに感染させて、死亡させてしまうと企み。
ゴホゴホ咳きをしている人のそばにいって風邪をもらい、結局夫婦二人とも感染してしまうが、な~んと、おばあさんは予防接種の注射をしていたんですねえ。。トホホ。
アレックスがやっと書き上げた2作目の小説は、おばあさんの邪魔が入り、ノートパソコンがトラックに牽かれて、あ~無惨・・・
アレックスに同情・・・

暖炉が3つもある自慢のアンティークな家。
居心地の良いはずの新居は戦場の場になるのです・・・・
オチがありますが、日本もアメリカもいい物件には要注意ってことか。
実際、このような隣人がいたら引っ越しするしかないだろう。。
おばあさん役のアイリーン・エッセルの可愛げのない演技が抜群でした(笑)

ベン・スティラーは今回は受けにまわる演技でしたが、
やっぱりはじけた役柄がいいな。
「ドッジボール」ではあまりのバカバカしさに爆笑でしたね^^

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デッド・ゾーン(TVシリーズ)

2006-06-11 | 海外TVドラマ

The Dead Zone
(2002/アメリカ)

マーク・ウォルバーグ主演の「フォー・ブラザーズ」借りたら
おまけで入っていたアメリカTVシリーズの第1話。
こちらのほうがインパクトがありました!
スティーブン・キング原作、1983年にクリストファー・ウォーケン主演で映画化された超能力者の苦悩を描いたサスペンスもの。
TVで見て、おもしろかったことを覚えています。
それを2002年にTV化したのがこれ。


●ストーリー●
教師のジョン・スミスは婚約者サラを車で家まで送り届けた帰り道、事故に遭い、6年間も意識を無くしていた。
目覚めた時、ジョンの母親はすでに死亡しており、婚約者のサラは別の男性と結婚していた。
そして彼にはある力が備わっていた。
ジョンが人の体に触ったとたん、その人物の未来、過去が映像となって見えるのだ・・・


第1話ということですが、なかなかおもしろかったです。
突然自分が超能力者になってしまう。
映画とちがうのは、CGを駆使してマトリックスばりの映像で未来、過去をあざやかに表現しているところですかね。

デッド・ゾーンとは脳の中の普通の人間が使ったことのない領域。
事故により覚醒してしまったのです。
未来が読める、過去がみえることがいいのか悪いのか・・・見たくないことまで見えてしまう。
恐い・・・
看護婦の家の火事、医師の過去、ピリッと電流が流れて自分がそこの現場へトリップ。
1話目のラストはある人間の危機を予見してしまうところで終わっていて、次が見たいよ~
どんなエピソードがあるのでしょう。

キングは好きな作家で映画化された中では「ショーシャンクの空に」「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」が良かったです。
「黙秘」もまあまあ。全部は見てませんけどね。
当たり外れがあるかな^^

本編の「フォー・ブラザーズ」は血がつながっていない4人の子供が、殺された義理の母のために復讐するお話で、いくら仇とはいえ、暴力が許されるとは思えないですけどね。
義理のお母さんは喜んだでしょうか??それが疑問・・・

アメリカ公式サイト

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インサイド・マン

2006-06-11 | ア行の映画

INSIDE MAN
(2006/アメリカ)

出だしはサスペンス風で、おお!!面白そうだぞ!と思ったら
期待しただけに最後は失速したかな・・・
完全犯罪を狙った銀行強盗事件には、裏があったという話。
観客を試すようなつくりですが、イマイチ釈然としないものがある・・・
つまらなくはないけど。
豪華な俳優陣、監督はスパイク・リー。

●ストーリー●
NYの信託銀行で覆面をつけた強盗が人質をとり立てこもる。
リーダーはダルトン(クライブ・オーウェン)。
NY市警の捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)は、
周到な計画、犯人に焦りがないことにおかしいと気づく。
そこに現れたのが、銀行の会長に頼まれた女性弁護士ホワイト(ジョディ・フォスター)。
交渉人を引受ける。そして人質たちが外へ出た時、犯人の姿が消えた・・・?
彼等の目的は何だったのか?



(ネタばれあり)
冒頭は犯人の告白からはじまる。
“私は銀行を襲う完全犯罪を計画し、実行した”・・・
終盤の重要なシーンにつながります。
巧みな演出方法なので、もしかしたら人質たち全員が犯人なのか?と
いろんな妄想がかけめぐります。
捜査官フレイジャーは下ネタありの汚職の噂がある、弁護士ホワイトもやり手で油断ならない。

犯人の計画がうまいなと思ったのは、人質たちにも同じ格好をさせたことですね。
フードつき、覆面では性別さえわからない人間もいる。
トイレは行かせてたのか?一番それが気になりました^^)ゞ

人質を殺すつもりはない。お金にも興味ない・・となると・・・
犯人と捜査官との頭脳戦ですが、犯人の真の目的がわかりづらいことですかね。
○○さんの過去を暴いたことはいいのですが、フレイジャーが一番得したのかな??
それもしっくりこない。。というかそれがどうしたという感じで。。

捜査官役のデンゼル・ワシントンはやっぱりかっこよかったなあ。笑った顔がいいんです。
弁護士役のジョディ・フォスターはバリバリのキャリアウーマン役も似合いますね。
高~いヒールの靴で登場。
クライブ・オーウェンは一番登場時間が長いと思うけど、覆面つけていてせっかくのおソース顔が見えないので少し残念

★★★☆(5段階☆は0.5)

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ディア・ウェンディ

2006-06-08 | タ行の映画

Dear Wendy
(2005/デンマーク)

親愛なるウェンディ・・・ウェンディとは銃の名前。
アメリカの炭坑の町に住む少年が、銃に魅せられ破滅に向かっていく物語。
ジャケットから西部劇かなと思ったら、現代のお話でした!
脚本は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー。
主演は「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルです。
狭い町の中で、孤立した若者達が暴走する話しでもある。
銃社会のアメリカを皮肉ってます。


●ストーリー●
アメリカの炭坑の町、そこで働く父に習い、ディック(ジェイミー・ベル)も働こうとするが逃げ帰ってしまう。負け犬。
ある時、おもちゃだと思っていた銃が本物だとわかり、勇気が湧くディック。
仲間を誘い、廃坑の隠れ家でダンディーズという名の秘密結社を作る。
だが、ディック家の元家政婦の刑務所から出たばかりの孫が仲間にはいったことで、少しずつ歯車が狂っていく・・・



主人公ディックは友達もいない、頼れるのは家政婦さんだけ。
母を亡くし、父親も突然の心臓発作で亡くなり、自由となったディックは銃を持ったことで自信がつき、
怖いものがなくなる。
同世代の負け犬の仲間4人を引き入れ、平和主義を唱えながら銃所持を認めあう。
変な連帯感、今までないに高揚感。

ここに描かれているのは、大人になりたくない子ども。
現実をみようとしない。1歩踏み出す勇気もない。
その子どもが銃を持つのです。銃がみじかにあるというのが驚きですね。

最後は予想はつきますが、ぼーと見ちゃいました。
家政婦さんがどうして事件に巻き込まれるのか・・・ちょっと強引かも。
銃を撃った時の角度が図になってたり、遊んだ映像がマンガチック。
ジェイミー・ベルの踊りが少しだけ見られますよ。

好きなジェイミー君見たさもありましたが、
盛り上がりがほとんどない、雰囲気で見せる作品かな^^)ゞ

★★★☆(5段階☆は0.5)

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スタンドアップ

2006-06-06 | サ行の映画

North Country
(2005/アメリカ)

全米初のセクハラ問題の集団訴訟。
男の仕事をうばったために、セクハラ、誹謗中傷など男性から嫌がらせを受ける女性たち。
生活のために、子どものために、自分のために、そして女性達のために立ち上がった(スタンドアップ)一人のシングルマザー。
この邦題は良いです!



●ストーリー●
1989年、ミネソタ州のある町。
ジョージー(シャーリーズ・セロン)は夫の暴力が原因で離婚、二人の子どもを連れ実家に戻ってくる。
自立する為、父親も勤める賃金のいい鉱山で働くことになる。
しかし、そこでは男性労働者による女性労働者へのセクハラ、嫌がらせが日常化していた。
ジョージーが社長に訴えたおかげで、ますますひどくなる。
ジョージーは友人の弁護士に頼み、ひとり立ち上がった!!


小さい町で自立していくためには、賃金のいい職場で働くしかない。
男性の仕事だった鉱山の職場。
女性に仕事を奪われると思った一部の男性たちのセクハラ、嫌がらせはすさまじいですよ。
15年前、こんな現実がアメリカであったとは知らなかった。

男性と女性の違いはなんだろう。
タフでなければやっていけない職場。
レイプされるんじゃないかという恐怖を味わいながら仕事をしなければならないなんて・・・
腹がたつ!!
といっても訴えれば嫌がらせがひどくなるのは目にみえている。もう辞めるしかない。
訴えなければ、我慢して働くことになる。

ジョージーの父親は女性は家にいて家庭を守るんだ!という古い人間。
誤解もあり、冷たい親子関係・・
その父親が組合の集会で娘のために、まず立ち上がる。泣けた・・・
その裏には母親が夫にはじめて反抗したせいもあるのです。
ラストの裁判シーンは感動しましたね。


訴えるということは、まわりの人間にまでかかわってくるので、信念と勇気がいります。
古い体質をかえていく事は困難がともなう。
誰かが声をあげなければ、なにも生まれない。

DVDには訴訟を起こした女性たちのインタビューがはいってますが、真実の言葉が重みを感じます。
実際の話を基にしたフィクションですが、ジョージーと息子の関係など信じあえる家族の大切さも教えてくれます。
生きる力が湧いてきますよ。
シャーリーズ・セロンは好演!ナチュラルメイク、顔が汚れてても美貌は隠せない・・
ほかの渋い俳優たちが脇をかためて、骨太の作品です。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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