小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
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パッセンジャーズ

2009-09-30 | ハ行の映画

Passengers(2008/アメリカ)【DVD】
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:アン・ハサウェイ/パトリック・ウィルソン/デヴィッド・モース/アンドレ・ブラウアー

その真相を追ってはいけないー

飛行機事故で奇跡的に生還した5人の乗客が次々と消えていく。
彼らのカウンセリングを担当するセラピストが、不可解な事態に巻き込まれていく心理サスペンス。


最近こういうだまし映画が多い。「パッセンジャーズ」というタイトルは意味深。
悪くはなかったですが、もう少し丁寧だったらもっとよかったかも。


カウンセリングの途中、妙になれなれしい乗客の男にいい寄られるセラピストの女。
男の言われるがまま、高所恐怖症のくせに高いところにのぼったり、海に飛び込んだり、惹かれる理由がわからない。実はふたりにはあるつながりがあったわけだけど・・
犬や隣のおばさんも意味ありげ。飛行機墜落には秘密が隠されている。
徐々に明らかになる真実。ラストはウルッとさせられた。

ダークな色が似合うアン・ハサウェイは美人。パトリック・ウィルソンと美男美女のカップルもいい感じ。脇役の俳優さんもよかった。
音楽がムードあるし、寒々しい映像もこのドラマの印象にあってる。
スピリチュアル系ロマンスものともいえますね。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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ココ・アヴァン・シャネル

2009-09-24 | カ行の映画

COCO AVANT CHANEL(2009/フランス)【劇場公開】
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ/ブノワ・ポールブールド/エマニュエル・ドゥボス/マリー・ジラン/アレッサンドロ・ニボラ

もし翼を持たずに生まれてきたのなら、
翼を生やすためにどんなことでもしなさい


ココ・アヴァン・シャネルとはフランス語で「シャネルになる前のココ」という意味。
事前にある程度の知識があった方がいいし、フランス映画らしい恋愛重視って感じした。シャネルブランドの成功物語としてみてしまうとダメだね。
当時の情景は雰囲気あって、映像はきれいです。


孤児院育ち、姉とナイトクラブで歌ってたココ。
愛人ふたりとの出会い、そして別れ。
淡々と流れていくんだけど、自分が注目したのはココの衣装。
当時の女性たちはコルセットできつくしばった長いドレス、大きな帽子。
自由がない縛られた女性たちに我慢できないココは個性を発揮する。
小さい帽子、シンプルなシャツ、ツイードのジャケット、ボーダーT、黒いドレスなど斬新な服ばかり。
ひとりだけ浮きまくってるのに、まわりには決して流されない。
現代の服はシャネルが作り出したものといってもいいね。


どこのレビューでも評判よくないですが、私はよかったなあ。
愛人生活の部分はイライラするし、確かにもの足らない。
でもラストのコレクションのシーンはすばらしかった。
階段に座ってモデルたちを眺めるシャネルが印象的。

自立するために捨てたもの(結婚)もあったけど、シャネルはスタイルを貫き通した。


衣装がよかったし、主役のオドレイ・トトゥはなりきってたと思う。ピアノの音楽も素敵でした。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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グラン・トリノ

2009-09-22 | カ行の映画

GRAN TORINO(2008/アメリカ)【DVD】
監督・製作:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ビー・バン/アーニー・ハー/クリストファー・カーレイ/ジョン・キャロル・リンチ

俺は迷っていた、人生の締めくくり方を。
少年は知らなかった、人生の始め方を。
そして、二人は出会った。


『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。
頑固じいさんと、アジア系移民の姉弟との心の交流。


妻に先立たれた屁理屈な男ウォルト。
朝鮮戦争の従軍経験で心に傷を持ち、誰に対しても心を開かない。息子たちや孫とも離れ孤独な暮らし。
ある時、隣に住むアジアのモン族一家と親しくなっていく。
口は悪いし、人種差別するし、近付きたくない孤高な老人。こういう人まわりにいそう。昔気質、新しいものをうけいれたくない。
でもよーく話せばいい人。マッチョで頼りがいはあるし、悪さをする奴は許せない。西部劇の主人公みたいだと思った。


ウォルト演ずるイーストウッドが銃を構える姿は、「ダーティ・ハリー」の頃を彷佛とさせてかっちょいい。背筋もピンとして、こんなじいさん、なかなかいない!

最後、ウォルトは自分の人生に決着をつける。自分の未来を悟った結果でもあるんだけど。
ラストの音楽に涙、、、、
ひとりの男の生き様が胸をうつね。床屋さんとの会話が笑えた。
しかし、イーストウッドはカッコイイな~
男も惚れるでしょ、まちがいなく!
「ダーティ・ハリー」シリーズが見たくなった。

★★★★(5段階☆は0.5)

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カムイ外伝

2009-09-20 | カ行の映画

(2008/日本)【劇場公開】
監督・脚本: 崔洋一
出演:松山ケンイチ/小雪/伊藤英明/大後寿々花/イーキン・チェン/金井勇太/芦名星/土屋アンナ/佐藤浩市/小林薫 他

生き抜け!

白土三平原作の傑作コミックを実写化したアクション娯楽大作。
忍びの掟に背き、たった一人で追っ手から身をかわす不屈の主人公の苦悩と孤独。


冒頭からナレーションが入り、マンガをみながらの主人公の説明。
貧しい村に育ち、最下層で生きてきた男カムイ。抜忍になり追われる人生。
強くなければ生きていけない。
実写のカムイが登場し、さてどうなるか!


まずCGがしょぼすぎ・・(*´Д`)
敵と一緒に垂直に落ちていき相手の首をポキッのシーンが、なーんか動きがおかしい。青い海やサメなんてもろにCGってつくりでお粗末。ワイヤーアクションは不自然。
グロい映像がかなり出てきたのもびっくり。馬のシーンは、かわいそすぎて観てません。。。
忍者的な俳優たちの生の動きはよかったけど。


裏切りにあったり、不意打ちをくらったり、休む暇がないカムイだけど、
明るい色彩なので、悲壮感を感じなかった。南の島を背景にしたのがよくわからない。
狭いところで展開していたのも迫力ないし。う~ん、全体にぼんやりしてるんだよね。

ハードな世界に生きる男の深みがほしかった。
クールでおもしろい原作だと思うのでもったいないです。続編あり?

★★☆(5段階☆は0.5)

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO

2009-09-12 | ア行の映画

X-Men Origins: Wolverine(2009/アメリカ)【劇場公開】
監督:ギャビン・フッド
出演:ヒュー・ジャックマン/リーブ・シュレイバー/ダニー・ヒューストン/ウィル・アイ・アム/リン・コリンズ/ケビン・デュランド/ドミニク・モナハン/テイラー・キッチュ/ライアン・レイノルズ

斬り裂かれた運命を変えろ。

全世界でヒットした『X-MEN』シリーズ最新作。
驚異的な治癒力と高度な戦闘能力、全てを切り裂く爪をもつ男ウルヴァリンの誕生秘話。
アクションに躍動感があったし、ビジュアルもいい。当たり役ヒュー・ジャックマンの魅力(肉体美も)にあふれています。


ミュータントとして生まれたローガンは少年時代に自分の能力を知る。兄ビクターとともに戦闘に明け暮れていたが、一人の女性と出会い人生が変わる。
普通の人間としての穏やかな生活。だが野獣化した兄ビクターが罠をしかけてきた。


獣として生まれた自分を呪いながらも、人間としての心も忘れない。
兄に復讐するため、人間兵器“ウルヴァリン”になる。
金属を骨に移植し、最強な体になったウルヴァリン。
だが自分にかかわった者は皆殺しされる運命。
兄への複雑な感情、女性ミュータントや組織の陰謀など、ウルヴァリンは苦しみの連続。
精神&肉体ともにズタズタにされながらも、ウルヴァリンはめげない。
孤高のヒーローとしての苦悩がよく描けていた。


アクションがすばらしくて、バイクに乗ったウルヴァリンとヘリとの攻防、ガンカタみたいなシーンも見入ってしまった。
一番はウルヴァリン役ヒュー・ジャックマンと兄役リーブ・シュレイバーとのガチンコ対決。獣も真っ青。
ヒュー・ジャックマンのムキムキな肉体はまた映えるんだよね~
ヒューは華麗なタキシードも似合うけど、白のランニングも似合う。
前シリーズの“X-MEN”たちの若かりし頃の姿もみれますよ。
必殺トランプ野郎はこれでお役御免なのかな?俳優さんがよかったので生かしてほしい。
Black Eyed Peasのウィル・アイ・アムがでてたのはびっくり。

次回は日本が舞台とかいってるけど、ヘンテコ日本が予想されるから不安^^;
アクション映画ですが、人間ドラマとして楽しめました!

★★★★(5段階☆は0.5)

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ダイアナの選択

2009-09-09 | タ行の映画

The Life Before Her Eyes(2008/アメリカ)【DVD】
監督:バディム・パールマン
出演:ユマ・サーマン/エヴァン・レイチェル・ウッド/エヴァ・アムーリ/オスカー・アイザック

「どっちを殺す?」
彼女の答えが引き金になり、
新しい人生が始まった、はずだった。


原作はローラ・カジシュキーの「春に葬られた光」。
DVDのパッケージはいただけない!サスペンスかホラーものと勘違いしてしまう。^^;  

小さな町の高校で銃乱射事件が発生。17歳のダイアナは親友のモーリーンと女子トイレでお喋りしていた。そこへ銃を持ったクラスメイトが現れ、「二人のどちらかを殺すから、選べ!」と命令。
そして15年後、教師をしながら夫と娘と暮らすダイアナは事件の悪夢に苦しんでいた。


観賞後、公式サイトにある"監督の答え"(キーワード必要)を見たら、自分の答えとちがってた。。
まあ人それぞれの解釈でいいんじゃないかと思う。
17歳のダイアナと32歳のダイアナが交互にでてくる。
事件から時がたち、トラウマと戦う現在のダイアナ。
時折フラッシュバックのように過去が蘇る。記憶なのか想像なのか・・・
未来に希望をもてず自暴自棄だった17歳の自分。トラブルメーカーのダイアナだが、モーリーンだけは親友でいてくれた。
そして運命の日・・・自分がダイアナだったらと置き換えてみる。


問題の場面がなかなかでてこないもんだから、じらされる。
良心という言葉に振り回されるなー。
これ以上書けないけれど、思わせぶりなシーンの連続に引き込まれました。


32歳役のユマ・サーマンより、17歳役のエヴァン・レイチェル・ウッドが目立ってましたねー。ユマ・サーマンはほとんどスッピンなせいか老けた気がする
オープニングの花のビジュアルや虫、雲など映像は美しい。
音楽もよかった。

★★★★(5段階☆は0.5)

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イエスマン "YES"は人生のパスワード

2009-09-06 | ア行の映画

YES MAN(2008/アメリカ)【DVD】
監督:ペイトン・リード
出演:ジム・キャリー/ゾーイ・デシャネル/ブラッドリー・クーパー/ジョン・マイケル・ヒギンス

もしも、すべてに“イエス”と答えたら。
それは、今まで誰も気づかなかった幸せになる方法


全てに“YES”と言ったらどうなるのか、を実際に試してみたBBCラジオのディレクターの体験実話が原作。


オープニング、いきなりジャーニーの曲が流れてびっくり!
仕事にもプライベートにも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える後ろ向きの男カール。ある自己啓発セミナーに参加してから、全てのことに“イエス”と答えることを誓ったカールに次から次へと幸運が舞い込む・・・


人生の中で人に誘われたり、勧められたりすることは多い。なんでもイエスと答える人なんていないと思う。面倒なことにかかわりたくない、興味のないことはしたくない。それが日常茶飯事になると付き合いが悪いだの、冷たい人などと言われるよね。カールも友達に指摘され、自分を変えたいと思うようになる。
すべてにイエスと答えれば、当然人との交流が多くなるから行動も活発になる。
だけど本気じゃなかったら、まわりは傷つく。
自分の気持ちに正直になることって簡単なようで難しいね。


主人公をテンション高いジム・キャリーが演じるから、とても人付き合いの悪い人にはみえない。笑 
映画オタクの上司は人良すぎだし、いい人たちに恵まれてますよ。
吹き替えでみたんですが、ジム・キャリー役の山ちゃん(山寺宏一)はぴったり!
特典映像にはいってるジム・キャリーのクレイジーぶりが笑える。
撮影中、監督にちょっかい出すわ、ずうーとふざけていて疲れそう^^;
バンジージャンプは本人が挑戦してるんだよね。実際に演技しながらだから、さすがプロフェッショナル!
ジム・キャリーの魅力全開の映画でした~

★★★★(5段階☆は0.5)

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