Berserk: The Golden Age Arc I - The Egg of the King, Arc II--The Battle for Doldrey
(2012/日本)【DVD】
監督:窪岡俊之
キャスト:岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子
全世界で3300万部を超える三浦建太郎のベストセラーコミック「ベルセルク」の「黄金時代」編をアニメーション映画化した3部作の完結編「III 降臨」が来月1日公開ということで、第1部、第2部を見ました。いや~おもしろかったです。
マンガも読んでないし、アニメも知らないですが、予想外に楽しめました。
舞台は暗黒時代の中世。一匹狼の凄腕剣士ガッツ、傭兵集団「鷹の団」の団長グリフィスを軸にしたダークファンタジー。
ガッツの超人的な100人斬り、女性剣士キャスカの立ちまわりは目を奪われる。
血しぶき、肉片は飛び散り、首はころがり、ベッドシーンもありで、いろんな意味で濃厚~。グロいけれど、普通に見れるのはキレイな映像だからかな。
戦闘シーンが多い中で、男勝りなキャスカが舞踏会でドレスを着てガッツと踊るシーンは幸せそうでホッとする。
ポイントはガッツとグリフィスの関係。
自分の国を手に入れるという野望をもつグリフィスは、ガッツの腕に惚れ込み「おまえは俺のもの」「おまえの死に場所を決めてやる」と「鷹の団」に率いれる。
ガッツに対する強い独占欲を感じるんだけど、ガッツは自由になることを選び、グリフィスの元を去る。仲間よりも己をとるガッツなんだよね。
そしてクライマックスともいえるシーン。自暴自棄になったグリフィスは、お姫様シャルロットのもとに夜這いする。シャルロットを抱きながら、グリフィスの頭にはガッツの顔がよぎる。グリフィスってガッツに異常なまでに執着してるんだよね
目的のためには手段を選ばない冷徹なグリフィスの涙が印象的。にしてもグリフィスとシャルロットの絡みはエロかった。
全編、ドラマチックな展開にひきこまれてしまう。
ガッツとグリフィスの行方、グリフィスのペンダント(覇王の卵)のことなど、完結編が気になります。
主題曲「Aria」も作品の世界観とマッチしてとてもいいです。
★★★★(5段階☆は0.5)
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