ENTRE LES MURS(2008/フランス)【DVD】
監督・脚本: ローラン・カンテ
出演:フランソワ・ベゴドー/ローラ・バケラー/シェリフ・ブナイジャ・ラシェディ/ジュリエット・デマーユ/ダラー・ドゥコゥール
笑って、怒って、ぶつかって生きる。
教師フランソワと24人の生徒達。
第61回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
原作となった小説「教室へ」の作者でもあるフランソワ・ベゴドーが教師役で出演。
パリ20区にある中学のクラスのお話。
カンヌで賞をもらった作品は自分と相性がよく、楽しみにしてました。
予備知識なしで観たので、ドキュメンタリーなのかそうじゃないのか区別がつかないほど自然な演出に驚き。
新学期。この中学に赴任して4年目になる国語教師のフランソワの授業がはじめる。彼が受け持つクラスは問題児ばかりで、とにかく先生の話をきかない、私語が多いなど反抗的な生徒ばかり。別の先生がブチギレるのも無理ない。
でもフランソワ先生は根気良く授業を進める。
パリの20区は移民が多く言葉がわからない生徒や、生徒同士の人種差別があったりと一筋縄ではいかない。
学級崩壊ともいえるけど生徒のモラルの低下が問題。
学校も社会の一部で秩序は子供のときから培われるもの。親、学校、地域社会などまわりの環境が影響してくる。
生徒と先生の激しい言い合いは人間と人間のぶつかりあい。フランス人は一歩もひかないところが凄い!
でも子供はナイーブだから、先生のささいな一言がとりかえしのつかないことになってしまう。
もうすぐ定年の先生が新入の先生に“根性”が必要といってたけど、忍耐と情熱がないと教師は続けられないですね。
教育は人間を形成するうえで基礎だということを改めて考えさせられた。
とにかく台詞の応酬でひきこまれるし、生徒たちはみな素人ですが生き生きしてたし自然な演技がよかった。
ドキュメンタリーではないリアルさが売りの作品、面白かったです。
★★★★☆(5段階☆は0.5)
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