Flags of Our Fathers(2006/アメリカ)
【劇場公開】
第二次世界大戦末期、日米の激戦地となった硫黄島の戦いをアメリカ側、日本側とちがう視点で描く画期的なプロジェクト第一弾。
今回はアメリカ側から描いた作品。
原作はジェームズ・ブラッドリーとロン・パワーズ。
主人公の一人でもあるジョン“ドク”・ブラッドリー衛生兵はブラッドリー氏の父親です。
反戦映画と一言では片付けられない作品だと思いますね。とてもよかった。
今も戦争は続いている。
クリント・イーストウッド監督からの現代人に向けてのメッセージ。
戦争に英雄はいらないのです!
第二次世界大戦末期、日米の激戦地となった硫黄島で、摺鉢山に星条旗を掲げた若い兵士6人の写真は、当時戦費の不足、見えない終戦に疲れ切っていたアメリカ国民に希望をもたらした。やがて連合国は勝利し戦争は終わる。
そして現代、星条旗を掲げた一人ジョン“ドク”・ブラッドリーは長い人生の終わりを迎えようとしていた。彼は60年以上たっても硫黄島で何があったかを頑に語ろうとはしない。息子は父親たちの人生を探ろうとする・・
戦争映画は悲惨なので、あまり好んでみないのですが、今年は続けて戦争映画を観る機会があり、慣れもあるせいか観てきました。
国旗を掲げる有名な写真は知っていましたが、硫黄島が激戦地で日米双方とも多大な犠牲者が出たことは、この映画ではじめて知りました(無知・・)
観た後からジワジワと感動がくる・・・重すぎる。
実際に兵士として戦った人たちの苦悩そして想いが、ビシビシと伝わってくる。
戦争が国、個人に及ぼす影響を強く感じる映画だと思います。
アメリカは戦勝国ですけど、こんなやるせないドラマが隠されているとはこれも知らなかったこと。
戦闘シーンは青みがかかったグレー調の映像、激しく地獄絵で見ていられない・・・
生きるか死ぬか、一人の死など考えてる余裕もない。残虐・・・まあ、これが戦争の現実ですね。
星条旗を掲げた写真が本国に配信され、国はそれを利用し、6人のうち生き残った3人を国に呼び戻し、英雄にまつりあげ、国債を売るために全米ツアーを組む。
各地で熱狂的に歓迎されるが、3人のうちレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)は深く考えずにこなしますが、“ドク”(ライアン・フィリップ)とアイラ(アダム・ビーチ)は、疑問をもつのです。
自分達は英雄とされる人物なのか??同じく国旗を掲げた3人は英雄になるとは知らずに亡くなっている。特にアイラは次第に心の平静を保てなくなる。
亡くなった3人の母親の一人に会うと、泣きくずれてしまうアイラ・・・
「硫黄島で見たこと、やったことは誇れるものではない。英雄じゃない。」
アイラを演じたアダム・ビーチの演技に泣けました。
ほんとになんて馬鹿げたことをやっているのだと思う。
摺鉢山に似たハリボテの山をつくり、ショーとして彼等を登場させる。
兵士が命をかけて祖国のために戦って犠牲をはらっているのに、国は個人の人生などお構いなし。
日本も国民をだましながら戦争を続けていたので、同じようなことを国同士はやっているのです。
怒りがこみあげてくる。
“ドク”のなかで、戦闘のことがフラッシュバックとなって蘇る。
そして思うのは戦友のことばかり。
20歳そこそこだった兵士のその後の人生に大きく影響を及ぼした硫黄島の戦い。
特にネイティブアメリカン出身のアイラは波瀾万丈の人生でとても辛い・・・
たまたま星条旗を掲げただけで、苦悩の人生をおくるはめになる。
とにかく戦争というものは国と国の戦いであり、個人はまったく無視される。
それから実は旗を掲げた6人のうち、一人は別人で後から違うということを、両親に伝えるのですが、親にとってはこれはむごいことだと思った。
切実に戦争というものを考えさせられました。
真に迫っていてドキュメンタリーを見ているようだった。
第二弾として、日本側から見た硫黄島の戦い「硫黄島からの手紙」も楽しみですね。
兵士役としてジェイミー・ベル、ポール・ウォーカーも登場。
最後に兵士本人たちの写真が流れますが、なんとなく俳優は似てる人を起用したのかな・・
いろんな名前がとびかって、ヘルメットもかぶっているし顔が認識できず、それが困りました
★★★★★(5段階☆は0.5)
「父親たちの星条旗」公式サイト
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【劇場公開】
第二次世界大戦末期、日米の激戦地となった硫黄島の戦いをアメリカ側、日本側とちがう視点で描く画期的なプロジェクト第一弾。
今回はアメリカ側から描いた作品。
原作はジェームズ・ブラッドリーとロン・パワーズ。
主人公の一人でもあるジョン“ドク”・ブラッドリー衛生兵はブラッドリー氏の父親です。
反戦映画と一言では片付けられない作品だと思いますね。とてもよかった。
今も戦争は続いている。
クリント・イーストウッド監督からの現代人に向けてのメッセージ。
戦争に英雄はいらないのです!
第二次世界大戦末期、日米の激戦地となった硫黄島で、摺鉢山に星条旗を掲げた若い兵士6人の写真は、当時戦費の不足、見えない終戦に疲れ切っていたアメリカ国民に希望をもたらした。やがて連合国は勝利し戦争は終わる。
そして現代、星条旗を掲げた一人ジョン“ドク”・ブラッドリーは長い人生の終わりを迎えようとしていた。彼は60年以上たっても硫黄島で何があったかを頑に語ろうとはしない。息子は父親たちの人生を探ろうとする・・
戦争映画は悲惨なので、あまり好んでみないのですが、今年は続けて戦争映画を観る機会があり、慣れもあるせいか観てきました。
国旗を掲げる有名な写真は知っていましたが、硫黄島が激戦地で日米双方とも多大な犠牲者が出たことは、この映画ではじめて知りました(無知・・)
観た後からジワジワと感動がくる・・・重すぎる。
実際に兵士として戦った人たちの苦悩そして想いが、ビシビシと伝わってくる。
戦争が国、個人に及ぼす影響を強く感じる映画だと思います。
アメリカは戦勝国ですけど、こんなやるせないドラマが隠されているとはこれも知らなかったこと。
戦闘シーンは青みがかかったグレー調の映像、激しく地獄絵で見ていられない・・・
生きるか死ぬか、一人の死など考えてる余裕もない。残虐・・・まあ、これが戦争の現実ですね。
星条旗を掲げた写真が本国に配信され、国はそれを利用し、6人のうち生き残った3人を国に呼び戻し、英雄にまつりあげ、国債を売るために全米ツアーを組む。
各地で熱狂的に歓迎されるが、3人のうちレイニー(ジェシー・ブラッドフォード)は深く考えずにこなしますが、“ドク”(ライアン・フィリップ)とアイラ(アダム・ビーチ)は、疑問をもつのです。
自分達は英雄とされる人物なのか??同じく国旗を掲げた3人は英雄になるとは知らずに亡くなっている。特にアイラは次第に心の平静を保てなくなる。
亡くなった3人の母親の一人に会うと、泣きくずれてしまうアイラ・・・
「硫黄島で見たこと、やったことは誇れるものではない。英雄じゃない。」
アイラを演じたアダム・ビーチの演技に泣けました。
ほんとになんて馬鹿げたことをやっているのだと思う。
摺鉢山に似たハリボテの山をつくり、ショーとして彼等を登場させる。
兵士が命をかけて祖国のために戦って犠牲をはらっているのに、国は個人の人生などお構いなし。
日本も国民をだましながら戦争を続けていたので、同じようなことを国同士はやっているのです。
怒りがこみあげてくる。
“ドク”のなかで、戦闘のことがフラッシュバックとなって蘇る。
そして思うのは戦友のことばかり。
20歳そこそこだった兵士のその後の人生に大きく影響を及ぼした硫黄島の戦い。
特にネイティブアメリカン出身のアイラは波瀾万丈の人生でとても辛い・・・
たまたま星条旗を掲げただけで、苦悩の人生をおくるはめになる。
とにかく戦争というものは国と国の戦いであり、個人はまったく無視される。
それから実は旗を掲げた6人のうち、一人は別人で後から違うということを、両親に伝えるのですが、親にとってはこれはむごいことだと思った。
切実に戦争というものを考えさせられました。
真に迫っていてドキュメンタリーを見ているようだった。
第二弾として、日本側から見た硫黄島の戦い「硫黄島からの手紙」も楽しみですね。
兵士役としてジェイミー・ベル、ポール・ウォーカーも登場。
最後に兵士本人たちの写真が流れますが、なんとなく俳優は似てる人を起用したのかな・・
いろんな名前がとびかって、ヘルメットもかぶっているし顔が認識できず、それが困りました
★★★★★(5段階☆は0.5)
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