小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

僕は妹に恋をする

2008-01-31 | ハ行の映画
(2006/日本)【DVD】
監督:安藤尋
出演:松本潤/榮倉奈々/平岡祐太/小松彩夏/浅野ゆう子

その時、世界は残酷なほど美しく見えた。

いつもお世話になってますテクテクさんの記事で興味をもち観てみたら・・・いい映画でしたよ~。
どこのレビュー読んでも、つまんないとか駄作といわれてるけど、私はそうは思わなかった。
青木琴美の同名の大ヒットコミックを映画化した初恋物語。

高校3年生の双子の兄妹、頼と郁は幼い頃、結婚の約束をするほど仲よしだった。
しかし最近、頼が郁に冷たい。
郁は自分に想いを寄せる同級生の事を相談したいのだが、相手にしてくれない。
ある夜、ベッドで眠る郁に頼がキスをした。
驚く郁に頼は、思いを打ち明けるのだった…。



結ばれることのない双子の兄妹の恋愛。
子供の頃、「郁は僕のお嫁さんだよ~」と言われ兄を思い続けてきた妹。
兄もこの言葉を忘れることはなかった。

高校生になり、二人は意識するようになる。
いけないこととわかっていても、好きという想いを抑えることはできない。
妹を傷つけたくない兄と、一途に兄を思う妹。
兄の友人がいいこという。
「正直になれ。どうせ人を傷つけるなら自分を偽わるな。」


二人にからむ同級生の男女がいい味出してる。
兄の友人のひとりごとにはびっくり。奥が深い物語・・・
恋愛の形はいろいろなのだ。
兄役の松本潤の苦悩っぷりがなかなか良いです。
いつもはけだるそうな高校生なのに、妹に接するときは甘いお兄ちゃん。
妹役の榮倉奈々もピュアでかわいい。

最後の二人がいじらしくて涙がでた。
幼い日、二人で約束した緑の輝く草原はもうなかった、あの頃には戻れないのだ。
切ない・・・
放課後の教室のカーテンが揺らぐシーンは、自分の高校生時代を思い出しました。
部活さぼって友人たちとおしゃべりしてたなぁ。にゃはは。

重いテーマなのに、人物の心の揺れを丁寧に描いていて映像もきれいで見て良かった映画でした。
ただ間が長くて、じれったくなるのが皆さんの評価をさげてしまったんだろうね。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

「僕は妹に恋をする」公式サイト

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ヒース・レジャーを偲ぶ・・・

2008-01-29 | 俳優・女優別
時間がたっても、まだ実感がわかない。
特別ファンではなかったけれど、好きな俳優だったし(いい男バトン参照
次回作も待機していて演技派の役者として映画界を発展させてくれると思ってたのに・・・残念でならない。
確か来日もしてないはずだよね。

ヒース・レジャー関連のニュースとしては
彼が撮影中だったテリー・ギリアム監督の最新作「The Imaginarium of Doctor Parnassus」が製作中止になった模様。
同作は昨年12月にロンドンでクランクインし、3月上旬まで撮影が行われる予定になっていた。


私が観たヒース・レジャー出演作を紹介

悪霊喰 The Order 公式サイト

ヒースのキャラにしては珍しいオカルト作品。邦題がなぁ・・
悪霊というよりも罪を食って、その人を贖罪させるお話。
髪をダークに染めたヒースは司祭役。雰囲気違います。
宗教のお話は難しい・・・
ロック・ユーに出演していた俳優たちが出ていると思ったら、同じ監督さんでロック・ユーつながりの映画でもあります。


ROCK YOU!<ロック・ユー!> ROCK YOU! 公式サイト

中世のお話なのに、音楽はロックというミスマッチなところが楽しい作品。
ヒースは馬上槍試合に挑む若者の役で凛々しい。
馬の乗りこなしもうまかった。
ルーファス・シーウェルやポール・ベタニーなどキャストもよかったです。


ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm 英語公式サイト

童話作家グリム兄弟をベースにしたファンタジーコメディ。
監督はテリー・ギリアム。
ヒースの兄役がマット・デイモン。どうみてもヒースが兄にみえる(笑)
二人で女装もしてくれます。ヒースのコミカルな役柄が新鮮でした。


カサノバ Casanova 公式サイト

数々のスキャンダルを巻き起こした伝説のプレイボーイ、カサノバの物語。
主人公カサノバを演じるヒースが色男ぶりを発揮。
「BBM」とは180度違う役柄で現代劇よりもコスチュームプレイの似合う人ですね。
個人的にはイマイチな作品でしたが・・・。
私のMacのスクリーンセーバーはカサノバです。


ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain 公式サイト

男同士の20年間にわたる愛を描いた物語。見てて苦しくなる、切なすぎる・・・
ヒースは不器用でナイーブなカウボーイを熱演。
愛するものの対象がたまたま同性であったということ。
愛はときとして人を傷つけてしまう。
美しい風景と心にしみるカントリー音楽。胸が熱くなった作品でした。

ヒース出演の映画(未見も含め)はまだ観る勇気ないですね・・・
日本では9月20日公開の『ザ・ダーク・ナイト(原題)』が彼の遺作となりました。
永遠に28歳のヒース・レジャー、安らかに・・
素敵な映画をありがとう。




●ヒース・レジャー出演作
ブラックロック Blackrock (1997) ※日本未公開
ポーズ! おしゃべりパソコン犬危機一髪! Paws (1997) ※日本未公開
トゥー・ハンズ 銃弾のY字路 Two Hands (1999) ※日本未公開
恋のからさわぎ 10 Things I Hate About You (1999) ※日本未公開
パトリオット The Patriot (2000)
チョコレート Monster's Ball (2001)
ROCK YOU! A Knight's Tale (2001)
サハラに舞う羽根 The Four Feathers (2002)
ケリー・ザ・ギャング Ned Kelly (2003) ※日本未公開
悪霊喰 The Order (2003)
ブラザーズ・グリム The Brothers Grimm (2005)
ロード・オブ・ドッグタウン Lords of Dogtown (2005)
ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain (2005)
カサノバ Casanova (2005)
キャンディ Candy (2006)
アイム・ノット・ゼア I'm Not There. (2007)
ザ・ダーク・ナイト(原題) The Dark Knight (2008)


2月に観たい映画♪

2008-01-28 | 映画全般
今月は監督、俳優にワクワクさせられる映画が続々と公開。
ではいってみましょう!

アメリカン・ギャングスター 公式サイト【2/1公開】


めちゃくちゃ期待してます!!
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウ。ハリウッドの頂点を極めた2人のスターが、巨匠リドリー・スコット監督のもと、男と男を競い合う、最高にグラマラスな実録クライム・アクション。


ラスト、コーション 公式サイト【2/2公開】 

 
『ブロークバック・マウンテン』で禁断の愛の世界を描いた巨匠アン・リー監督が、中国映画として初、性表現の限界に挑戦した世紀の話題作!
第64回ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞受賞。
女スパイを演じるタン・ウェイは体当たりの演技。トニー・レオン共演。
R-18指定はディープです・・・これも楽しみ。


潜水服は蝶の夢を見る 公式サイト【2/9公開】

 
ファッション誌「エル」の編集長として活躍する人生から一転、脳梗塞(こうそく)で左目のまぶた以外の自由が効かなくなってしまった男の実話を映画化。
本年度アカデミー賞4部門ノミネート。


エリザベス:ゴールデン・エイジ 公式サイト【2/16公開】

 
『エリザベス』のシェカール・カプール監督が、再びケイト・ブランシェットを主演に迎え、エリザベス女王の“黄金時代”に焦点当てた歴史大作。
ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェンら実力派俳優が集結。
ブランシェットのなりきり演技に注目。


アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生 公式サイト【2/16公開】

 
世界中のセレブを被写体に活躍を続ける女性写真家アニー・リーボヴィッツに迫るドキュメンタリー。
輝かしい成功を手にした一流のポートレート・フォトグラファーの歩みをセレブへのインタビューや撮影秘話などか明かされる。
デミー・ムーアの妊婦姿を撮った方ですよね。


いつか眠りにつく前に 公式サイト【2/23公開】

 
母親の愛と過ちを描いた人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を映画化した感動作。
若き日のヒロインをクレア・デーンズ。2大オスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴとメリル・ストリープ共演。
ポスターが美しい・・・

他には…
チーム・バチスタの栄光 公式サイト【2/9公開】
ミスター・ロンリー 公式サイト【2/2公開】
いつものように全て鑑賞は無理


3月1日公開の「ペネロピ」の公式サイトでかわいい壁紙を発見したよ↓

 
先祖の呪いで豚の鼻と耳を持って生まれてしまったヒロインのロマンチックコメディ。



ROME[ローマ]Vol.1

2008-01-27 | 海外TVドラマ

(2005-2006/イギリス=アメリカ)【DVD】

製作:ルーシー・リッチャー
出演:ケヴィン・マクキッド/レイ・スティーブンソン/キアラン・ハインズ/ケネス・クラナム/ジェームズ・ピュアフォイ

過激なアクションとエロティシズムで彩られた
愛と策謀の物語!


アメリカのHBOとイギリスのBBCが共同製作した総製作費200億円以上、企画から撮影終了まで8年かけた歴史超大作TVドラマ。
エミー賞5部門受賞。
WOWOWで観損ねて、DVDリリースされたので早速鑑賞。R15指定。
第1話 「失われた鷲」 
第2話 「ルビコン渡河」


タイトルどおり古代ローマが舞台。
BC52年、ローマの実力者ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザーのこと)とポンペイウスの対立が表面化。
権力闘争、陰謀のドラマがはじまっていくんだけど、「グラディエーター」「300」を思い浮かべます。


カエサルは改革派、ポンペイウスは保守派で政治の世界はいつの世も平穏とはいかない。
キナ臭いのは男だけの世界ではなくて、女の世界もすごい。
カエサルの姪のアティアは野心家の女性で権力をにぎるため娘をだしにする強欲の女。
彼女の恋人がカエサルの部下アントニウス。
肉体を武器に男たちをあやつろうとするのだ。


架空の人物として登場するのが百人隊長のルキウス・ヴォレヌス。
仕事人間でも妻だけを愛していて、現代人に通じるまともな人って感じ(笑
隊長役を演じてるケヴィン・マクキッドがニヒルでかっこいい。
調べてみたら「キングダム・オブ・ヘブン」や「ハンニバル・ライジング」に出てます。

1話、2話見る限りではどろどろしてて面白い。
史実をベースに話がつくられていて、古代ローマの時代描写がとてもリアル。

荒々しいし(野蛮・・)、セクシーな場面もあり^^;
見る前に人物相関図を頭においていたほうがよいかも。人物相関図
字幕はカエサルでも、役者の台詞はシーザーですからね・・・
次また借りよ~っと。

「WOWOW/ROMA」公式サイト

HBO/ROMA


スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

2008-01-26 | サ行の映画

Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street(2007/アメリカ)【劇場公開】

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ/ヘレナ・ボナム=カーター/アラン・リックマン/ティモシー・スポール/サシャ・バロン・コーエン

いらっしゃいませ。
そして、永遠にさようなら。


ブロードウェイミュージカルの伝説的な作詞作曲家、スティーブン・ソンドハイムによる舞台ミュージカルの映画化。
ジョニー・デップ最新作にしてティム・バートン監督との6度目のコラボ。
19世紀ロンドンが舞台の悲しい復讐劇の物語。
全編歌によってストーリーが語られていく。
本格的な歌は初挑戦のジョニー・デップら俳優たちの歌は必見。


19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。
15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復しゅうに燃えていた。



愛する妻と娘を奪われた理髪師が復讐するお話。
冒頭の血が流れていく映像、音楽にまずひきこまれる。
19世紀のロンドンのダークなムードがよく描かれています。
死人のようなメイクのジョニー・デップは衣装もよく似合って、とにかく歌いっぱなし。笑うのはカミソリ持ったときだけですからねえ。ゾクッ。
台詞がほとんどないので歌によって人物の感情を観客にどう伝えるかどうかがポイント。

ジョニーの歌は心がこもっていて、主人公の悲しみや絶望がこちらまでひしひし伝わってきた。
パイ店の女主人ミセス・ラベット役のヘレナ・ボナム=カーターは一番歌う場面が多いんじゃないかな。うまい!


陰惨な話にしては甘いバラードもあって船乗りさんがトッドの娘に恋する歌、少年がラベットに「僕が守ってあげる」という歌もよかった。
デュエットはハーモニーがきれい。

参ったのは流血シーン・・バートン流テイストでもありくどいかな^^;
衝撃なラストでびっくり!
トッドの娘と船乗りの結末が知りたかったです。


コミカルな場面もあって、イタリア人のイカサマ理髪師を演じたサシャ・バロン・コーエンは存在だけで笑えた。
人を選ぶ内容はともかくキャストの歌は聴きごたえあり!
グロいけど、つくりこんであって世界観がよくでていた。
歌がメイン、動きがほとんどないミュージカルを歌手ではない俳優を使ってよく映像化したと思う。
何度か目を伏せたくなっても、ジョニー・デップの歌に興奮した映画ですた~

★★★★(5段階☆は0.5)

「スウィーニー・トッド」公式サイト

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ハイスクール・ミュージカル2

2008-01-24 | ハ行の映画

High School Musical 2(2007/アメリカ)【DVD】

監督・振付: ケニー・オルテガ
出演:ザック・エフロン/ヴァネッサ・ハジェンズ/アシュレイ・ティスデイル/ルーカス・グラビール/コービン・ブルー/モニーク・コールマン

「バケーションをトゥゲザーしようぜ!」(byルー大柴・笑)

アメリカの6歳から11歳のトゥイーン世代の視聴率が過去最高の610万人ともいわれるディズニー・チャンネルの大ヒット作の続編。
ようやくDVDで登場!待ってました~


待ちに待った夏休みがやってきた!
バケーションを満喫できる楽しいアルバイト先を探す、トロイ(ザック・エフロン)とガブリエラ(ヴァネッサ・ハジェンズ)たち。
そんなトロイになんと超豪華カントリークラブでのアルバイトの採用が!
実はこのカントリークラブはシャーペイ&ライアン姉弟の親が経営してるところ。
相思相愛なトロイとガブリエラを何としても引き離そうとシャーペイの企みがはじまった・・・



歌とダンスは前作よりもグレードアップ。
夏休みというせいか、登場人物たちも小麦色の肌になってます(笑)
今回の舞台は高校からカントリークラブにかわり、仲間割れがあったり、未来を考えるようになった主人公トロイは大ピンチ。

オープニングの「What Time Is It」はアップテンポでノレちゃいます。
あいからわずカラフルな衣装、群舞はきれいです。
前回と同じく、小道具使ってのダンスの振り付けがみどころで今回は野球とダンスのコラボ!
ライアンとチャドの「I Don't Dance」は歌もいいし、ダンスのキレがあってかっこいい。
ディズニーの子供向けにしては歌とダンスはプロの完璧さで魅せてくれます。
ゴルフコースでのトロイのソロのパフォーマンスもよかった(マイケル・ジャクソン入ってる・笑)
「ヘアスプレー」に出演したザック・エフロン、さすがの存在感。


キャストではザックとヴァネッサは石鹸の匂いのしそうなカップル。
二人はプライベートでもつきあってて、息もぴったり。
ザックのウインクはアメリカの女子にはたまらないんだろうなぁ。

ディズニーらしいしめくくりで、花火のシーンは夢があるね。
トロイたちが手にもってたのは、ありゃ、ちょうちんですか?
ストーリーよりも歌とダンスにつきる。ミュージカルが苦手な人は苦しいですね^^;
映画化もきまってて、タイトルは「High School Musical 3: Senior Year 」。
アメリカで秋に公開予定。

ザックのソロ「Bet On It 」!



★★★★(5段階☆は0.5)

「ハイスクール・ミュージカル2」公式サイト

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ヒース・レジャー 急死

2008-01-23 | 俳優・女優別


残念でなりません・・・・
仕事中ですが、取り急ぎ。。

オーストラリア・パース出身で、米国を拠点に活動していた俳優ヒース・レジャー(Heath Ledger)さんが22日午後3時頃自宅アパートで遺体となって発見された。
死因は薬物の過剰摂取とみられている。ニューヨーク市警が発表した。
原因はまだ解っていない・・・
共演したメル・ギブソンさんや、親交があった同郷のニコール・キッドマンさんは哀悼の意を表明した。

ニュースのソースはこちら。
Yahoo ニュース
シネマトゥディ
CNN.co.jp

まだ28歳、ハリウッドの若手有望株の筆頭だったのになぜ??
子供をもうけたミシェル・ウィリアムズと破局したのは聞いていたけど、仕事も順調だったはずなのに・・・

「ブロークバック・マウンテン」記事はこちらのイニス役は素晴らしい演技だった。
「ROCK YOU!」の若々しい彼も素敵だった。

新作「アイム・ノット・ゼア」公式サイト、「ザ・ダーク・ナイト」も楽しみにしてました。

彼の活躍が見れなくなるのかと思うとほんとに悲しいし、残念。
あまりに突然過ぎる。
先日のブラッド・レンフロ、そしてヒース。
悔しいのですが、ご冥福を申し上げます・・・涙


プロヴァンスの贈りもの

2008-01-21 | ハ行の映画

A GOOD YEAR(2006/アメリカ)【DVD】

監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ/アルバート・フィニー/フレディ・ハイモア/マリオン・コティヤール

運命の休暇をあなたに

監督リドリー・スコット、主演ラッセル・クロウの「グラディエーター」コンビがみせるヒューマンドラマ。
といってもラブコメ風(笑)
原作はピーター・メイルのベストセラー小説「南仏プロヴァンスの12か月」。
リドリー・スコットの癒し系映画は興味深かった。

ロンドンの金融界でトレーダーとして多忙な日々を送るマックス(ラッセル・クロウ)のもとに、10年も疎遠にしていたヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)が亡くなったとの知らせが届く。
遺産を相続することになったマックスは、ヘンリーが住んでいたプロヴァンスのぶどう園を訪れるが……。


展開は読めてしまうしラストも思ったとおり。
雰囲気、合間を楽しむ映画ですかね。
ロンドンの敏腕ビジネスマンが南フランスで自分の人生を見つめ直すお話。
ぶどう園が舞台なのでワインの話がもっと出てくるかと思ったらそうでもなかった。
自家製のまずいワインの謎とか知りたかったです。


主人公の“オレ様”マックスのまわりは個性も外見もちがうけど、意志をもってる女性たちが次から次へと登場する。
ロンドンの部下のキャリアウーマン、シャトーの食事の世話をする女性、叔父の娘かもしれない若い女性、恋の相手ファニー。
それに比べマックスときたら、ロンドンで仕事している彼はやり手でも、プロヴァンスにきたら情けないったらありゃしない・・・とほほ。


水のないプールに転げ落ちたり、フランス車は乗りこなせないし、ワインのことなど全くの無知。
ひとりではな~んにもできない男なんだよね。
(ラッセル・クロウのおちゃめな演技は新鮮!)
マックスの一番の問題は全てはお金、目先のことしか考えられない人間なのです。


幼い頃あんなに叔父のことを愛し、プロヴァンスの生活を楽しんでいたのに、月日は流れ、仕事人間になってしまったマックス。
亡くなる直前の叔父はマックスのことを心配してたし、すでに諦めていた・・・
これも因果か、叔父が愛した女性たちによってマックスはプロヴァンスで人生で大事なことを教えられる。

全体にゆるくて、退屈になるかな。。恋の場面が唐突すぎる気がしました・・
でも肩が凝らない映画ではあります。
マックスの恋の相手ファニー役のマリオン・コティヤールはピアフとは別人!
こちらのほうが自然だし、現代的で魅力的な女性でした。
マックスの少年時代をフレディ・ハイモアが演じてますが、成長した姿がラッセル・クロウは苦しいものがある・・・^^;

★★★☆(5段階☆は0.5)

「プロヴァンスの贈りもの」公式サイト

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「干支でシネマ」バトン

2008-01-20 | バトン
今月はバトン強化月間です!笑
いつもお世話になってます晴れたらいいね~のちゃぴちゃぴさんから「干支でシネマ」バトンを受け取りました!
干支の動物から連想される映画バトンです。
縁起物ですから、みなさんまわしていってね~

【子】ねずみ


「スチュワート・リトル」
奇想天外なファンタジーアドベンチャー。
孤児院から養子として連れてきたのは、なんとネズミ!!笑
ネコとのやりとりは笑ってしまった。


【牛】うし


「ダンシング★ヒーロー」
ウシはでてきません(笑)主人公の男性ダンサーが闘牛士みたいだから。
監督は『ムーラン・ルージュ』のパズ・ラーマン。詳しい内容忘れました。。


【寅】とら


「ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女」
寅じゃなく獅子ですけど、同じネコ科ということで^^;
ライオン=アスランがCGにしてはリアルで驚きました。
第2章が楽しみ!
 

【卯】うさぎ<


「ミス・ポター」 記事はこちら
やっぱりね、これしか浮かばない(笑)
「ピーターラビット」の生みの親、ビアトリクス・ポターの半生。
ピーターラビットのアニメーションがかわいらしく、湖水地方の風景に癒されました!


【辰】たつ


「レッド・ドラゴン」
ベストセラー作家トマス・ハリスが「羊たちの沈黙」の以前に執筆したレクター博士3部作の第1章。
レクターものとしては羊の次に好きなシリーズ。


【巳】へび


「アナコンダ」
アマゾンの奥地に潜む巨大な人食い蛇の恐怖を描いたパニックもの。
圧巻は大蛇にグルグル巻きにされ絞め殺される場面・・
気持ちわるいくせに真剣にみてしまった・・・


【午】うま


「オーシャン・オブ・ファイヤー 」
ヴィゴ・モーテンセン主演。馬と一緒に過酷な砂漠レースに挑むお話。
原題はヒダルゴという馬の名前。
ヴィゴの馬の乗りこなしも本格的で、感動した映画でした。


【未】ひつじ


「羊たちの沈黙」
アカデミー賞主要5部門独占受賞。サイコ・スリラーの傑作。
FBI訓練生・クラリスと天才神経科医・レクター博士との息詰まる心理戦。
ジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスの演技は最高でした。


【申】さる


「猿の惑星」
SF映画の名作でしょう。ティム・バートンによるリメイク版ではなくてオリジナルのやつ。TVで何回みてもおもしろい。
未来は猿に支配されるってマジで思った。。


【酉】とり


「鳥」  
アルフレッド・ヒッチコック監督の動物パニックもの。
ある日突然、鳥が人間に襲いかかる・・
あっというまに鳥だらけになるシーンは怖い。

【戌】いぬ


「ハチ公物語」  
健気なハチの姿に何度も泣けた・・・
リチャード・ギア主演で「ハチコー ア・ドッグズ・ストーリー」としてハリウッドでリメイクするらしい。

【亥】いのしし
これは思い付かず・・・

次に回すブロガーな人たち
後で伺います。
他にこれ受けてもいい方は、遠慮なくタッチしてくださいね~!
よろしくお願いいたします!

テンプレはこちら。
【子】ねずみ
【丑】うし
【寅】とら
【卯】うさぎ
【辰】たつ
【巳】へび
【午】うま
【未】ひつじ
【申】さる
【酉】とり
【戌】いぬ
【亥】いのしし
次に回すブロガーな人たち

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

2008-01-19 | ハ行の映画

Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan(2006/アメリカ)【DVD】

監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン/ケン・ダヴィティアン/ルネル

バカには理解不能なバカです。

ユダヤ系英国人の喜劇役者サシャ・バロン・コーエンが、カザフスタン人になりすまし突撃レポートを敢行する人気番組の映画化。
アメリカ文化の風刺とギャグ満載の爆笑ロードムービー。
はっきりと好き嫌いの分かれる作品!私は好きです(笑)
笑って済ませられない人もいるよね。。。

アメリカ文化をリポートする番組を作るため、カザフスタンからニューヨークにやってきた国営テレビの突撃レポーター、ボラット(サシャ・バロン・コーエン)。
ある日、ホテルで『ベイウォッチ』の再放送を見た彼は、パメラ・アンダーソンに一目惚れ。彼女を自分の妻にするため、ロサンゼルスへ向かう・・・。



どっきりカメラを見ているようなゲリラ撮影。
外国人のボラット(怪しげ・・)に対して、フレンドリーなアメリカン人は普通の態度で接してくるが、皆とんでもないめにあう(笑)
彼等の反応がウケる!
人種差別、偏見、女性蔑視・・・ボラットの攻撃は終わることがない。
多少やらせありといっても製作にまつわる訴訟も続出してて、予想できます・・
それにしても主演のサシャ・バロン・コーエンの体当たりのパフォーマンスに度肝を抜かれる!
下ネタが多くて、相棒の人と全裸バトルシーンは引くね・・(-_-)

まあ毒はきついけど、ボラットはひょうひょうとしてて、田舎者丸出しで許したくなるのもご愛嬌。
サシャ・バロン・コーエン、うまいよ。


アメリカを皮肉ってるのに、大ヒットしたのは的を得ている証拠ね。笑
宗教ネタとか、興味深いものもあった。
しかし、カザフスタンの人はこの映画観てるのだろうか・・・

ジョークとして笑い飛ばせられる方にならオススメ!!
サシャ・バロン・コーエンの日本語吹き替えが山寺宏一さんだったせいもあり、楽しめました。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

「ボラット」公式サイト

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