小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
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トリスタンとイゾルデ

2007-06-03 | タ行の映画

TRISTAN & ISOLDE(2006/アメリカ)【DVD】

監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ジェームズ・フランコ/ソフィア・マイルズ/ルーファス・シーウェル/デヴィッド・パトリック・オハラ/マーク・ストロング/ヘンリー・カヴィル


『トリスタンとイゾルデ』 または 『トリスタン物語』 は、中世に宮廷詩人たちが広く語り伝えた恋愛物語。
マルク王の妃となった イゾルデ(Isolde) と、彼女と媚薬の魔力で結ばれた騎士トリスタン(Tristan) の悲恋を描く。(Wikipediaより
甘いお話かと思いきや、そこはリドリー・スコット総指揮。
戦乱の時代を忠実に描いて手堅い。
映像が「グラディエーター」風に感じたのは私だけかしら?
ロミオとジュリエットの原型ともいわれてるけど、もっと深くて辛いお話でした。

舞台は暗黒時代のイギリス。
騎士トリスタンは戦闘の末重傷を負い、敵国アイルランドに流れ着く。
アイルランド王の娘イゾルデから献身的な介護を受けたトリスタンは、やがて彼女と恋に落ちる。
だが政略結婚によりイゾルデは、トリスタンの育ての親であるマーク王の妻となるのです。
なんとも皮肉・・・

マーク王が嫌な奴なら話は簡単ですが、このマーク王は尊敬に値する人物なんだな。
孤児になった幼いトリスタンを息子同然に愛し、跡継ぎも考えていた。
これは裏切れないですって・・・


でも恋にはまってしまったトリスタンはイゾルデとの愛を断ち切る事ができない。
愛を選ぶか、それとも忠義か・・・・

トリスタンとイゾルデに共感するはずが、私はマーク王に同情してしまった。
とってもいい人なんですよ。
イゾルデと結婚する前は戦うことだけで、空っぽの人生をおくっていたマーク王。
だが美しいイゾルデと出会い、人生がパッと変わるのだ。
知らない国に嫁いできたイゾルデを思いやる心の広い人。

しかしふたりが愛し合ってたことを知り、マーク王は激怒する。
不倫してるんだもんね。当然の結果。
二人はどうなる???

若い魅力的な男女が恋に落ちるが、運命のいたずらとしか思えない現実。
昔の話なのに、心に迫ってくるものがある。今も昔も愛を成就させることは難しいし、時には残酷。
でも、ただの恋物語ではなくて、戦闘シーンも盛り沢山なアクション大作でした。

川の流れや海岸線など映像もきれい。
全体に地味めで物足らないかもしれないけど、よい出来です。

トリスタンとイゾルデ役のジェームズ・フランコとソフィア・マイルズが美男美女で適役。
苦悩するジェームズ・フランコ、後半は涙目状態で悩ましすぎるよ・・・
ソフィア・マイルズは現代的な感覚の女性像を演じてました。
乳母役のひとがいいね。
マーク王役のルーファス・シーウェル、最近見た「ホリディ」では嫌な奴役(笑)でしたが、今回はかっこいい男の中の男でした。

元の話にある媚薬の魔力が興味ありますね。

★★★★(5段階☆は0.5)

「トリスタンとイゾルデ」公式サイト

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ザ・シューター 極大射程

2007-06-03 | サ行の映画

SHOOTER(2007/アメリカ) 【劇場公開】

監督:アントワーン・フークア
出演;マーク・ウォールバーグ/マイケル・ペーニャ/ダニー・グローヴァー/ケイト・マーラ/イライアス・コティーズ/ローナ・ミトラ

やっと「海賊」を観ようと思ったら、予想どおり満席でした・・・む~ん。。
チケットを予約してないとこりゃ無理だな。
6月トップの鑑賞は金曜日から公開の「ザ・シューター 極大射程」。
原作はスティーブン・ハンターのベストセラーにもなった人気シリーズ。
国家の陰謀に巻き込まれた狙撃のスペシャリストが怒りを爆発させる!!
サスペンス+アクション好きにはたまらない映画だと思います。


狙撃の名手ボブ・リー・スワガーは、1キロ以上離れている標的を一発で射抜く、すごいスナイパー!
エチオピアで任務についていたが、軍に見放され、相棒を失う。
これが心の傷となり、山奥で愛犬とひっそりと暮らしていたスワガーのもとに、3年後のある日、大佐が訪ねてくる。


大統領狙撃計画を阻止するために彼が必要なのだという。
“愛国心”という言葉に心を揺り動かされたスワガーは、この仕事を引き受けますが、まんまと罠にはまってしまうのです。

硬派な作品で、それがよい。
いかにも銃社会のアメリカならではの話で、皮肉もあるのかな。
アフリカがからんでくるところも、まさに進行形の題材。
よごれた政治家たちに、復讐の鬼になりひとり立ち向かうスワガーは、必殺仕置き人ですよ。
まあ銃で撃たれて、ひん死の重傷をおっても、海兵隊時代に覚えたサバイバル術で、看護の経験もない女性(亡くなった相棒の妻)の手を借りながら、傷を治してしまうのは、ホントかよ!って思いましたけど・・・
うまくいきすぎなところもあり。。


悪を退治するスワガーの姿にスカッーとしますが、亡くなった相棒の妻がいくら復讐とはいえ、銃を使うのは嫌な気分がした。


とはいえ、映画としてみると迫力シーンも満載だし、音楽も効果的ですね。
敵が罠をしかけておびき出すところを、見事な戦術でやっつけるスワガー=マーク・ウォールバーグはかっこいい!!劇場でお楽しみください^^
理知的で人間味にあふれ、戦闘中に死んだ相棒のことをふと想うシーンは、哀愁もただよっていて人物像がしっかり描かれています。
スワガーを援護する新米FBI役のマイケル・ペーニャもいい味出してるね。
悪徳政治家たちが、ほんとに嫌らしいワルでした。苦笑


「恥を知れ!!!!」
スワガーの仕置き人ぶりに惚れた・・・
原作も読んでみようかな。
マーク・ウォールバーグのアタリ役になりそうで、続編つくってほしい!
マークの鍛え上げられた肉体もなかなかでしたよ。

★★★★(5段階☆は0.5)

「ザ・シューター 極大射程」公式サイト