小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
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第80回アカデミー賞感想

2008-02-25 | 映画全般
第80回アカデミー賞授賞式が発表され24部門すべての受賞作品が発表されました。
最多受賞作品は4部門を受賞した映画『ノーカントリー』。
また映画『ボーン・アルティメイタム』が3部門にノミネートされ、その部門すべてを受賞。
以下、受賞は次の通り!




作品賞 『ノーカントリー』No Country for Old Men (2007)


作品賞 『ノーカントリー』
主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
助演男優賞 ハビエル・バルテム『ノーカントリー』
主演女優賞 マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
助演女優賞 ティルダ・スウィントン『フィクサー』
監督賞 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督『ノーカントリー』
長編アニメ賞 『レミーのおいしいレストラン』
美術賞 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』
撮影賞 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
衣装デザイン賞 『エリザベス:ゴールデン・エイジ』
ドキュメンタリー長編賞 『「闇」へ』
編集賞 『ボーン・アルティメイタム』
外国語映画賞 『ヒトラーの贋札』
メイクアップ賞 『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
作曲賞 『つぐない』
歌曲賞 「フォーリング・スローリー」『ONCE ダブリンの街角で』
音響編集賞 『ボーン・アルティメイタム』
短編アニメ賞『ピーター・アンド・ザ・ウルフ』(原題)
短編実写賞 『ザ・モーツァルト・オブ・ピックポケッツ』(原題)
音響賞 『ボーン・アルティメイタム』
視覚効果賞 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
脚色賞 『ノーカントリー』
脚本賞 『JUNO/ジュノ』


*感想
主演女優賞にマリオン・コティヤールが選ばれたことがうれしい!
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』記事はこちらのピアフの演技はほんとにすばらしかった。
フランスの国民的歌手ピアフがのりうつったようでした。
メイクアップ賞受賞も素顔のマリオン・コティヤールを見れば納得(笑)
昨年のアクション映画No.1『ボーン・アルティメイタム』記事はこちらが編集賞、音響編集賞、音響賞受賞。
目がまわるほどのカット割りは観客を飽きさせなかった。
歌曲賞の『ONCE ダブリンの街角で』記事はこちらの 「フォーリング・スローリー」受賞も期待どおり。
美術賞の『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』記事はこちらは19世紀のイギリスがよく描かれていて、映画はマジックだと改めて思いました。
長編アニメ賞の『レミーのおいしいレストラン』も実写なみの精密さ、斬新なストーリーもよかったです。(記事書いてないです・・)

『ノーカントリー』などこれから公開のものも多いですが、ひさしぶりに納得の受賞結果だったかな。
久々のダニエル・デイ=ルイス、いい俳優さんなのでもっと映画にでてほしい。



スリラー25周年記念リミテッド・デラックス・エディション

2008-02-24 | 音楽


映画ネタがないのでw
人類史上一番売れたマイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」25周年記念盤を買いました。
キラキラデザインが表紙の国内盤をおすすめします。といいながらプラスティックCDケースにしてほしかった。。
豪華ゲストが参加した新曲7曲のうち日本のみ1曲ボーナストラック収録の全17曲、48Pブックレット。
最新デジタル・リマスターされたボーナスDVD付き。
秘蔵もののモータウン25周年記念のパフォーマンス(ムーン・ウォークを初披露した番組)もはいっています。

新曲ではスリラー制作時の完全未発表新曲「フォー・オール・タイム」はかなりおすすめ!

どちらかというと「BAD」「デンジャラス」世代ですが(どういう世代なんだ・笑)
「スリラー」を改めてきいてみて興奮しちゃいます。
“史上最高に売れたアルバム”としてギネスに認定され、グラミー賞では8部門を受賞。
抜群の歌唱力、キレのあるダンス、ソングライター、プロデュースもこなしてしまうマイコーは天才!でも影ですごく努力していることはみなさん知らないと思う。

ブックレットには当時のシングルカットされたジャケ写真も載ってましたが、スリラーの頃のマイケル、鼻はすでに整形してたのね。^^;
「BAD」「デンジャラス」の時のマイコーはワイルドで色っぽくてほんとにかっこよかった。↓


アイメイクも決まっていてちなみにメイベリン使用らしい。
お直し、ここでやめときゃよかったのに・・
例の裁判(完全無罪)もあったし、最近は歌わなくなったね。
世間から奇人変人扱いですけど、You Tubeみてると完全復活を希望するコメントがとても多いです。
下は私が気に入ってるマイコーのショートフィルム。

Michael Jackson-In the closet



「イン・ザ・クローゼット」 
よく聞いてたアルバム「デンジャラス」の中の曲。
当時のスーパーモデル、ナオミ・キャンベルとの共演。
セピア調でおしゃれ、女性好みかも。
マイコーにしては珍しいラテン男役。意味深なエロいマイコーがいいです。

Michael Jackson - Speed Demon



「スピード・デーモン」 
「BAD」の中の曲。マイケルがウサギに化けて街中を逃げるストーリー。
終盤、マイコーとアニメのウサギのダンス合戦がみどころ。
完璧主義マイコーのキレのいい高速ダンスは必見!
今では考えられないほど(笑)笑顔がとってもキュート♪

マイコーは歌もいいが、傑作PVが多いのも特徴。
才能といい、先見性といい、彼を超えるアーティストは出てこないだろうな。

*最近のマイケル情報
昨年の10月、イタリアのメンズファッション誌『L'UOMO VOGUE』(ルオモ ヴォーグ)の10月号に登場。
ブルース・ウェバーが撮影したマイケル・ジャクソンの写真は、さすがイタリアファッション雑誌、ビジュアルかなりいい。
マイコーらしさが出ていてこの雑誌手に入れたい。






いつか眠りにつく前に

2008-02-16 | ア行の映画

Evening(2007/アメリカ)【試写会】
監督:ラホス・コルタイ
出演:クレア・デインズ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/メリル・ストリープ/グレン・クローズ/トニ・コレット/ナターシャ・リチャードソン/パトリック・ウィルソン/ヒュー・ダンシー

あなたが最期に呼ぶのは、誰の名前ですか?
――すべての女性の人生が、美しい一瞬を持っている。


今年2度目の試写会にいってきました~
人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を、豪華アカデミー女優陣の競演で映画化した感動作。
死に面した母の口から語られた物語は、娘たちが知らない40年前の想い出だった。
母から娘へ・・。じっくり観せてくれる落ち着いた作品。
キャストがよいです!
主人公の現在と娘時代を演じたヴァネッサ・レッドグレイヴ&クレア・デインズに泣けました..


死を迎えつつある母アンが口にした言葉・・
「私とハリスがバディを殺した・・・」
娘たちの知らない男性の名を何度も口にする母。
今も母を苦しめる過去のあやまちとは?



40年前、歌手を夢見るアンは、友人ライラの結婚式のため、風光明媚なロードアイランドへやってくる。
アンはそこでハリスと出会い、運命的な恋に落ちる。
でも突然の悲劇と別れがやってくるのね。

そして今、アンは最後の時を過去と現在を行き来しながら自分をみつめる。
朦朧とした意識の中、幻影を交えながら、アンを演じるヴァネッサ・レッドグレイヴはうまいなあ。
現在と過去の切り替えが多いので戸惑う人もいるかも^^;


いい妻にもいい母にもなれなかった自分。
人生の中で忘れられない人、そして過ちをふりかえるのだ。
最後って、いままでのことが走馬灯のように蘇ってくるというけどホントなんだなあ。
諦めた夢、かなわなかった愛、思い通りにいかない人生・・
若かりし頃の揺れる心のアンをクレア・デーンズはうまく表現していたと思う。
共感できる場面もあって、泣いちゃったな。
切ない思い出にひたる母をみつめながら、娘たちも自分の人生を見つめ直すのだ。

恋愛、結婚と人生の転機を迎えるとき、失うものもある。
後悔しない生き方って、むずかしいものです。

友人ライラの現在をメリル・ストリープ、娘時代はメリルの実の娘さん(マミー・ガマー)が演じています。似てますね~。

人生の終末、しんみりしてしまうドラマですが、波の音、1950年代の雰囲気、ロードアイランドの風景が美しいです。
アンのような最後を迎えられたら幸せだろうな。

★★★★(5段階☆は0.5)

「いつか眠りにつく前に」公式サイト

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マイケル・ジャクソンからの贈り物

2008-02-14 | 音楽
今日はバレンタインデー!
日本では女性から男性にチョコを贈る習慣ですが、
欧米では男性も女性も様々な贈り物を恋人に贈る日だとか・・・
みなさんはもらうほう?それともあげるほうでしたか?

さてひさしぶりに洋楽の記事。
マイケル・ジャクソンの『スリラー25周年記念リミテッド・デラックス・エディション』が今月20日に発売されます。
世界で1億枚以上を売り上げたモンスターアルバム、『スリラー』発売から25年を記念したアルバム。
マイコーは日本公演にもいったことあるけど、世界一のエンターティナーだと思います。人間離れしたダンスはもちろん、ハイトーン&パワフルボイスが好き。完璧としかいいようがない。

今回のアルバムは「Thriller」、「Billie Jean」、「Beat It」など往年の名曲や未発表曲に加え、ウィル・アイ・アム、カニエ・ウエスト、エイコン、ファーギーなど豪華な顔ぶれが、ゲストプレーヤーとして参加した2008年版トラックも収録。
一足早く、You Tubeで聴いてみました^^;
コラボだとエイコンとの「Wanna Be Startin' Somethin' 2008」がいいかな。
一番はスリラー制作時の完全未発表新曲の「For All Time」。
こんな曲が残っていたことに感激。
For All Time by Michael Jackson - *New Vocals*



「Lady in My Life」に似た情感豊かなバラード。
美しい曲、美しい歌声。

マイコーが心を込めて歌いあげていて、涙が出そうです。
歌詞が知りたいので、もちろん日本版購入予定。
バレンタインの日にマイケルからのすてきな贈り物をもらいました!

下はソニーあるいはマイケルのプロダクション発でサイトへの埋め込み無効なので曲の題名からどうぞ。
不滅のPV「Thriller」

「Rock With You」
1週間前にUPされたPV。
宇宙チックな衣装を着て、後ろからレーザー光線を浴びるマイケルはかわいいい!10代の頃?

「Don't Stop 'Til You Get Enough」
タキシード着たマイケル。今と違って男前^^;
心地よいダンスナンバー。

キング・オブ・ポップは永遠だね!



明日、君がいない

2008-02-07 | ア行の映画

TWO THIRTY 7(2006/オーストラリア)【DVD】
監督・脚本:ムラーリ K. タルリ
出演:テレサ・パルマー/ジョエル・マッケンジー/クレメンティーヌ・メラー/チャールズ・ベアード/サム・ハリス

2時37分、そのとき孤独が世界を満たす。

2006年カンヌ国際映画祭をはじめ各地で絶賛された、オーストラリアの新鋭ムラーリ・K・タルリの初監督作。
タイトルどおり、いつもいたはずの友人が突然、命を絶つ。
ラストはリアル、、、
監督自身、親友を亡くしており、自らも未遂の経験があるそう。
弱冠19歳で本作を手がけた監督の強いメッセージが込められていると思った。


午後2時37分におこる悲劇的事件が発端。
ほとんど学校が舞台の狭い空間。
高校生6人を軸に、時間をさかのぼり、時折彼等のインタビューを交えながら運命の時間までのドラマが展開していく。
いったい、誰が死ぬのか?と思いながら、いつのまにかひきこまれてしまった・・


子どもから大人への狭間で悩みや不安をかかえる彼ら。
学校生活は社会と同じですでに勝ち組、負け組を意識している。
親の期待に応えようと必死になる子、カミングアウトし変人扱いされる子、身体不自由なことでいじめられる子・・・
学校生活がこんなに苦しい世界だとは・・・

若者たちの愛と性は複雑で、まわりのことより自分のことで精いっぱい。
伏線がはりめぐらせてあるなど、サスペンス風。
意外な方向にいくので、飽きさせません。
重いテーマのわりには俳優らが若くてみずみずしいこと、緑の木々の映像など観やすくなってます。

周りから見れば幸せにみえても、それは見せかけだけ。
誰にも言えない心の声を聞いてあげられたら・・・

考えさせられる映画でした。

★★★★(5段階☆は0.5)

「明日、君がいない」公式サイト

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リーピング

2008-02-04 | ラ行の映画

The Reaping(2007/アメリカ)【DVD】
監督:スティーブン・ホプキンス
出演:ヒラリー・スワンク/デイビッド・モリセイ/イドリス・エルバ/アナ・ソフィア・ロブ

イナゴ少女現る

前々から気になってたことと、「テラビシア」にでてるアナソフィア・ロブちゃん出演と知って観てみました。
映像がいいですよ!!
キャッチコピーはなんとかならなかったのか・・く、苦しい
ミステリーホラーというよりもオカルト色が強いかも。
ロバート・ゼメキス&ジョエル・シルバーによるホラー専門レーベルの最新作。

悲劇的な死で、家族をなくした元キリスト教宣教師キャサリン(ヒラリー・スワンク)。
彼女は信仰心を失い、その後、奇跡を信じない大学教授として有名になる。
その彼女に、ルイジアナの田舎町で起こった不可解な出来事の真相を探る依頼がくる。
それはキャサリンが初めて遭遇する科学で説明のつかない現象だった・・



たまにドキッとさせる場面もありますが、キャサリンの幻想シーンなど映像はきれいで、ホラーが駄目な人でも普通に見れるんじゃないかな。
ルイジアナの森、沼地、閉鎖的な田舎町、言い伝え、風鈴などミステリアスなムード。

町で起こる宗教的な現象とは、旧約聖書にかかれている“10の災い”。
血の川、カエルが落ちてくる、家畜の死・・・。
実際、“10の災い”については現在でも研究の対象になってるとか。
キャサリンが災いをみな科学で立証するところは、ありえる話でなるほどなあ~と思ってしまった。
町の人々は、ローレンという謎めいた少女が神の怒りを町にもたらしたと信じている。


ローレン役がアナソフィアちゃん。神出鬼没で怖がらせてくれる美少女です。
彼女が悪魔の子というわけですね。
悪魔を滅ぼせ!と叫んだ神父が無惨に亡くなるところはまるでオーメンだよな・・
カルトっぽい町は「Xファイル」にもかぶりますよ。


謎の真相に迫るうち、キャサリンにはある重大な使命があったのだ・・・
イナゴの襲撃(時間短し)、火の玉攻撃は大迫力。
オチは予想できました。笑

この世には科学で解明できないことがあるんだよということか・・

ヒラリー・スワンクは過去をひきずってる(女らしい)大学教授役が似合ってました。
大きな瞳のアナ・ソフィア・ロブちゃんは存在感あり!

全体としてB級になりがちなこの手の題材にしては頑張ったと思う。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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アメリカン・ギャングスター

2008-02-03 | ア行の映画

American Gangster(2007/アメリカ)【劇場公開】
監督:リドリー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン/ラッセル・クロウ/キウェテル・イジョフォー/ キューバ・グッディングJr/ジョシュ・ブローリン

けもの道を行く実在の男たちの
容赦なき闘いの人生!


70年代初期のニューヨークを舞台に、麻薬王へと登りつめた男と、それを追う麻薬捜査官との激突を描いた実録ギャング物語。
監督リドリー・スコット、2大アカデミー賞俳優とくれば、期待するのも無理はない。
骨太な男たちのドラマでした。
ただ157分は長い・・といってもボリュームありの長さでした^^;



ギャングものにしては、落ち着いた内容。
二人の主人公が登場する。
ボスが亡くなり、後を継いだのがフランク(デンゼル・ワシントン)。
フランクは品行方正なギャングで、誠実、家族を大事にし、派手なことはしないのがモットー。
一方では冷酷非情なところもたまに見せるのね。
当時のアメリカはベトナム戦争に参戦中。
純度の高い麻薬を取引できる!とフランクはベトナムに目をつけたのだ。
高品質な麻薬を安い値で売りさばき、たちまち商売は大成功!
時代がつくり出したギャングかな。


もうひとりの主人公は警察署内で正義をつらぬいたため孤立している男リッチー(ラッセル・クロウ)。
私生活はしょんぼりですが、売れまくってる麻薬の黒幕の正体を探そうと仲間を集め、追いつめていくのだ。

前半がわかりづらく字幕を理解するのに大変でも、二人がはじめて出会う場面から面白くなる。
いつもは慎重なフランクなのに、ミス(だよね・・・)したため、リッチーに目をつけられるボクシング会場のシーン、ベトナムから軍用機で運ばれてきた兵士の棺を捜査するシーンはドキドキ。リッチーのアンタッチャぶりも必見。
最後は意外な終わり方。立場はちがえど、信念を貫いた二人の生き様が堪能できた。


暴力、麻薬はぜったいよくないけど、ギャングのカリスマ役のデンゼル・ワシントンはスーツも決まってかっこいい~
あの笑顔で許してしまうんだなあ。
対するラッセル・クロウも精悍とはいえないけど(もっさり系)、地道に捜査する刑事がはまってた。
イメージ的に逆な役柄を二人とも見事に演じきってました。
脇を固める俳優さんも揃っていて、悪徳警官ジョシュ・ブローリン、フランクの母役の人も良かったですよー。彼女がフランクを悟すシーンはジーンときた。

ギャングの恐さよりも、汚職、賄賂、恐喝にまみれた警察の実情がよくわかりました。
正義を貫くリッチーのような人間が仲間はずれになる社会っておかしいね・・
当時のアメリカの雰囲気もしっかり描かれていて、音楽のセンス(かなり好き)、重厚なのはリドリー・スコットならでは!
最近の監督はイマイチだったので、ちょっと満足。笑

★★★★☆(5段階☆は0.5)

「アメリカン・ギャングスター」公式サイト

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