小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
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ベルセルク-黄金時代篇- I 覇王の卵 IIドルドレイ攻略

2013-01-16 | ハ行の映画

Berserk: The Golden Age Arc I - The Egg of the King, Arc II--The Battle for Doldrey
(2012/日本)【DVD】
監督:窪岡俊之
キャスト:岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子

全世界で3300万部を超える三浦建太郎のベストセラーコミック「ベルセルク」の「黄金時代」編をアニメーション映画化した3部作の完結編「III 降臨」が来月1日公開ということで、第1部、第2部を見ました。いや~おもしろかったです。
マンガも読んでないし、アニメも知らないですが、予想外に楽しめました。


舞台は暗黒時代の中世。一匹狼の凄腕剣士ガッツ、傭兵集団「鷹の団」の団長グリフィスを軸にしたダークファンタジー。
ガッツの超人的な100人斬り、女性剣士キャスカの立ちまわりは目を奪われる。
血しぶき、肉片は飛び散り、首はころがり、ベッドシーンもありで、いろんな意味で濃厚~。グロいけれど、普通に見れるのはキレイな映像だからかな。

戦闘シーンが多い中で、男勝りなキャスカが舞踏会でドレスを着てガッツと踊るシーンは幸せそうでホッとする。
ポイントはガッツとグリフィスの関係。
自分の国を手に入れるという野望をもつグリフィスは、ガッツの腕に惚れ込み「おまえは俺のもの」「おまえの死に場所を決めてやる」と「鷹の団」に率いれる。
ガッツに対する強い独占欲を感じるんだけど、ガッツは自由になることを選び、グリフィスの元を去る。仲間よりも己をとるガッツなんだよね。

そしてクライマックスともいえるシーン。自暴自棄になったグリフィスは、お姫様シャルロットのもとに夜這いする。シャルロットを抱きながら、グリフィスの頭にはガッツの顔がよぎる。グリフィスってガッツに異常なまでに執着してるんだよね
目的のためには手段を選ばない冷徹なグリフィスの涙が印象的。にしてもグリフィスとシャルロットの絡みはエロかった。

全編、ドラマチックな展開にひきこまれてしまう。
ガッツとグリフィスの行方、グリフィスのペンダント(覇王の卵)のことなど、完結編が気になります。
主題曲「Aria」も作品の世界観とマッチしてとてもいいです。

★★★★(5段階☆は0.5)

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ブラック・スワン

2012-01-09 | ハ行の映画

Black Swan(2010/アメリカ)【Blu-ray】
監督:ダーレン・アロノフスキー
キャスト:ナタリー・ポートマン、バンサン・カッセル、ミラ・クニス、バーバラ・ハーシー、ウィノナ・ライダー

純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる・・・

あけましておめでとうございます!
昨年はほとんど映画鑑賞できず、ブログも放置状態で怠けてしまった一年となってしまいました。
今年も細々とマイペースで続けていきたいと思っております。
またよろしくお願いいたします!


さて、2012年の一発目の映画感想は私の好きな女優ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を獲得した作品。
「白鳥の湖」のプリマに抜擢されたバレリーナの心の葛藤、闇・・・・
いや~マジで怖かった。。心理スリラーですが、久々にひきこまれてしまいました。
無駄がなくて、完璧なつくり。美しくも残酷な描写。
ナタリー・ポートマンはバレリーナにハマっていて、体当たりの演技ですばらしかった。オスカーも納得の演技。
エロいシーン、痛々しいシーンがうまく混ざりあい五感にくる映画。


白鳥は完璧に踊れてても黒鳥が踊れないジレンマ、過保護な母親との関係、ライバルへの嫉妬、疑心暗鬼・・・
次第に精神のバランスをくずしていくヒロイン。崩壊していく様子が強烈に伝わってくる。
彼女はマイナスの暗示にかかっているようにみえた。
自分の中の白鳥と黒鳥のせめぎあい、現実と妄想、正気と狂気。
見終わったあと、嫌な汗がでてきそうだった。
極端だけど、人間の二面性、恐ろしさが身にしみた映画でした。
ナタリーの黒鳥への変身は見事でした。
キャストもみなよかったし、ナタリー・ポートマンの衣装が素敵でした。
この作品,山岸凉子の同名の漫画とよく似てるんですよね。
まさか監督が漫画を読んでるとは思えないけど・・・ ^^;


★★★★★(5段階☆は0.5)

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フローズン

2011-01-21 | ハ行の映画

FROZEN(2009/アメリカ)【DVD】
監督:アダム・グリーン
出演:ケヴィン・ゼガーズ/ショーン・アシュモア/エマ・ベル

もうスキー場には、行けない!

もしも、スキー場のリフトに取り残されてしまったら?
恐怖のシチュエーション・スリラー。


男女3人がスキー場のリフトに取り残されてしまう。
誰もいない。リフトが動くのは1週間後。マイナス20℃、地上15メートル、食糧もなし。
さてあなたならどーする!!
いや~なかなかの力作ではないでしょうか。身も心も凍る映画です。。。。

自分もスキーの経験があって、早朝、山の頂上までリフトでいったことありますが、昼間とちがってめちゃくちゃ寒い。空中は風が直接当たるし、氷のかけらで顔がイタイ!
昼間はともかく夜間リフトに取り残されたら、凍死も覚悟しないと。。
野郎二人とその恋人が業務時間も過ぎてるのに無理矢理リフトに乗ったのが運のつき。
3人が冗談いいあって恐怖を紛らわせてるのが逆に虚しくなる。
足が地についてないのは不安倍増するし、女性はトイレにいけないのが辛いね。
飛び下りるか、それとも待つか・・・誰もこんなところで死にたくないですよ。


痛いシーンもあったり、結構グロいので、要注意・・
意外な外敵がいたというのがオチですが、悲惨ですなあ。
女優さん、熱演してます。
つっこみどころもありますが、見応えありました。

★★★★(5段階☆は0.5)

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バーレスク

2011-01-04 | ハ行の映画

Burlesque(2010/アメリカ)【劇場公開】
監督・脚本:スティーブ・アンティン
出演: シェール/クリスティーナ・アギレラ/エリック・デイン/カム・ジガンデイ/ジュリアン・ハフ/アラン・カミング/ピーター・ギャラガー/クリステン・ベル/スタンリー・トゥッチ

この声で、夢への扉を開けてみせる。

アメリカのトップアーティスト、クリスティーナ・アギレラ主演のエンタテインメント・ミュージカル・ドラマ。
歌手になる夢をかなえるため、田舎町から単身ロサンゼルスへやってきたヒロインのサクセスストーリー。


クリスティーナ・アギレラはこの映画がデビュー作。迫力の歌唱力に圧倒されるし、演技も無難にこなしてますね。
小柄な人なのにステージにあがると大きくみえるから不思議。
役柄的に一見ケバいけど、芯のしっかりした女の子も好感もてます。
全編、ショーが素晴らしく、アギレラがはじめて歌うシーンはブラボー!と思わず拍手しそうになるね。クラシカルな衣装もいいです。


オーナー役のシェールは「BELIEVE」の頃とあまり変わってない?^^; あいかわらず歌声はすてきで、60代にはとてもみえないっ!
脇をかためる出演者もよくて、スタンリー・トゥッチはプラダに続いて女性の世界がよく似合いますね~。


「ムーラン・ルージュ」を彷佛とさせて、歌の中にニコール・キッドマンも歌ってた曲もありましたね。そういえばアギレラは「ムーラン・ルージュ」の主題歌も歌ってたな。
「THIS IS IT」に出演したダンサーも映画に出てます。
華麗なステージパフォーマンスが楽しめる映画。歌とダンスがお好きな方は是非!
「EXPRESS」という曲、いいな~

★★★★(5段階☆は0.5)

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パリより愛をこめて

2010-12-08 | ハ行の映画

From Paris With Love(2010/フランス)【Blu-ray】
監督:ピエール・モレル
出演:ジョン・トラボルタ/ジョナサン・リース=マイヤーズ/エリック・ゴードン/リチャード・ダーデン/カシア・スムトゥアニク

人生のひきがねを引け。

「96時間」の制作リュック・ベッソン&ピエール・モレル監督のコンビによるスパイ・アクション。


舞台はパリ。アメリカ大使館員でありCIAの見習い捜査官が、CIA本部から送られてきた凄腕エージェントと組まされ、巨大犯罪組織に立ち向かっていくお話。
人を撃ったことのないエリートのイケメンと、型破りなおっさんコンビというのがおもしろい。
トラボルタとマイヤーズの息がぴったり。任務のためなら手段を選ばないトラボルタのイケイケぶりがすごいね。とてもCIAエージェントにはみえない乱暴さ。(笑)
トラボルタの2丁拳銃さばきはジョン・ウー監督の「フェイスオフ」を思い出す。
激しい銃撃戦、ところどころに笑いもあり、カーチェイスは疾走感たっぷりで最高。
意外な裏切り者は見抜けなかったな~。フランス人を皮肉るところもあって、裏を返せばWith Loveなんだろうな。


ブルーレイの特典映像も見応えあり。
ヒロイン役のカシア・スムトゥアニクはポーランド出身の元モデルさん。顔が小さくて、キーラ・ナイトレーにちょっと似てる。主演二人のインタビューではベテランのトラボルタ、若手演技派のジョナサンがお互いを立てるところがいいね。まったく個性のちがう二人なのに、思わぬ相乗効果というべきかな。
序盤はダラダラしてましたが、中盤からおもしろかった。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

2010-12-05 | ハ行の映画

Harry Potter and the Deathly Hallows: Part I(2010/イギリス、アメリカ)【劇場公開】
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/ヘレナ・ボナム=カーター/ロビー・コルトレーン/ウォーウィック・デイビス/レイフ・ファインズ/マイケル・ガンボン/ブレンダン・グリーソン/リチャード・グリフィス/ジョン・ハート/ジェイソン・アイザックス/アラン・リックマン

ついに、完結へ。

大ヒットシリーズ「ハリー・ポッター」の最終章前編。
宿敵ヴォルデモート卿の復活により、ハリーたちに危機がせまる。
約2ヵ月ぶりに劇場にいってきました~。
原作も読んでないし特にファンではないのに、1作目からかかさずみていて惰性でしょうかね。
ラストに向けて、パワーアップしてる印象。
今までのシリーズと比べると、シリアスでダークな映画でした。


学校から飛び出し、荒野の中にいるハリー、ロン、ハーマイオニーは危うげ。
もう彼等はキッズではない。3人の緊張感も増していく。
魔法はなんでもかなえてくれるけど、それゆえ友情にも亀裂が入る。


魔法省で変身した三人がおもしろくて、3人の俳優さんが元の3人の雰囲気もっていて可笑しい。
ハリー&ハーマイオニーのダンスシーン良かった。この二人って異性としてみてない感じがするね。ハーマイオニーはやっぱロンだよね。


明かされる3つの「死の秘宝」の逸話。なんだかんだいいながらも3人の絆は固い。
クライマックスを予想してしまいますが、パート2を早くみたい。
展開が早く、2時間20分もあっというま。
7作目でもダラダラしないのは、脇役の名優たちの貢献度も大きいですね。
最終章に期待しつつ、これはこれで寂しい気もするな。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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ファッションが教えてくれること

2010-10-12 | ハ行の映画

The September Issue(2009/アメリカ)【WOWOW】
監督:R・J・カトラー
出演:アナ・ウィンター/グレイス・コディントン/アンドレ・L・タリー/シエナ・ミラー/タクーン・パニクガル/カール・ラガーフェルド/ジャン=ポール・ゴルチエ/オスカー・デ・ラ・レンタ/ベラ・ワン/マリオ・テスティーノ

それは、人生に欠かせないもの。
私を輝かせてくれるもの。


「プラダを着た悪魔」のモデルになった、米VOGUE誌の編集長アナ・ウインターを追ったドキュメンタリー。
ブランドものには興味なくても、一流ファッション雑誌のできあがる課程、仕事に対する姿勢など興味ある内容でなかなかおもしろかった。


2007年秋の特大号である9月号の締め切り5カ月前。
鬼編集長のアナは編集者たちの提案を次から次へとダメ出し。その瞬時の決断力は驚いてしまう。彼女の前ではみな蛇ににらまれたカエル。一流デザイナーでもアトリエに彼女がくるとソワソワ。アナは絶対的な存在。
みなが満足したものでも、彼女が却下すれば一からやり直し。私ならトイレで泣くな。。。
妥協はぜったいしないということ。


注目はアナと対立する編集者のグレイス。センスがよくて才能ある方で、アナにダメ出しされて愚痴をいいながらも自分の信念は曲げない。今までつちかってきたキャリアが彼女を支えている。アナも裏では彼女を絶賛してるんだよね。
画像を加工するかどうかで、グレイスが「自然がいいのよ」って念をおすところはいい。

ファッションとは先見性、過去ではなくて未来。
VOGUE誌の表紙にセレブをいち早く起用したのもアナ。
クリエイティブな世界、裏では苦労も惜しまないプロのお仕事というものを見せてもらいました。素敵な写真も見どころです。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

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ブルーノ 完全ノーカット版

2010-09-06 | ハ行の映画

BRUNO(2010/アメリカ)【DVD】
監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン/グスタフ・ハマーステン

突撃実践ドキュメンタリー
「ハリウッドでセレブになるには!?」


『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のサシャ・バロン・コーエンによるシニカルコメディ。
ボラットよりも不謹慎、笑っちゃいけないんだろうけど、大笑い。。
サシャ演じるオーストリア人でゲイのファッションレポーター“ブルーノ”が各地で騒動を巻き起こすお話。


人によっては不愉快、誰にでもオススメはできないんだけど、前作のボラットより笑えた。
ブルーノの夢はセレブになること。ハリウッドに行き、あらゆる手段を試みるが、みな失敗。
ここまでやるか!というゲイネタは、凄いな。^^;
ハリウッドのセレブを真似て養子をとってみたり、有名になるにはストレート(異性愛者)にならなければということでゲイを毛嫌いする人たちに突撃取材。モラルを無視した行動にみなさん、マジで怒ってる、、
元大統領選候補やイスラム過激派まで取材していてハラハラしちゃうね。
あいかわらず身体はってます。

ミラノコレクションや空手シーンは爆笑!
ボラットで顔が知れたから、どこまでほんとかわからないけれど、こういう表現の仕方もあるんだということかな。
タブーを笑うというのは日本じゃなかなかできないよね。

ちとやりすぎな感じもあるけど、ラストの豪華アーティスト達には驚き!!
よく集まってくれたよね。
訴訟も起きてるけど、ここまでやるサシャ・バロン・コーエンって凄いかも。
完全ノーカット版ですが、劇場版はどこがカットされたんだろう?? ヤバいシーンが多すぎてわかりません。。

★★★★(5段階☆は0.5)

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ブルークラッシュ

2010-09-03 | ハ行の映画

BLUE CRUSH(2002/アメリカ)【DVD】
監督:ジョン・ストックウェル
出演:ケイト・ボスワース/ミシェル・ロドリゲス/サノー・レイク/マシュー・デイヴィス/ミカ・ブーレム/クリス・タロア

この夏、史上最強のサーファーガールになる ! !
GET RIDE !!


ハワイのオアフ島を舞台に、サーフィン大会での優勝を目指す女の子を描いた青春ドラマ。
まだまだ暑~い今年の夏に超オススメ! サーフィンシーンは圧巻です。


幼い頃から天才サーファーと呼ばれているアン・マリーは、ホテルのメイドのアルバイトしながら、サーフィンの聖地で行われる世界最高峰の大会での優勝をめざして練習に励んでいる。
家庭の事情から妹の母親代わりをし、決して裕福ではない生活。バイトで出会ったアメフトの選手との恋愛も絡めているんだけど、なんといっても後半のサーフィン大会の映像がリアルで本格的。


巨大な波に挑む勇敢な女性サーファーたち。サーフィンは危険なスポーツ、波にのまれたら海面にあがってくるのも並大抵ではない。波のトンネルの中(チューブライディング)の映像、人間が波にのまれ洗濯機の中にいるような映像など見応え十分。カメラマンも命がけですよ。一流のプロサーファーら出演で臨場感ありますね。
スタントがいるんだろうけど、俳優が実際サーフィンしてるようで違和感がまったくないんだよね。


ケイト・ボスワース、ミシェル・ロドリゲスはサーフィン初心者とは思えない。アクション映画が多いミシェル・ロドリゲスはともかく、清純なイメージのケイト・ボスワースはキュートなサーファーガールが似合ってる。健康的な肢体、まぶしい笑顔。イヤみがまったくなし!
ハワイの魅力にあふれていて、真剣にサーファーに賭ける女の子たちの日常が描かれていて爽やか。
この時期、観てるだけで涼しくなること請け合い!

★★★★☆(5段階☆は0.5)

英語公式サイト

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瞳の奥の秘密

2010-08-29 | ハ行の映画

EL SECRETO DE SUS OJOS(2009/スペイン・アルゼンチン)【劇場公開】
監督: ファン・ホセ・カンパネラ
出演:リカルド・ダリン/ソレダー・ビリャミル/パブロ・ラゴ/ハビエル・ゴディノ

ブエノスアイレスを震撼させた殺人事件から25年──
未解決の謎を小説にする男に、封印された愛が甦る。


本年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
本国のアルゼンチンでは34週間というロングランの大ヒットを記録。サスペンスとロマンスが入り混ざった物語。
25年前の残虐な殺人事件と秘めた愛を忘れられずにいた男。
見終わってからアルゼンチン映画だと気がつきました。笑


裁判所を退職したベンハミンは、忘れられない25年前の未解決事件を題材に小説を書く。その事件とは新婚まもない女性が殺害され、犯人を突き止めるが取り逃してしまった事件。
いつまでも過去に囚われ、前へ進めなかったベンハミンは、事件の真相究明と自分の人生に決着をつけることになる。

あらかじめ1970年代のアルゼンチンの時代背景を知っておいたほうがよいかも。
外国人を無理矢理犯人に仕立てたり、捜査協力した容疑者を釈放というのはめちゃくちゃな話。
腑に落ちないところがあって、視線だけで容疑者だと決めつけ、何万人もいるサッカー場で容疑者をみつけることは不可能に近いと思うんだけど、、、(映画だからいいっか)


殺人事件の犯人がどうなったかも重要ですが、25年ぶりに再会したかつての上司のイレーネとのロマンスに目がいってしまった。
当時、一緒に事件を追っていた女上司はベンハミンにとっては高嶺の花。
もう一歩が踏み出せず、駅での別れのシーンは不覚にも涙。。
サスペンスではイレーネが容疑者を犯人かどうか確かめるため芝居をうつところや、エレベーターのシーンはドキドキしちゃったな。


事件の顛末は、それほど驚くほどではなかったけど、被害者の夫がこういう手段しかとれなかったことが悲劇かも。
イレーネ役の女優さんが印象的で、衣装やペンダントなど赤がお似合いの人でした。
普通にいい映画なんだろうけど、突っ込みどころもあったかな。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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