BCLとベリカードの楽しみ

海外短波放送や国内放送を聴き、放送局からいただけるベリカードなどを紹介。近頃は、自分が楽しいと思える事柄も書いています。

阪急電鉄・正雀車庫で見たもの  連結器

2021-01-12 | エトセトラ
今日も、紹介するベリカードがありませんので、引き続き、昨年からの「撮り鉄」写真の中からです。

JR貨物・吹田機関区のほかに、3カ月ほど前から、阪急電鉄・正雀車庫へも行き、電車の写真を撮っていました。そこで、興味を持って見たのが、「連結器」で、それについて書いてみました。

あまり注目していなかった連結器ですが、大きく分けて、 グー型の「自動連結器」と、 デコボコ型の「密着連結器」の2種類があります。正確に言うと、グー型を改良した「密着式自動連結器」というのもあり、ややこしいです。

JRでは、グー型は機関車や貨車に、デコボコ型は電車に、また、グー型密着式は客車、ディーゼル車、電車や高速貨車の一部に使われているようです。(写真は、JR機関車「自動連結器」と電車「密着連結器」2種です)





阪急は、電車なので、連結器は、四角錐形でガイドが出ている 、デコボコ型の「密着連結器」が使われているものだ、と思っていました。

ところが、車庫に止まっている車両を見てみると、グー型も、そこそこの数があるのが、わかりました。(写真は、阪急の「自動連結器」と「密着連結器」です)



考えてみると、すでに何両かを組み合わせて「編成」されている車両を、さらに車両同士をくっつけたり、離したりすることがなければ、何が付いていようと関係がないのかも。ただ、連結することが多い場合は、お互いの連結器が一致していないとダメでしょうが。(車両故障など緊急の時に、どう牽引するかを考えればいい、というだけです)

(それに、いつも見ているのは、道路フェンス側からですので、車両の片側しか見ていないことになります。グー型であっても、反対側の連結器はデコボコ型になっていることがあります)



正雀車庫では、編成を切り離した「中間車」も止まっています。その車両には、棒状で、ボルトとナットで固定する、「半永久連結器」が採用されているようです。



密着連結器を、もう少し見てみますと、連結器のところには小さな穴や、その下に箱が付いているものがあります。



さて、車両の連結は、連結器で繋ぐだけでなく、先頭車両の運転台で、各車両の動力装置やブレーキ装置をコントロールするために、電気回路や空気回路を連結しておく必要があります。そのための、「電気連結装置」や「空気連結装置」になっています。

自動連結器の場合は、ケーブルやエアホースなどを人手で繋ぐのですが、密着連結器は、これらの手間を省く仕組みが、備えられています。デコボコの上下の穴は、空気穴で、連結すると密着しますので、空気は漏れない仕組みです。

その下の箱は、制御信号用の電気配線をつなぐための装置で、接触時にフタがあき、接点で自動的につながります。頻繁に連結を繰り返す車両には、付けられています。

この車両には、もう一つ、右側に箱が付けられています。「連結器中間体」の表示があります。中間体とは、言うなら「アダプター」とのことです。(写真にある黄色のものです)  車両故障や工場搬入時に、密着連結器などに付けるもので、それにより、グー型の連結器がある車両や、入換用に使われている動力車BL1やBL2などと、連結が出来るというわけです。





ちなみに、正雀車庫に留められていた、大阪メトロの車両の連結器は、グー型でした。



このほかに、乗り心地を良くしたり、連結時の衝撃を和らげるために、車両と連結器の間に、緩衝器が設けられていたりします。

多くのヒトとモノを運ぶためには、いくつかの車両を繋ぐことが必要で、その役目を担っている連結器ですが、そんなところにも、いろいろと考えられた仕組みがあることに、驚かされました。





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