こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

New Order 「In A Lonely Place」'81

2011-02-25 23:45:35 | 音楽帳
ジョイ・ディヴィジョンがイアン・カーティスの首吊り自殺と同時に「The End」を迎えた後。

ニュー・オーダーという新たなバンドとして出発した最初が「セレモニー/イン・ア・ロンリー・プレイス」というシングルだった。

  

「セレモニー」はジョイ・ディヴィジョンの曲であり、それをあえてニュー・オーダーの出発点としている。

「セレモニー」とは儀式を意味する。

儀式をウィキペディアから引用すると以下の記載がされている。

「宗教学においては、儀式は、思想が行動として表現されるもので、それによって特定の宗教を信仰する者と信仰しない者を具体的に判別する事が出来るとし、個人ではなく、集団で行う事で教団として社会から認知されるとする所から、宗教集団を構成する要素の1つとして位置づけている。



また、特定の宗教を信仰していなくても、所属する特定の社会に於いて、集団の結束を確認するため、或いは集団への入団儀礼、集団内でのステップアップのために行われ、社会に周知させる意味でも行われる。

・・・文化人類学的意味合いを含んだ秘密結社の一部などの閉鎖的組織の中では合言葉や符牒などの形式を持っていることもある。」

***

自分は、「セレモニー」よりも、B面になっているこの「イン・ア・ロンリー・プレイス」という曲が今でも好きだ。



「これほどまでに暗い曲は無い」と思った方も多いと思うが、私はこの曲が昔から好きなのだ。
荘厳で死の匂いを漂わせた、まるで亡霊のような曲。

しかし、実に穏やかに神聖なる絶望の底での身動き取れないほどの(逆に)安定感。

死を浴びて逃げ場の無いその渦中というのは、自然に冷静沈着なものである。
それは、もう恐れるものが無いからである。

【From「ジョイディヴィジョン」|To「ニュー・オーダー」】の「|」部分の峠を通過する儀礼としての曲と捉えている。

ほっかり1人抜け落ち残った3人+ギリアンが、新たなる結社を結ぶ時の通過儀礼。

記号論・構成主義的ファースト・アルバム「MOVEMENT」で格闘実験する前夜。

コメント (5)
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