雑誌『LOO』1984年11月号「ボクたちの週末にバック・グラウンド・ストーリーを」にて、「夕焼評論家」油井昌由樹さんが、この1枚を挙げていた。
スティーヴ・ハイエットの「DOWN ON THE ROAD BY THE BEACH」。
バックで、ムーンライダーズが手伝っている。
このLPレコードは、雑誌『LOO』1984年11月号で、油井さんの名文と共に、ジャケットの佇まいから「欲しい」という欲求に包まれたが、やはりこのレコードも入手困難。
***
東京12チャンネルで毎週土曜日の23:00~23:30やっていた「日立サウンドブレイク」で油井さんがプロデュースした回があった。
そこで、夕暮れ時の海の潮の満ち引き・波のうねる七色の映像の中「IN THE SHADE」という曲が最後にかかった。
当時ヴォデオ・デッキ自体が貴重品だった中、デッキを持っていた高校の友人にテープを渡し、毎週この番組を録画してもらっていたお蔭で、それを収めたものが残っている。
まさにサンセットに聴くに適したギターとアトモスフィアのみの静かな名曲。
***
その後、数十年を経て、神保町の某レコード屋さんの野ざらしの中、この「DOWN ON THE ROAD BY THE BEACH」を発見した。
貸しレコード屋さんか業者から流れたものらしく、セロテープを貼った跡があり、かなりジャケットは痛んでいたが、貴重な私の1枚。
「IN THE SHADE」も針飛びが途中でする代物だが、それでもいいのだ。
たぶん、CD化はされてはいるのだろうから、興味の或る方はご購入を。
A面の5曲目に「IN THE SHADE」は入っている。
ウラに『This Is The Guitar Album』と表記されている。
一部、ヴォーカル(ムーンライダーズの誰か・エコーが強く掛かっていてもやのよう)が入ったりもするが、基本はメロウでロングトーンのギターが全体に奏でられている。
***
先日までYOUTUBEにも「日立サウンドブレイク」での「IN THE SHADE」がアップされていたが、最近検索したら見つからなかった。
参考までに、1曲目の「BLUE BEACH-WELCOME TO YOUR BEACH」がYOUTUBEにあったので、下記にリンクを貼る。
***
かく言うわたくしも自称「夕焼評論家」。
それは幼い頃から「夕焼け」「サンセット」に対しての長い事持っている郷愁感からのもの。
夕焼けの持つ時間のとおとい、昼と夜のはざ間のたゆたう時間に、いまだに哲学的要素を含む、何がしかの象徴が感じられる。
油井さんの名文の一部。
「・・・日中、人々が忙しく働く東京、
みんなその渦に飲み込まれて
東京ではめったに心の平静を得る時間を持てないんじゃないかなあ。
でも唯一、心をフラットにできる瞬間があるとしたら、
それはビルの谷間や道路の向こう側へ沈んでいく夕陽を眺めるひとときだと思う。」
スティーヴ・ハイエットの「DOWN ON THE ROAD BY THE BEACH」。
バックで、ムーンライダーズが手伝っている。
このLPレコードは、雑誌『LOO』1984年11月号で、油井さんの名文と共に、ジャケットの佇まいから「欲しい」という欲求に包まれたが、やはりこのレコードも入手困難。
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東京12チャンネルで毎週土曜日の23:00~23:30やっていた「日立サウンドブレイク」で油井さんがプロデュースした回があった。
そこで、夕暮れ時の海の潮の満ち引き・波のうねる七色の映像の中「IN THE SHADE」という曲が最後にかかった。
当時ヴォデオ・デッキ自体が貴重品だった中、デッキを持っていた高校の友人にテープを渡し、毎週この番組を録画してもらっていたお蔭で、それを収めたものが残っている。
まさにサンセットに聴くに適したギターとアトモスフィアのみの静かな名曲。
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その後、数十年を経て、神保町の某レコード屋さんの野ざらしの中、この「DOWN ON THE ROAD BY THE BEACH」を発見した。
貸しレコード屋さんか業者から流れたものらしく、セロテープを貼った跡があり、かなりジャケットは痛んでいたが、貴重な私の1枚。
「IN THE SHADE」も針飛びが途中でする代物だが、それでもいいのだ。
たぶん、CD化はされてはいるのだろうから、興味の或る方はご購入を。
A面の5曲目に「IN THE SHADE」は入っている。
ウラに『This Is The Guitar Album』と表記されている。
一部、ヴォーカル(ムーンライダーズの誰か・エコーが強く掛かっていてもやのよう)が入ったりもするが、基本はメロウでロングトーンのギターが全体に奏でられている。
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先日までYOUTUBEにも「日立サウンドブレイク」での「IN THE SHADE」がアップされていたが、最近検索したら見つからなかった。
参考までに、1曲目の「BLUE BEACH-WELCOME TO YOUR BEACH」がYOUTUBEにあったので、下記にリンクを貼る。
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かく言うわたくしも自称「夕焼評論家」。
それは幼い頃から「夕焼け」「サンセット」に対しての長い事持っている郷愁感からのもの。
夕焼けの持つ時間のとおとい、昼と夜のはざ間のたゆたう時間に、いまだに哲学的要素を含む、何がしかの象徴が感じられる。
油井さんの名文の一部。
「・・・日中、人々が忙しく働く東京、
みんなその渦に飲み込まれて
東京ではめったに心の平静を得る時間を持てないんじゃないかなあ。
でも唯一、心をフラットにできる瞬間があるとしたら、
それはビルの谷間や道路の向こう側へ沈んでいく夕陽を眺めるひとときだと思う。」