手技療法の寺子屋

手技療法の体系化を夢みる、くつぬぎ手技治療院院長のブログ

フックとは「…」である。 

2010-01-23 20:00:00 | ASTRについて
これまでセミナーなどでASTRをお伝えしてきて、もっとも大変だったのが「フックする」という感覚をつかんでいただくことでした


あれこれ悩んで考えて、最近ようやく誰でもわかる、誰でもやったことのある例えにたどり着きました







何だと思いますか?















… … 







… … …







それは「アッカンベー」です。







だれでも小さいころ、1度や2度はやったことがあると思います。


そう、フックとは 「アッカンベー」 と同じなんです。







あまりにバカバカしくて、拍子抜けしませんでしたか?


このように開いた口がふさがらないとか


でも、テクニカルなことを早く習得するためには、自分にとって身近で、こなれていて、感覚的にわかるものでないとなかなか身につきません。







では童心にかえってやってみましょう


この場合、舌は出さなくても結構です。


「下まぶた」 だけ指でひきます。







はい、アッカンベー














久しぶりにやってみて、いかがでしょうか?

さすがに写真をアップするのは恥ずかしいので、止めておきますね







アッカンベーは、まず人差し指で下まぶたに触れて圧迫し、そのまますべらないように足方に引きます


下まぶたを強く押して、骨に押しつけたりはしません


足方に引くときも、皮膚をすべってズルズルと口まで滑らせることようなことはなく、下まぶたを引いてそれ以上動かなくなったところで止めます。


まさにフックそのものです







練習をしていると、フックとはどういうものかわからなくなる時があると思います


そんな時は、押さえて引っぱる 「アッカンベー」 を思い出してください。


「きちんとアッカンベーができているかな」 これを確認に使えば、きっと上手くいくと思います。







もちろん実際の臨床では、緊張が強い部位には圧迫の度合いを強めますし、フックポジションからストレッチポジションに入っているとき、多少皮膚がすべることもあります


組織の状態によって変化させますので、 「アッカンベー」 はあくまで基本だと思っていて下さい。


野球の試合では、キャッチボールをしているときのようにボールを投げることはないけど、基本になるキャッチボールは大切というのと同じです







それにしても 「アッカンベー」 の例えは、我ながら 「これはいいナァ」 と思ったのですが、改まったテキストなどでは、なかなか使えない表現ですよね




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