ASTRは、あらかじめゆるませておいた組織に、フックという圧迫と横方向への伸張を加えた状態で、関節運動を伴うストレッチを行うことで、より限局性の高い伸張刺激を組織に加えることができるという治療手技です。
このASTRを使っていて、ストレッチポジションになるとどうしてもフックが緩んでしまい、「なかなか効果が出せません」という方がいらっしゃいます。
その原因のひとつには「重心の移動」があります
下腿三頭筋(起始側)へのASTRを例にお話ししましょう
下腿三頭筋にフックをかけたとき、重心が前にあることで、ストレッチをしてもしっかり組織を固定できます。
ところが、ストレッチに入ると同時に重心が後ろに移動してしまうと、フックがゆるんでしまいます。
重心はフックをかけた側に、できるだけ残しておきましょう。
このようなエラーは、ASTRを使い始めてまだ慣れていない方にときどきみられます
仕方のないことでもあるのですが、慣れていないうちはフックはフック、ストレッチはストレッチと、それぞれに動きに気持ちが集中して別々になりがちです。
そのために、フックしたときは重心がフックの側になるけど、ストレッチするとストレッチした側に移動してしまうわけです
気づいてしまえば何ということはないのですが、わからないうちは重心が移動してもフックがゆるまないように、指先に力を入れてしまいがちです。
これは指先のモニターの感度を落とし、指を傷め(耳にタコですね)、そして何より疲れやすくなります
仕事として毎日長時間行うわけですから、できるだけ余計なエネルギーを消費しない、燃費の良い、エコな治療(?)をする必要があります
そのためにはストレッチに入ったときも、むりなく支えておけるように、重心はできるだけフックをかけた側に残しておきましょう。
(フックの方法については「フックの技法」を参照してください)
もうひとつ、重心がストレッチした側に大きく動くと困るのは、ストレッチしている手にも力が入りがちになるということです。
そうなると、上の下腿三頭筋の例では、膝をむりやり伸ばすことになります。
すると患者さんによっては、むりやり伸ばされるのに対して無意識に力が入ってしまい、上手くストレッチできなくなることがあります。
場合によっては、ダメージを与えてしまうこともあるでしょう
このようなことを防ぐためには、ストレッチは患者さんが受け入れられるスピードと範囲で行わなければなりません。
ですから ストレッチを行う手は、フワッ~とくるむようにつかみ、ストレッチする方向へ誘導する程度にし、患者さんの腕や脚など身体の重みを利用してストレッチするようにします
それでも患者さんがどの方向に動かしてよいかわからないときは、口頭で伝えるとよいでしょう。
くれぐれも、ギューッとにぎり込んで、ガバッとむりやり伸ばさないようになさって下さいね
このASTRを使っていて、ストレッチポジションになるとどうしてもフックが緩んでしまい、「なかなか効果が出せません」という方がいらっしゃいます。
その原因のひとつには「重心の移動」があります
下腿三頭筋(起始側)へのASTRを例にお話ししましょう
下腿三頭筋にフックをかけたとき、重心が前にあることで、ストレッチをしてもしっかり組織を固定できます。
ところが、ストレッチに入ると同時に重心が後ろに移動してしまうと、フックがゆるんでしまいます。
重心はフックをかけた側に、できるだけ残しておきましょう。
このようなエラーは、ASTRを使い始めてまだ慣れていない方にときどきみられます
仕方のないことでもあるのですが、慣れていないうちはフックはフック、ストレッチはストレッチと、それぞれに動きに気持ちが集中して別々になりがちです。
そのために、フックしたときは重心がフックの側になるけど、ストレッチするとストレッチした側に移動してしまうわけです
気づいてしまえば何ということはないのですが、わからないうちは重心が移動してもフックがゆるまないように、指先に力を入れてしまいがちです。
これは指先のモニターの感度を落とし、指を傷め(耳にタコですね)、そして何より疲れやすくなります
仕事として毎日長時間行うわけですから、できるだけ余計なエネルギーを消費しない、燃費の良い、エコな治療(?)をする必要があります
そのためにはストレッチに入ったときも、むりなく支えておけるように、重心はできるだけフックをかけた側に残しておきましょう。
(フックの方法については「フックの技法」を参照してください)
もうひとつ、重心がストレッチした側に大きく動くと困るのは、ストレッチしている手にも力が入りがちになるということです。
そうなると、上の下腿三頭筋の例では、膝をむりやり伸ばすことになります。
すると患者さんによっては、むりやり伸ばされるのに対して無意識に力が入ってしまい、上手くストレッチできなくなることがあります。
場合によっては、ダメージを与えてしまうこともあるでしょう
このようなことを防ぐためには、ストレッチは患者さんが受け入れられるスピードと範囲で行わなければなりません。
ですから ストレッチを行う手は、フワッ~とくるむようにつかみ、ストレッチする方向へ誘導する程度にし、患者さんの腕や脚など身体の重みを利用してストレッチするようにします
それでも患者さんがどの方向に動かしてよいかわからないときは、口頭で伝えるとよいでしょう。
くれぐれも、ギューッとにぎり込んで、ガバッとむりやり伸ばさないようになさって下さいね
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