対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
全くの初級者がどう成長していくか、見守ってください。

新刊棋書情報「囲碁ビギナーズ 13路盤で最速上達」

2011-10-21 19:55:15 | 棋書
NHK放送出版から「囲碁ビギナーズ 13路盤で最速上達」という本が出ている。
2009年から10年2010年から11年にかけて、NHK囲碁講座テキスト付録で展開された
「囲碁ビギナーズ」をまとめたもの。

吉原(梅沢)由香里プロ、王唯任プロ、万波佳奈プロの共著。
編集協力は畠山泰英。

序章 はじめの一歩
第1章 陣地を作ろう
第2章 「布石」の原則
第3章 「戦い」のコツ
第4章 「ヨセ」の基本


序章と第1章は9路で解説。
13路になるのは第3章から。
第4章の後に19路を打つコツも簡単に記載されている。

序章は囲碁ルールの再確認。
第1章は死活、連絡に関する基礎知識。
第2章は「序盤は3・4線から」という19路にも通じる布石の原則。
第3章は自分が「確定地」と思っているような区間に、
石が入ってきたときにどう攻め立てて、取るかというような話。
第4章は「決め打ち碁」を使ってヨセの見本を鑑賞する。
※「決め打ち碁」…既に中終盤まで打ってある碁を打ち継ぐことで、
初心者には難しい中終盤を集中的に学ぶという学習法。

13路を題材にして19路へのステップアップを図るというのは良いと思うが、
かなり駆け足で解説する一方で、序章でルールを確認していたり、
最近の初級者本と同じくバランスがちょっと悪い感じがする。

第3章などは私も初級者時代に知りたかったことだし、
ポイントとしては面白いのだが、
この解説だけで実行できるようになるかは心元ない。
もうちょっと絞って2分冊ぐらいにしても良さそうな気もするが、
それだと売れないのかなぁ?

まぁあまり突っ込んだノウハウというよりも
9路で打っている人の不安を取り除き、
19路を打つためのキッカケとするのが狙いのようなので、
9路から19路に移る段階で足踏みしているような人や、
19路でどうも上手く碁の形にならないような人は
手にとってみるといいかもしれない。