対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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棋書情報「ダークゾーン」

2011-03-01 23:03:01 | 棋書
将棋関連の小説が2冊も出ている。

1冊目は「悪の教典」などで売れっ子作家になった(らしい)棋士…
もとい貴志祐介の「ダークゾーン」。

デビューしたての頃、「黒い家」「13番目の人格-ISORA」とか
クリムゾンの迷宮」なんか読んだことがある。
当時、知り合った女の子が「クリムゾンの迷宮」を
「つまらなかった」といっていたっけ。
まさかこんなに売れっ子になるとは思いもしなかった。

何というか無表情・無機質な悪意・恐怖を描かせたら上手いけれど、
万人受けするとは思えず、いわゆるマニア向け作家だとみていた。

で、最新作の「ダークゾーン」。
将棋がモチーフとなった現実世界のサバイバルゲーム(?)のお話だけれど、
クリムゾンの迷宮」に似た、こういう設定は貴志祐介の良さが活きそう。
ちょっと読んでみたくなる。
チェスだと取られた駒は退場するけれど、
将棋では取られた駒は相手の駒になる。
生死ではなく、裏切りとかそういう展開になるのかな?

また舞台が長崎の「軍艦島(端島)」というのも惹かれる。
というのは、去年長崎に旅行して、観光予定だったのが「軍艦島」だったから。
しかしあいにくの豪雨でクルージングが中止になり、結局行けず仕舞い。
もし行っていたならば、その時を思い出しながら読めばさぞ面白かろうに…。
また長崎に行く機会があるまで積読しておくか?

ただ一つだけ癪にさわるのは将棋をモチーフにした小説なのに、
表紙にチェスの駒が大きく登場していること。
正確には良くみれば、その後ろの将棋の駒も描いてあるが目立たない。
表紙だけでは将棋がモチーフとはわからないのだ。

将棋の駒はシルエットでは駒の種類が判別できないため、
王将の意味でキングの駒をもってきたのだというのはわかるが…。
まぁ、確かに漢字が表紙にあると西村京太郎とか
トラベルミステリ的イメージになってしまうかなぁ?