対局日誌

ネット囲碁対局サイトでの、私の棋譜を記録していきます。
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棋書情報「プロの常識・アマの非常識 布石編」

2008-12-23 07:29:50 | 棋書
2ヶ月前にMYCOMから出版された「プロの常識・アマの非常識 布石編」は
いかにも「本因坊秀芳の布石本」といった趣きの本。
構成は朴道純氏。
「布石編」ということは「中盤編」「終盤編」も予定しているのだろうか?

第1章の「6つの常識」は読むべきところはある。

しかしながら第2章からの「星+星の2連星」などの各論に入ってからは、
第1章の「6つの常識」を下敷きにしているものの
ほとんど布石の「次の一手問題集」(しかも選択肢付き)に堕していて、
大仰なタイトルの割にはありがちな内容になっている。

そもそもアマチェアで布石のいい加減な人は
非常識というよりも「全く気にしていない」という人が多いような気がする。
そんな人に「プロの常識」を説いてもどの程度の効果があるか?
そして逆に「布石に意を砕いている」人には、
6つの常識はそれほど目新しい知識とも言えないし、
6つの常識が布石の「キモ」という感じもしない。

私としては第1章に眼を通せば十分。
数年後には忘れ去られそうな一冊である。