トランプとバイデンの一騎打ちに見えるが、RKJ(ロバート・ケネディ・ジュニア)の人気はかなり高い。ただし選挙制度メカニズムの枠があるため、RKJでも六州でしか立候補資格がとれないのが現状である。
「緑の党」は潰乱要素として大きいものがある。2012年と16年に緑の党から立候補したジル・スタインは74歳の老婆だが、活動家としてのエネルギーはおとろえず、コロンビア大学の学生支援行動で逮捕されたばかり。
彼女の主張は緑の党特有の気候変動、環境保護に加えて中絶へのアクセスとトランスジェンダー擁護である。
「大統領選挙で有権者は嫌いな候補者の反対者に投票しているだけであり、これでは民主主義は機能しない」と唱えている。緑の党は20州に被投票資格があり、2016年の激戦州では緑の党がヒラリーの票をかなり奪ったためトランプ当選につなげて逆効果となった。たぶん1〜2%の得票ありと予測されている。
人民党を名乗るが、無所属から出馬する過激派はコーネル・ウェストで、パレスチナ支援を強く前面出した。副大統領候補がBLMのメリナ・アブドラだ。
曰く。「バイデンは戦争犯罪人」、トランプは「ファシストの笛吹き」。
もうひとつ有力で常連の政治勢力が「リバタリアン党」である。一時、RKJに正式候補を打診した。
『小さな政府』を唱えるので、そこその人気があり、2020年にはシルゲンセンが立候補し、アリゾナ、ジョージア、ウィスコンシン州でかなりの集票があったため、トランプ敗因の要素となったと言われる。
2024年は候補者擁立を見送り、五月末に開催されるリバタリアン党の党大会にトランプとRKJを招いている。