東アジア歴史文化研究会

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細谷清著『日本が闘ったスターリン・ルーズベルトの革命戦争』(高木書店) 昭和百年をチト早く振り返れば、戦争と革命の歴史だった ふたりの狂人(スターリンとルーズベルト)が世界を狂わせた

2024-06-14 | 歴史の真実

副題は「戦争と革命の世界から見た昭和百年史」とあって大東亜戦争へといたる百年を解析した林房雄の『大東亜戦争肯定論』を連想しがちだが、本書は2025年が昭和百年となる視点から近代史を眺め直し、通説をくつがえす試みである。

戦争は天災ではない。個人が引き起こす、それも狂人政治家がやらかすのだ。

スターリンとルーズベルトという大悪党は、未曾有の野心を抱き、世界平和を根こそぎ破壊した。日本での大悪党といえば織田信長、そのまえは蘇我馬子くらいか。小悪党なら平清盛とか、藤原仲麻呂とかはいたが、戦争によって独裁を確保したほどの大悪人はいなかった。

世界を真っ赤に染めるためにスターリンはコミンテルンを旗揚げし、ドイツを唆し、欧州戦争を惹起させ、その第二次世界大戦で中国と東欧を共産化した。冷戦後も朝鮮戦争を起こした。殺戮をなんとも思わない非人間的感受性は毛沢東や金日成にも連鎖した。

ルーズベルトは反日の悪魔だったといえる。

歴史家が震えるほど破廉恥なハルノートを突きつけて、日本を真珠湾にむかわせたのが罠であったことはいまでは常識。反戦一色だった世論を参戦に導いた。そのためにはリンドバーグなどの言説を封印し、外交的やりとりは議会にも伏せた。

日本はこのふたりの狂人によって戦争に巻き込まれた。敗戦で三流国に落とし込まれたばかりか戦後は『侵略者』のレッテルを貼られ、日本が悪かったかのように洗脳された。

著者は言う。

「共産主義は、社会が原始共産主義から資本主義へと進化・発展し、その後に共産主義社会へ進歩するとした論でした。このキリスト教典的な教条思想は恰も進化論での人間社会が進歩する先をも暗示する様でそれが人々の心をとらえた」

ルーズベルト政権にはハリー・ホプキンズ(大統領補佐官)、ロクリン・カリー(経済担当補佐官)、ハリー・デクスター・ホワイト(財務次官補)、ドナルド・ヒス(国務次官補補佐)、アルジャー・ヒス(法務担当補佐官)らソ連のスパイが司々に紛れ込んで国策を誤導したのだ。

こうした文脈で現代を比較すると、バイデンは「まれな間抜け」だが、とても大悪党ではなく、狂人でもなく、ただの耄碌爺さんだが異様にカネに執着する。要はロシアのスパイはいないが、ネオコンが戦争を仕掛けた。プーチンも大悪党にはなりきれず、したがって現在の所は世界大戦を回避出来ていることになるのだろう。


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