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映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』を観て

2013-02-12 23:06:32 | 映画・ミュージカル、音楽題材

13-13.マリーゴールド・ホテルで会いましょう
■原題:The Best Exotic Marigold Hotel
■製作年・国:2011年、イギリス・アメリカ・アラブ首長国連邦
■上映時間:124分
■観賞日:2月11日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)
■料金:0円(ポイント利用)

 

□監督:ジョン・マッデン
◆ジュディ・デンチ(イヴリン・グリーンスレイド)
◆ビル・ナイ(ダグラス・エインスリー)
◆ペネロープ・ウィルトン(ジーン・エインスリー)
◆デヴ・パテル(ソニー・カプール)
◆セリア・イムリー(マッジ・ハードキャッスル)
◆ロナルド・ピックアップ(ノーマン・カズンズ)
◆トム・ウィルキンソン(グレアム・ダッシュウッド)
◆マギー・スミス(ミュリエル・ドネリー)
【この映画について】
「恋におちたシェイクスピア」「コレリ大尉のマンドリン」のジョン・マッデン監督が、ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミスら英国を代表する名優たちの豪華共演で描くヒューマン・コメディ。
インドで優雅なリゾート生活を満喫しようとイギリスからやって来た7人の熟年男女が、予定外のトラブル続きで喧噪と混沌に満ちた異文化の洗礼に見舞われて右往左往しながらも、やがてバイタリティに溢れたインドの空気に身を委ねることで思いがけず人生の喜びを再発見していくさまをユーモアを織り交ぜ感動的に綴る。(この項、allcinemaより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
40 年間連れ添った夫を亡くしたイヴリンは、多額の負債を返済するために家を売却。そして、同居を勧める息子の誘いを断り、インドの高級リゾート“マリーゴールド・ホテル”での一人暮らしを決意する。
彼女の他、このホテルに申し込んでいたのは6 人の男女。イギリスに家を買うはずだったが、退職金を貸した娘が事業に失敗してインドにやってきたダグラスとジーンの夫婦。股関節の手術を受けようとしたミュリエルは、イギリスの病院では半年待ちと言われ、渋々インドへ。独身者ノーマンの悲願は、異国の地での最後のロマンス。結婚と離婚を繰り返すマッジの目的は、“お金持ちの夫探し”。以前この地に住んでいた元判事のグレアムは、数10年ぶりに知人に会いに来たのだが、ある事情があり、迷っていた。

彼らが想像していた優雅な生活は、実際のホテルを目にして砕け散る。改装中というそのホテルを亡き父から譲り受けた若い支配人ソニーは、やる気だけは人一倍ながら経験不足。電話は使えず、ドアのない部屋もある。だが、既に前金を支払った7 人に選択の余地はなかった。
ジャイプールの街に溢れる音と色彩、喧騒と人の数、そして暑さに圧倒されながらも、それぞれの生活を踏み出す。様々な悩みを抱えながらも、この地で過ごす時間が長くなり、互いの交流が深まるにつれて、少しずつ前に進んでゆく7人。その一方で、ホテルを復活させるために、ソニーは地元の投資家に援助を依頼。しかし、ホテルを一緒に相続した2人の兄と母親は売却するつもりでいた。こうして、インドに来て45 日が過ぎた頃、母親の説得に負けたソニーがホテルを閉鎖すると言い出す。再び人生の岐路に立ったイヴリンが巡り逢った、意外な運命とは……?

定年を過ぎた老夫婦や夫に先立たれた未亡人や手術目的だったりと、様々な理由で故郷イギリスからインドへ第2の人生を見出した7人の熟年男女の物語。この7人が何故インドに来たのかを冒頭でそれぞれ丁寧に描いた上で、いざ、イギリスでは出会う事の無かった7人がインドの空港で一緒に。更に、前途を暗示するように空港から滞在先のホテルまでは、インド滞在歴のある男性の機転でおんぼろバスに揺られてヘトヘトになりながらも「マリゴールド・ホテル」に到着も、そこは写真でみていたのとはかけ離れた今にも朽ち落ちそうなホテルだった。
この時の一行の反応は面白く、ここからストーリーは7人7色で、インドに馴染もうと努力する人やあくまでもイギリスでのスタイルを崩そうとしない人、或いは、個々の目的を果たそうとしたりと、7人のサイドストーリーが一本に纏まって最後へと向かう演出は見事だった。

それにしても7人の個性的な老人を演じた名優たち、ジュディ・デンチやビル・ナイなど7人の役者達の達者な演技無くしてこの映画は語れないだろう。人種差別者やロマンス探しの者までいて、そこに、支配人とは名ばかりのソニーと恋人スナイナとの関係と交際に反対する母と資金繰りに行き詰って売却へと傾く母と息子の葛藤まで描かれ、更に、ホテルで働く女中さんの物語まで盛沢山だけど、ストーリーはちゃんと整理されている。
現地で目的を果たして亡くなったグレアム、インドに馴染めず結果的に単身帰国して夫ダグラスを置いてきぼりにしていったジーンを除いた5人はインドでの自分の居場所を見つけた。ミュリエルはホテルの副支配人として、ダグラスとイヴリンは結ばれ、ノーマンは知り合ったキャロルと同棲、マッジは裕福なインド人男性と結婚。こうしてインドでの本当の意味での第2の人生が始まる。



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