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映画『アルバート氏の人生』を観て

2013-02-13 18:51:31 | ヨーロッパ映画

13-14.アルバート氏の人生
■原題:Albert Nobbs
■製作年、国:2011年、アイルランド
■上映時間:113分
■観賞日:2月11日、TOHOシネマズシャンテ(日比谷)
■料金:1,800円

 

□監督:ロドリゴ・ガルシア
◆グレン・クローズ(アルバート・ノッブス)
◆ジャネット・マクティア(ヒューバート・ペイジ)
◆ミア・ワシコウスカ(ヘレン・ドウズ)
◆アーロン・ジョンソン(ジョー・マキンス)
◆ブレンダン・グリーソン(ホロラン医師)
◆ジョナサン・リス・マイヤーズ(ヤレル子爵)
◆ポーリーン・コリンズ(ベイカー夫人)
◆ブロナー・ギャラガー(キャスリーン)
◆ブレンダ・フリッカー(ポーリー)
【この映画について】
名女優グレン・クローズが主演に加え、プロデューサー、共同脚本を務め、19世紀のアイルランドで性別を偽って生きる女性の姿を描いた人間ドラマ。男として、ホテルでウェイターをするヒロイン、アルバートが、彼女の人生を変える男性と出会い、本当の自分に目覚めていく。2011年の東京国際映画祭で上映され、主演女優賞を受賞。(この項、Movie Walkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
19世紀のアイルランド。上流階級の人々に人気のモリソンズホテルでウェイターとして働くアルバートは、人付き合いを避けてひっそりと暮らしていた。「彼」は長年、誰にも言えない秘密を隠していた。それは、貧しく孤独な生活から逃れるために、女性でありながら男性として生きてきたということだった。結婚せずに女性が自立するには、そうするしかなかったのだ。

ある日、モリソンズホテルにハンサムなペンキ屋のヒューバートがやってくる。「彼」と相部屋になったことで素性を知られてしまうものの、自分らしく生きる彼の姿に影響を受けたアルバートは、自ら築き上げてきた偽りの人生を捨て、本当の自分らしさを取り戻してゆく。
その一方、若いメイドのヘレンに対しては、自分の素性を隠しながらも好意を抱いてゆく。密かにヘレンと愛し合うようになっていたボイラー職人のジョーは、その事に気づき、ヘレンを通じてアルバートを利用しようとする。働く女性にとって不自由な時代、男性として孤独に生き、女性としてのアイデンティティを見失っていたアルバートは、様々な人たちに囲まれながら、自分らしく生きる希望の扉を開き始めるが……。

この作品、主演「女優」のグレン・クローズが脚本とプロデューサーとしても肩入れして出来あがった作品だけあって、最初から最後までストーリー的にも一本筋が通っている素晴らしい作品だった。
私生児として生まれ少女時代にレイプされたことがきっかけで「男」として生きる人生を選択し、ホテルのウェイターとして黙々と働き、ホテル内の一室でひっそりと暮らし、コツコツと貯めたお金で自分の店を持つのが夢だったアルバート。顧客からの信頼も厚く、ホテルの女主人ベイカー夫人からも信頼されている。そんな平穏な日々が続く中で、ペンキ屋としてヒューバートと知り合うが、今まで「男」として生きてきたアルバートと同室になったことで「女」であることがバレるが、実はヒューバートもアルバートと同じ身だったという設定には驚かされた。

ヒューバートには何故か妻がいて、そんな「彼」の生き方に衝撃を受けたアルバートは、同じホテルで働く若いヘレンに夢中になるが、彼女には米国行きを強く望むジョーと言う交際相手がいた。ジョーはアルバートがヘレンに夢中になっていることを知り、彼女を通してアルバートからおねだりを繰り返すよう強要する。このジョーがヘレンに子供を産ませた挙句に単身で米国移住を決めてしまい、残されたヘレンとその子供は当時のアイルランドの法で施設へ預ける羽目にこのままではなってしまう。
ところが運が悪いことにアルバートはけんかの仲裁に入った時に相手に突き飛ばされ脳に怪我をしたことが原因で亡くなってしまう。そこで、妻を亡くしていたヒューバートがヘレンとその子を守るために自分が面倒を見ることに...。

当時のアイルランドがイギリスの統治下に置かれていて、ジャガイモ飢饉をきっかけに北米大陸への移住を決める国民が多く、更に、女性の地位も低く女性が自立して生活出来る環境では無かったそうだが、そうした社会状況も上手く反映されていた。
グレン・クローズとジャネット・マクティアの二人の女優が「男」を演じていたのだが、観ていて違和感を感じさせない演技力とメイクや二人の体型が相まって見事だった。ミア・ワシコウスカとアーロン・ジョンソンの若手注目俳優も良かった。アルバートの最期は気の毒だったが、その彼を利用していたベイカー夫人のしたたかさも光っていた。


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