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映画『レ・ミゼラブル』を観て~アカデミー賞3部門受賞作品

2013-01-03 23:12:44 | 映画・ミュージカル、音楽題材

13-1.レ・ミゼラブル
■原題:Les Miserable
■製作年、国:2012年、イギリス
■上映時間:158分
■観賞日:1月2日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ(六本木)
■料金:0円(1カ月フリーパス)



□監督:トム・フーパー
◆ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン)
◆アン・ハサウェイ(フォンテーヌ)
◆ラッセル・クロウ(ジャヴェール)
◆アマンダ・セイフライド(コゼット)
◆エディ・レッドメイン(マリウス)
◆ヘレナ・ボナム=カーター(マダム・テナルディエ)
◆サーシャ・バロン・コーエン(テナルディエ)

◆サマンサ・バークス(エポニーヌ)
◆アーロン・トヴェイト(アンジョルラス)
【この映画について】
文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を基に、世界各国でロングラン上演されてきたミュージカルを映画化。『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したトム・フーパーが監督を務め、貧しさからパンを盗み19年も投獄された男ジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描く。
主演は、『X-MEN』シリーズのヒュー・ジャックマン。彼を追う警官にオスカー俳優のラッセル・クロウがふんするほか、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイ、『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドら豪華キャストが勢ぞろいする。(この項、シネマトゥデイより転載しました)
アカデミー賞では助演女優賞(アン・ハサウェイ)、録音賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門を受賞した。
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
格差と貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ちあがろうとしていた19世紀のフランス。ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間投獄され、仮釈放されたものの生活に行き詰まり、再び盗みを働く。しかし、その罪を見逃し赦してくれた司教の慈悲に触れ、身も心も生まれ変わろうと決意。
マドレーヌと名前を変え、工場主として成功を収め、市長の地位に上り詰めたバルジャンだったが、警官のジャベールは彼を執拗に追いかけてくるのだった。そんな中、以前バルジャンの工場で働いていて、娘を養うため極貧生活を送るファンテーヌと知り合い、バルジャンは彼女の幼い娘コゼットの未来を託される。
ところがある日、バルジャン逮捕の知らせを耳にした彼は、法廷で自分の正体を明かし再び追われることになり、ジャベールの追跡をかわしてパリへ逃亡。コゼットに限りない愛を注ぎ、父親として美しい娘に育てあげる。だが、パリの下町で革命を志す学生たちが蜂起する事件が勃発、バルジャンやコゼットも次第に激動の波に呑まれていく……。

公開前から楽しみにしていたこの作品、仮に公開と同時の昨年末に観賞したら、間違い無くこの作品が私の中で「2012年の年間1位」であったが、今年に入って最初の観賞作品が早くも年間1位候補の最有力候補になった。
この映画はミュージカルであり、セリフも全てが音楽の歌詞で構成されているのに、ストーリーや時代背景などどれを取っても無駄なシーンが一つも無く158分の上映時間を長く感じなかったどころか、まだ観ていたいそんな気分にさせられた映画って今までどの位あっただろうか?
ストーリーの構成が全て歌詞で進行するという難しさを克服したのは、やはり、出演陣の素晴らしさとそれをまとめる監督の凄さに他ならない。ミュージカル映画に在りがちな、撮影前に音楽部分を録音して場面に併せて口パクで演技するというスタイルは取らず、この映画化の条件だったのがシーン毎に歌と同時に撮影するという、まさに舞台のスタイルを踏襲した。
ヒュー・ジャックマンのジャン・バルジャンと彼を追うジャヴェール役のラッセル・クロウはストーリーの核だが、そこに絡んでくるコゼットとフォンテーヌを演じたアマンダ・セイフライドとアン・ハサウェイも見事。後半のコゼットとマリウスの恋物語にフランス革命の行方が大きく左右するようになり、最後にジャン・バルジャンを追いながらも力尽きてセーヌ川に身を投げたジャヴェール。どれもが一本に繋がる見事な流れだった。
自分は一度観た映画は映画館で2度観たりDVD購入はしないのだが、この作品ならもう一度観てみたい、そんな印象を持って映画館を後にした。



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