小惑星探査機「はやぶさ」が13日、無事任務を終えて地球の大気圏に突入しました。14日の朝刊各紙はその報道でもちきりです。地球と火星の間にある小惑星イトカワに着陸し、惑星の砂をカプセルに採取して帰還したというものです。
「リスクが大きすぎる」
「アメリカもやらないことを、できるわけがない」
7年前、反対や陰口の中での船出でした。旅の総距離は、地球-月の往復8000回に相当する、約60億キロだということです。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の幹部らしい人がテレビで話していました。もうダメか、と思ったことが何回かあったというのです。
まずイトカワに着陸直後、はやぶさが燃料漏れを起こして機体の体勢が崩れ、その影響で通信が途絶えてしまった。しかし、はやぶさは必ず応答してくれると信じて連日キーをたたき続けて1ヵ月半、ついに通信が復活しました。
何といっても大きかったのは、4基(テレビ報道。ある新聞報道では3基)のエンジンがすべて故障・停止したことです。どうして生きのびたのか、各エンジンの正常な部分を生かして作動させる、という離れ業をやってのけたというのです。毎日新聞(2010.6.14 朝刊)の報道では、国中均・JAXA教授は、「(出発のときから)往復できる自信は10%もなかった」と。
しかし、しかし ― はやぶさは満身創痍になりながら地球からの指令にけなげに応え、ついにイトカワを脱出して地球に向かいました。やがて大気圏突入と同時にカプセルを放出、自らは与えられた総てのミッションを遂行して燃え尽きたのです。はやぶさ最後の日は、日本の惑星探査技術が世界のトップに躍り出た日でした。
何という壮大なロマン!
何という深い感動!
はやぶさはいつの日からか「生命と意志」を持って、与えられた任務をなし遂げ、最後、自ら大宇宙に還って行ったのです。
感動しました。
最新の画像[もっと見る]
- 常田監督がご逝去。指圧のよき理解者、DVD作成にも尽力 3週間前
- 新年おめでとうございます 10ヶ月前
- 画期的! すごく楽しみ! 古美術を鑑賞できる美容院 11ヶ月前
- 画期的! すごく楽しみ! 古美術を鑑賞できる美容院 11ヶ月前
- Oさん、茶道について楽しいお話をまた教えてくださいね 12ヶ月前
- 「お母さんが一番好きな貝をゴールデン・ウイークに!」 1年前
- 「お母さんが一番好きな貝をゴールデン・ウイークに!」 1年前
- 二分脊椎症のSチャン、とにかく意欲的な親子です 1年前
- 二分脊椎症のSチャン、とにかく意欲的な親子です 1年前
- 百貨店から届いたお中元のジュース、ほとんどの缶が潰れていた 1年前