「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

指圧で使わない筋力はかなり衰える?

2010年03月14日 | 指圧の活動
 昨年8月の末、鈴木林三先生がいきなり「ちょっと前頸部を圧してみるか」と言われました。私は抜き打ちテストさながらに先生の前頸部を圧させていただき、ていねいな指導を受けました。そのとき本当に圧すための力は、一切いらないのだということをつくづく体感することができたのです。

 それ以来、なぜか左手の痛みが始まりました。当初は左拇指球の強い痛みでした。これはかなり痛くて、思わず「痛たたたーっ!」と声が出てしまったり、夜中に痛みで目が覚めることもしばしばありました。幸い指圧だけはできたので、仕事に支障はありません。そこで、家事やその他でなるべく手を使うことには工夫しながら、4ヵ月ほど過ごしていました。
 するとここ2ヵ月、痛みがだんだん変化して指から左肘に移動してきました。重いものはもちろんですが、物を持つという手のかたち自体が大変きつく、たとえば喉が渇いてペットボトルを開けようとしても、痛みのため力が入らず蓋を開けることすらできません。
 喉がイガイガするので、「のど飴を」と思っても飴の袋を開けることもできず、仕方なくまどろっこしいのですが、小さな飴1つのためにワザワザはさみを使うハメになったりします。わずかな力すら、使うことができない左手の状況なのです。しかも今、その左肘の痛みが左肩へ移り始めているのを感じています。

 力を使わずに暮らし始めて7ヵ月が経過しました。当初は、痛くて使えなかったのが、今は筋力が萎えてしまい力がなくて使えないように変化してきました。そんなことを鈴木先生に話してみると、「指圧には、力はいらないからいいんだよ」との返事が返ってきました。
「ふ~ん、そうなんだ! 指圧ができるようなるというのは、必要以上の力は退化してしまうということなのだ」
 私はそう理解しました。今、情けないほど力がなくなってきています。少し不便かしら。
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