「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

ご注意! 「夫婦喧嘩」が幼子の体調も崩す

2009年08月23日 | 雑感
  私の姑は小学校の教員をしていました。師範学校時代は幼児教育にとても興味をひかれ、熱心に学んだということでした。その義母が亡くなって、この秋でもう7年になります。 
  私が嫁いで間もない頃、義母が「将来子供ができたらどうしても守って欲しいことが1つだけある」と真剣な顔で言ったのです。
 「どんな場合も、子供の前で夫婦喧嘩だけは絶対にしないでね。子供に夫婦喧嘩を見せたり聞かせたりだけは、絶対しないで欲しい。それだけは約束して!」 
  幼児教育上の立場からの義母の必死な願いだと受け止め、私もそれを守ろうと努力してきました。  

 先日、S君のママからアドバイスを求めて電話が入りました。S君は昨年7月1日生まれの1歳1カ月の乳幼児です。今回40度の熱を出して、ヒキツケを起こしたというのです。とにかく、仕事が休みの日にパパについて来てもらって、ママが指圧を受けなさい、と予約を入れました。 
 この日S君は、熱が下がったばかりで本調子ではありません。グズグズいって子守り役のパパをてこずらせています。抱いてみるとズッシリと変な重さがありました。すこし圧してみようとしたのですが、グズッて圧させてくれません。どうやら「ボクを圧す必要はない」ということのようです。 
  初めての育児に、頑張っているママの身体はコチコチでした。指圧が進み、ママの身体がが緩むにしたがい、S君の表情に余裕が出てきました。指圧が終わった頃には、彼のズッシリした変な重さがなくなったのには、パパもビックリしていました。  

  指圧終了後「夫婦喧嘩をしたの?」と聞いてみました。
 「ハイッしました」 
  ママの返事です。
 「えっ? したっけ?」 
  パパはあんまり気にしていなかったようです。  

  S君のヒキツケの原因が、夫婦喧嘩だったとは信じられますか? 昔の人のいうことは本当に凄いと思います。子は、鎹(かすがい)って本当なのです。ヒキツケを起こされたらもう夫婦喧嘩どころではありません。 
  かつて義母が、「子供に絶対に夫婦喧嘩を見せたり聞かせたりしないで!」と願った気持が、今は指圧の立場で理解できるようになりました。  

  私も指圧師として、世の中のお母さん達に切実に訴えたいと思います。
 「どうか、子供に夫婦喧嘩だけは、絶対に聞かせたり見せたりだけは、しないでください」 
  子供の健全な発育上、大変大きなマイナスです。特に子供が生きて行くために、いちばん必要なのがお母さんです。お母さんの精神状態は即、子供に大きな影響を与えるのです。それが原因で病気にすらなってしまうこともあります。  

  ポイントは、2つです。 
  夫婦喧嘩は、陰でやる。あと、夫にとって世界1の妻になる努力をする。 この2つのことに努めれば子供は元気にスクスクと育つことうけあいです。自分が若い時に、このポイントを教えてくれる先輩があったら子育てに活かせたのに。痛切に感じています。
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