「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

療育図書「はげみ」に掲載された藤原一枝先生の論文を紹介(3)

2020年09月01日 | お知らせ

便秘改善のための体操、指圧(腹部マッサージ)について

            東京都立墨東病院 脳神経外科
            心身障害児総合医療療育センター  
                           藤 原 一 枝

(前回のつづき)

5 体操(図表3)

 適度な運動は、便秘の予防にも、改善にも効果的です。おなかと足の筋肉はつながっているので、足を動かすことが最も有効です。                         
 YouTubeで動画(「キョウ子ちゃん体操」で検索)を見ることができます。

・子どもの便秘解消・簡単体操 キョウコちゃん体操 はじめて編
 https://www.youtube.com/watch?v=13q9NBiE5sQ

・子どもの便秘解消・簡単体操 キョウコちゃん体操 みんなで編
 https://www.youtube.com/watch?v=dxaHCIn8NdQ

 体操の考え方の基本は、
(1)下半身をよく動かす
(2)おなかの形を前後左右斜めに帰ることを意識する
(3)おなかに外からも刺激を与えることです。

 全身を伸ばしてから、前後・左右に体を倒す、体を回すのが主体です。立てない方は、座ったり、寝ている姿勢でも、似た格好に足や腰を動かしてください。
 動画を見ていただくと簡単ですが、体操の一部のパターンを少し図表3に示しました動作は図表3の通りなので、歌詞を披露します。
(1)「お膝の下でトンネル、ポンポンポン」
(2)「お次は、かかとに、トントントントントン」
(3)「肘膝、肘膝、仲いいね、右肘、左膝、ヘイ、ホイホイホイ」

 図表3にはありませんが、「おなかをつまんだ手の力を緩めないで、おなかにしっかり圧をかける(腸管まで刺激を届ける)」ことも有効です。指圧と似た効果が出ます。

 全体として、無理は禁物です。自分に合ったやり方で、一つの動作だけからでも始めてください。おなかを意識するだけで違ってきます。

 おわりに

 「浣腸や薬に頼らずに便を出す力を、子どもの頃から身につけて」というのが、強い願いであり目標です。
 私は、便秘予防の出前授業を無料で引き受けています。紙芝居・体操・指圧を、医師・体操担当・演奏担当の3~5人が出張して行います。問い合わせや申し込みは、「藤原QOL研究所」(東京都墨田区)のFax(03-5625-5151)へ、趣旨を送信してください。

*図表2・図表3は、2020年3月27日付、東京新聞朝刊と東京すくすくから引用。(内容は藤原監修)

【参考資料】
・東京新聞(2020年3月27日「子どもの便秘を防ぐには?」)
・ウェブサイト「東京すくすく」◆子どもの便秘を防ぐには? 入園・入学の時期は要注意 生活習慣の3つのコツ、予防体操、“効く”指圧を解説
   https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/?p=29076
・絵本『ちょうかいちょうのキョウコちゃん』(偕成社 2014年)
・DVD「指圧の教科書 ー基本指圧ー」(NPO法人基本指圧研究会代表理事・村岡曜子治療院代表 村岡曜子制作 2019年)
                            【以上、転載終わり】 

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 藤原一枝先生が、「手足の不自由な子供たち はげみ」(社会福祉法人日本肢体不自由児協会発行 令和2年度6/7)に「便秘改善のための体操、指圧(腹部マッサージ)について」と題して論文を執筆されました。
 今回、先生の許可をいただいて、3回にわたって弊ブログに掲載させていただきました。先生および発行者の方がたに心からお礼を申し上げます。

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