「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

W君の施療、通院の負担軽減のため鈴木先生に依頼

2010年03月29日 | 指圧の活動
 昨年、順天堂大学医学部主催の学会報告でお世話になった脳神経外科の藤原一枝先生のご紹介で、二分脊椎症のW君のお母さんから電話があったのが半月前です。指圧についての問い合わせだったのですが、やっと空き時間ができてさっそく川越の私の治療所まで来ていただきました。
 W君は、とても爽やかな感じの18歳の少年です。両親もとても素敵な方で、熱心にいろいろなことを聞いていました。指圧での二分脊椎症の施術は5人目ですが、いちばん期待が持てそうな印象でした。

 彼は生後3ヵ月間に3回の脳水に対するシャントの手術をした、と聞きました。偶然ではありますが、シャント自体が圧す場所の邪魔になっていないのには驚きました。圧し初めから(前頸部)なぜかとても圧し易い状況なのです。
 圧した手応えは十分です。施術後、起き上がったときの嬉しそうで驚いたような、キラキラ輝いた表情が大変印象深く、その顔をみただけでご両親も大変喜んでいらっしゃいました。それは圧している私までが嬉しくなる光景です。

 W君一家の住まいの最寄り駅は、「地下鉄有楽町線新木場駅」です。川越まではバリアフリーで来られますが、時間的には2時間以上かかってしまうでしょう。その半分以下の「江戸川橋」なら彼の負担はかなり軽減されます。
 実は江戸川橋には、私の臨床の師匠・鈴木先生がいらっしゃいます。先生に状況を説明し、施術をお願いしてみたところ、快く受けていただけました。なんだかまたウキウキした気分になってきました。またまた良くなる患者さんが一人増えたのです。

 困った人たちの役にたちたくて学び続けている技術です。1人でも多くのかたに喜んでいただけることが、私のなによりの喜びなのです。
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