「基本指圧」に憧れて ― 村岡曜子のブログ

我が国固有の指圧を広く浸透させ、社会の保健と福祉の増進に寄与したい。

頸部脊柱管狭窄症で神戸から指圧に、信頼関係が治療効果を倍増

2015年01月15日 | 素晴らしい指圧効果

 12月29日、待っていた荷物が届きました。中身は 「Brain and Spinal Cord」 という公益財団法人二分脊椎・水頭症研究振興財団の機関誌です。基本指圧の効果について書いてもらっていますので楽しみにしていました。
 
《事務局からのお便り》と題した編集後記です。編集長のTさんは、5年ほど前、私が二分脊椎研究会の学会発表が契機で知り合いになり、そのとき基本指圧を経験していただいたことがありました。今回また
基本指圧を受けていただきましたが、編集後記に書いてくださいましたので、その箇所を引用させていただきます。

 
「編者は、頸椎 3/4/5/6 の狭窄の痛みと痺れで、ついにガマンができなくなって、(「指圧の心 母心」の浪越徳治郎先生の愛弟子でいらっしゃる) 川越の村岡先生に指圧をしていただくことにしました。彼女の指圧は、前頸部を圧す指圧で、2時間をかけて全身をほぐしていきます。『いくら何でも1回の指圧では治らないわよ』 と言われていたのですが、帰りの新幹線で、既によくなっていく感じがあって、神戸にもどって1週間ほど経ったときには痛みや痺れを忘れていました。『しばらく通ってみたら』 という会長の勧めもあって、1ヵ月後の連休に再度先生を訪ねたところ、『あー、これならもう痛くないはずだわ』 と、村岡先生の方が驚かれたくらいでした。マジックです。今は、まったく症状がありません」

 
去年3月8日、財団の研究助成金贈呈式でTさんにお会いしたとき、実際はかなり辛かったと思うのですが、痛そうな素振りは見せずに頑張っていらっしゃいました。7月、東京大学で行われた二分脊椎研究会の学会発表の時も、ご自身の痛みに対してはひと言も言われませんでした。今思うと、そうとう痛かったと思います。とてもきれいな方なのに、表情が硬く気になっていました。頸部の脊柱管狭窄症で困っていると聞いていましたが仕事上、狭窄症の厳しさはよく良く知っているので、「手が出せない」 と思いこんで、心配しているだけでした。

 
なんでも経験しておくことは大事なことだと常々思っています。5年前に1回圧したことがありましたが、実は圧してビックリ。すごい方がいるものだと、当時スタッフに話したことがあります。Tさんの独特な能力だと感動したのが、治療に当たっては身体も気持ちも、すべて預け切ることができる方なのです。彼女の特殊能力で、今回改めて、本当にこういう効果が出せる方なのだという、不思議な経験をしました。
 
指圧は施術者と受け手の信頼関係が重要なのです。受け手が総てを預けることができると、見たことがないほどの効果を発揮するのです。今まで体験できなかった貴重な勉強でした。ちなみに今回、3回とも治療時間は1時間40~45分ほどでした。自信を持って、「完治」 と言っていいと思っています。Tさんの能力に脱帽です!


公益財団法人日本二分脊椎・水頭症研究振興財団の機関誌「Brain and
Spinal Cord」


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