― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

夏から秋へ、季節を伝える虫達の声  ― 虫の声 ―

2013-09-14 | 動物・生き物 に関するお話

まだまだ続きそうに思えた あんなに暑かった日々が、
朝晩には 涼 しいと感 じる日が増えて来て
秋への移行の早さに気づかされる 今日この頃です。

今年の夏は …                  
地震の誤報が流れ、(8月8日)
その数日後に
しぐれ というよりは 〔 豪雨? 〕 と思うほどの 蝉の声が降り注いだ朝があって、
< 動物は事前に感 じて行動を起こす > というお話を耳にすることもあるので
  〔 本当に、すぐにも地震が起きる予兆なのかも! 〕 と 秘かに不安を感 じた
などということがありました。

      この付近で聞く蝉の声は、
      どんなにうるさくても <しぐれ> を当て嵌められるくらいの<趣き>は感 じられるもの
      ですが、この時は 〔 危機的状況に、地中にいた蝉がすべて逃げ出してきたのでは
      ないか!? 〕 と思ったほどの ド迫力!  その <初めて感>が 怖かった!
      いつもマナーモードに してある私の携帯が けたたましく 鳴った あの誤報のお蔭で
      気づかぬうちに <心配>や<不安> が募っていたのかも しれません。



毎年 過ぎて しまってから思うのは、
  〔 虫たちの 鳴き始め は いつ頃だったのか!? 〕 ということ。
悔やんだところで <後悔先に立たず>!
  〔 一年待つのは長いなぁ~! 〕 と思っているうちに
あれよあれよと時は過ぎ、気づけば またまた <あとの祭り>!
そんなことが続いていたので やっと気付くことが出来た去年は
  〔 わっ、鳴き始めたぁ~! 〕 と ちょっとした感動を味わうことが出来ました。
                                 (昨年の記事については こちら でごらんください。)
そして今年も …              _-_
蝉が鳴きはじめたのは 8月に入った途端。
1匹の か細い虫の音(ね)が聞こえてきたのは 8月も半ばを過ぎたあたり。
時期もちょうど昨年と同じ頃でした。

      か細い音色(ねいろ)の秋の虫さんは 次の日も1匹のようでした。
        〔 早く仲間が出来ないと寂 しいよねぇ! 〕
      そう思っていたら、 ジリジリ ジリジリ!
      真夜中なのに、優 しい蝉さんが鳴いてくれました。


それから毎日、音色の変化が気になって耳を澄ましていると、
日を追うごとに 数が増えてゆくのがわかり、
今では陽射 しが強くなるまでの長時間、演奏が聞こえているようになりました。

      曇っていれば 一日中 ずっと鳴きっぱなし!
        〔 それって疲れないものなの!? 〕
      最近では逆に そんなことが心配になるほどに …。


9月に入れば 涼 しい日も増え、暦(こよみ)からも秋が感 じられますが、      
8月の あの暑い最中、秋の虫さん達は どうやって 自分たちの出番 を知るので しょうか?
それが <謎> です。



夏を象徴する蝉さん達の、
いかにも 「夏~っ!」 という派手な鳴き声から
秋の虫さん達の、
これまた
いかにも 「秋ですよ~っ!」 と言っているような
耳を澄ましたくなる名演への 移ろい!
移り行く間の共演 も なかなか乙なものです。



生命力が強く すぐに生い茂る雑草達。
秋の虫さんは そんな場所が大好きのようです。
居心地が良いと 共演者が増え、演奏もどんどん大きくなって、
<ソロ> <楽団> と来て、 今では 交代要員までいそうなほど立派な
<オーケストラ> になりました。


<音> を表現する というのは 非常に難 しいものです。  
  リリリ、 リーリー、 リーンリーン …
  ジジジ、 ジージー、 ジリジリ …
  チチチ、 チリチリ、 チッチッチッ …
  コロコロ? チロチロ? ヒヨヒヨ?
よく耳にする音色でさえ、虫さん達の気分なのか
やけに短い時もあれば 切れ目なく長~く聞こえてくる時もある。
まれには、スイッチョン、キリキリ、チョンチョン など 強くて通る音色が加わることもあり、
そんな時は ハッとさせられます。

過ぎてしまえば早いと感 じる それぞれの季節。
たぶん あっという間に過ぎて行くであろう 秋が深まるまでの間、
一年のうちで 夜が一番楽しみで 夜に一番音のある この時期に
毎日のように開催される この大演奏会を
たっぷりと楽 しみたいと思います。

オーケス トラへの参加者は、今も増え続けています。

そんなに気持ちよく歌えるなら 私も参加 したいけど … 絶対 演奏中止になっちゃうわよね!

そんなことになった ら寂しいので、ここは 聞くほうに徹しま~す!


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

秋の夜長の楽 しみは 虫さん達のシンフォニー … ということで
1910(明治43)年、尋常小学読本唱歌
      日本の歌百選 推奨歌  『虫の声』
                     (作詞/作曲 = 不詳)

「あれ松虫が 鳴いている  ちんちろ ちんちろ ちんちろりん」
「きりきりきりきり こおろぎや(きりぎりす)  がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫」
   「秋の夜長を 鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ」

   毎日 無料演奏の彼ら!
     まったく変わり映えしなくたって飽きないのが 真の癒 し なんで しょうね。
     毎日無料なんて申し訳ないので何かでお返 しをしたいけど、何をすれば良いのかわからない。
     せめて、<ありがとう> の気持ちを 小さな声で 言葉に出して届けましょう。
                                   (※ ブログ内容や 歌詞から、その時 感じたことを書いています。)

これは 文部省唱歌 です。
元々は 『蟲のこゑ』 と書いたそうです。

1910(M.43)年 『尋常小学読本唱歌』 で発表。
1998(H.10)年告知の 『小学校学習指導要領』 おいて、2年生の歌唱共通教材とされ、
2007(H.19)年には 「日本の歌百選」 に選ばれています。


秋になると聞こえて来る虫の音を、その虫さんの名前と共に歌にしているので
この曲を知っていれば 聞こえてくる虫の音が誰のものだか 参考になりそうです。
ちなみに、
この歌の中に出て来る虫さんは
松虫、 鈴虫、 こおろぎ(きりぎりす)、 くつわ虫、 ウマオイ の 5匹。
昔は これらが代表的な秋の虫だったのでしょうか!?

2番の歌詞の きりきり と鳴く虫は
作られた当時 <きりぎりす> でしたが、
『枕草子』 などの古い書物で <こおろぎ> と取り違えられて伝えていた という説があり、
それに基づいて、1932(S. 7)年の 『新訂尋常小学唱歌』 から
<こおろぎ> に替えて歌われるようになった ということです。

   確かに、私も <こおろぎ> で覚えました。
   ちなみに、キリギリスの鳴きかたは
   「ギー!」 の連続の合間に、たまに 「チョン!」 が入る感 じ という表現になるようです。
   「キリキリキリキリ」 は カマドコオロギの音色 とのこと。
   語呂合わせで云えば 「きりきりきりきり きりぎりす」 のほうが良いようだけど、
   違う虫の音色 じゃ 訂正する しかないのかな!?
   私にしてみたら <こおろぎ> のほうが耳に馴染んでいて しっくりいきますが …。


簡単な歌にすれば 誰で もが 虫の音を覚えられるんだ ワン!

小学校の時に歌った歌なのに 全然忘れないものね~!


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   「イラスト工房」  花鳥風月  いらすとや  blue daisy


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