― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

ツバキ と サザンカ  ― 夜のカメリア ―

2008-02-09 | 植物 に関するお話
飛んでしまいましたが、前々回の 伊豆旅行の その続き です。

                    

楽しく、美味しかった みかん狩りを 終え、 伊豆急下田へ … 。

駅から かなり歩いて 人気の パスタ専門店 に 入り、
                  ここの 【かにみそスパゲッティ】 が 超~美味しかった!
洋菓子屋さんのような 創作和菓子屋さん で お土産やら おだんごを買い、
       みたらしだんごの中に アンコが 入っていて びっくり! これも 美味しかった ~!

再び 下田駅近くまで 戻って

ロープウェイ で 寝姿山 山頂 に登り、自然公園 を 散策。
                                  3分で 山頂へ…!
寝姿山 という 名前。

女性の寝姿に似ている ために付いた のだとは 聞いていましたが、

寝方は 仰向け だったんですね。 
          私は 横向き を 連想してました。 腰のくびれとか … !
山頂には             そんな人いませんか? もしかして 私だけ ~!?

ペリーが乗ってきた黒船を見張っていた という 幕末見張り所 が … 。

   1949年(嘉永2年)英国の測量船マリナ号の入港を機に、
   江戸幕府が 寝姿山の山頂に見張所を設け、下田奉行所より
   数人の役人を配して 日夜を問わずに黒船の警戒に当らせたようです。
   (1853年(嘉永6年)6月3日、鎖国による300年の眠りから覚め、
   日米和親条約 を 結びます。)

置かれた砲台は、米国船に搭載してあった本物 だそうです。
    結局 使用はしなかったのでしょうが、
               こんなんで 船から 見張り小屋まで 届いただろうか と 疑問!?
                
     だって 上から下へ投げ落とすわけじゃなく、海から山へ飛ばすんですからね!

見張り小屋は 復元されたもの のようですが、

中にいる 黒船見張り役 役人 の マネキンが、妙に 怖い!
      知らずに覗くと、
            山門に立っている仁王さまや風神雷神を覗いた時みたいに ギョッとします!

展望台 からは 市街地や 下田港、

伊豆七島、そして 美しい山並みを見せる 天城連山 を 一望 できます。

一番奥 には 愛染明王堂。

奈良・法隆寺の 夢殿を 3分の2 の大きさで 再現 したという お堂で、

縁結びの神様 としては けっこう有名 のようでした。

山頂には 花が 多く、

寒桜、ろう梅、アロエ、水仙、椿、万両 … etc

石割り楠(クスノキ) なんていうのも ありました。

岩 をも 割ってしまうほどの 大自然パワー。 凄いです。

どんな難関だって 突破できる … そんな 根性を 見せてくれている 楠に

手を合わせて、「私にもパワーを ~ !」 と お願いしました。    
                                    お願いしま~す!
             
        左が 石割楠。 右の小さい木が いずれは 石をも割る のか!?

そんな中、

違いのわからないもの に対する疑問が 幾つか。

そのひとつが、

つばき」 と 「さざんか」 の違い。

わかりますか !?

  「つばき」 という言葉の由来を 調べたら、
     ・ 葉が濃い緑色で光沢があることから 「艶葉木(つやはき)」。
     ・ 葉に厚みがあることから 「厚葉木(あつはき)」。
     ・ 強い葉を持つ木という意味の 「強葉木(つよはき)」。
     ・ 落ちた花が、刀のつばに似ていることから 「鍔木(つばき)」。
     ・ 朝鮮名の 「冬柏(つくばく)」。
  「古事記」 では 「都婆岐(つばき)」、
  「日本書記」 には 「海石榴(つばき)」 の字で 表現されているそうです。

今使われたいる 「椿」 という字は、
“春に花が咲く” という意味で作られた 日本の漢字。
中国では 日本の 「椿」 を、漢名で 「山茶花」 と記すそうですが、
「山茶花」 は 「さざんか」 として 存在しているので 紛らわしい。

さて、「つばき」 と 「さざんか」 の違いですが、

  ○  椿  … 花が 完全には 平開しないで カップ状 のことが 多い。
  ○山茶花 … ほとんど 完全に 平開 する。
        ○  椿  … 萼 の部分から 丸ごと 落ちる
        ○山茶花 … 花びらが 一枚づつ 散り落ちる
  ○  椿  … 雄しべの 花糸の 下半分くらいが くっついている。
  ○山茶花 … 花糸が くっついていない。
        ○  椿  … 葉の付け根に 毛が生えない。
        ○山茶花 … 葉の付け根に うっすらと 毛が生える。

椿も 山茶花も 日本が 原産。

品種改良 などにより、椿の種類は 日本産のものだけでも

2000種以上 はあると 言われているんですから 凄いです。
             世界の物を合わせると 10000種以上ある って ホント!?

そんな中での代表を記載してみると、

    ◇藪椿(やぶつばき)
     椿といえば 一般的にはこれをさすことが多い 代表格の原種。
     分布は南西諸島から青森まで で、
     西日本のほぼ全域、東日本では温暖な地域に自生している。
     開花時期は1月後半~5月半ばころまで。(冬から春まで)
     花も葉も大きく、花はやや筒型。花がそのまま散る。

    ◇寒椿(かんつばき)
     開花時期は11月後半~2月半ばころまで。
     花は濃い紅色の八重が多く、花びらにあまりしわはなく、
     平均14枚以上で1枚ずつ散る。 葉は小さい。

    ◇雪椿(ゆきつばき)
     日本海側の山地などに生える薮椿とよく似た品種。
     豪雪地帯に適応するため、枝がしなやかなどの変異が多く、
     八重咲きの品種改良に大きく貢献。

    ◇夏椿(なつつばき)
     葉も花もツバキ(椿)のように厚ぼったくはない。
     冬には落葉する。
     幹はつるつるしていてサルスベリ(百日紅)に似ている。

    ◇山茶花(さざんか)
     開花時期は10月後半~2月半ばころまで(秋から冬まで)
     寒椿と似ていて見分けるのが困難な場合も多いが、
     比較的 背が高い。
     花は大きく横にひらいていて 、花びらはしわっぽいものが
     平均5~10枚で 1枚ずつ散る。良い香りがする。
     葉は薮椿より小さめ。

    ◇佗助(わびすけ)
     椿の品種の一つで、「太郎冠者」という品種から派生したもの。
     一般の椿に比べて花は小型で、開き切らずに筒状になるのが特徴。

              山茶花 は   椿の一種なんだから 似ていて当然よね!                  



  ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥



今回は、椿。

2005年 7月 発売、  アルベルトさん『夜のカメリア』
          (作詞 = 小野未値子さん。作曲 = アルベルト城間さん)。

「初めてあった その時 分かったの 運命だと」
      「夜に咲く花は きっと はかない命 
               人はみな 笑うでしょう せつなに 生きていると」
    「この涙も いつかきっと 幸せ色に染まるはずよ」   

     初めて会った時、運命を感じた。
     ラストダンスでは 熱く踊り、そして抱き合いキスをしたわ。
     はかない一夜の夢の世界に 戸惑いながらも溶けていく二人。
     朝が来れば他人に戻るけれど、
     この美しく甘い時間をずっと忘れはしない。
     だから、そっと抱いて !

   出逢いに 運命を感じ、 
    別れがわかっていても 一夜の夢にかける なんて
    私には よくわからないけれど、
    “刹那に生きる” を 〈短い時間を大切に生きる〉と
    いう意味でとるなら、同調する部分も … 。
    ただし、〈束の間の快楽に溺れる〉 というだけの意味なら 否定的。
                                   
    
人を好きになる気持ちは 止められない と思います。

でも ときめきを見透かされて 誘われ

恋に落ちて … 朝には別れ !?

     それが 大人のストーリー ?!?  

カメリア なんて 変な名前! … と思った この歌。

実は 英語で、椿 という意味 なんだそうです。  散る いさぎよさ という意味で
(何故かスペイン語なんて書いてましたので訂正しました。ごめんなさい!)  使ったのかな!?
アルベルトさんは、

ディアマンテス という 3人のグループの リーダー ですが

ソロ としても 活躍されていて、

この歌を 静かに切なく 歌い上げています。

                    刹那に 切なく!?

最後に、

題名に 「椿」 「さざんか」 のつく歌を 少し載せておきます。

  ◇「寒椿」 1984.4(昭和59年)
        作詞 中山大三郎/作曲 船村徹/唄 森昌子
  ◇「寒椿」 2003.9(平成15年)
        作詞 たかたかし/作曲 市川昭介/唄 大川栄策
  ◇「雪椿」 1987.6(昭和62年)
        作詞 星野哲郎/作曲 遠藤 実/唄 小林幸子
  ◇「夏椿」 2005.1(平成17年)
        作詞 木下龍太郎/作曲 水森英夫/唄 川野夏美

  ◇「あんこ椿は恋の花」 1964.10(昭和39年)
        作詞 星野哲郎/作曲 市川昭介/唄 都はるみ
  ◇「東京の椿姫」 1951.12(昭和26年)
        作詞 東條寿三郎/作曲 渡久地政信/唄 津村謙  

  ◇「さざんか」 1976.8(昭和51年)
        作詞 中山大三郎/作曲 猪俣公章/唄 森進一
  ◇「さざんかの宿」 1982.8(昭和57年)
        作詞 吉岡治/作曲 市川昭介/唄 大川栄策

   ついでに言うと、藪椿 は、
  ◇「京都恋歌」 2003.9(平成15年)
        作詞 高林こうこ/作曲 田尾将実/唄 五木ひろし
      の歌詞の中に、〈隠れて雪を燃やす花 朧清水の藪椿〉
      と 出てきます。



夜のカメリア
アルベルト,小野未値子,アルベルト城間,Ricky Gonzalez
エム アンド アイ カンパニー

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4 コメント

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同じ花? (ヤゴ1号)
2008-02-11 14:33:27
へぇ-、椿と山茶花は同じ品種だったんだぁ。
勉強になりました。
カメリアも椿という意味なんですか。ということは日本よりその木はスペインに渡って広まったんですよね。たぶん、原種はにほんなんだから。
桜もそうだし。いいものは輸出してもいいですよね。生態系をくずさなければ。
返信する
訂正 あり! (ワ・タ・シ)
2008-02-12 03:23:07
ごめんなさい。カメリアは英語です。 何でスペイン語なんて書いたのか
自分でも意味不明! 訂正しておきました。
それから、 椿の仲間は、日本に昔からある品種を国内でも改良。 また、
中国の似た品種なども含めて 欧米で盛んに改良されたことから 種類が
増えて広まっていったようです。
それにしても、 調べているうちに 余計わからなくなってくることってある
んですね~! えっ、そういう経験は… ない!?
返信する
Unknown (メタボ)
2008-02-12 12:34:27
伊豆に旅行ですか?良いですね。今度行きましょうなんてね。今回のブログで、椿の種類がこんなに有るとは知りませんでした。良く勉強していますね。ビックリ!大島には行った事は有りませんから、話だけしか知りません。今日も寒いですね。
返信する
椿は、つわものです。 (ワ・タ・シ)
2008-02-12 17:46:07
今度行きましょう!? そうですね なんてね!
椿は我が家にもあるので ちょっと興味をもって調べてみたくなったんですが、あまりの種類の多さに驚いてしまいました。 専門的な分野ではもちろんですが、ご自分のお家のお庭にたくさん集めていらっしゃる方とかもいらしてびっくり! それぞれに名前が付いている写真を見せていただいても、〈種類の違い〉 の多くは理解しきれない! 頭悪いから、「へぇ~凄い!」 とか 「きれいだな~!」 と感心したくらいなものでした。
ちなみに、我が家にあるのは最も一般的な “藪椿” と判明。 でも興味をもったお蔭で今までよりちょっと愛着が湧いた気がします。
ついでに、大島には昔 行ったことはありますが、残念ながら夏でした!
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