― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

秋の 無料コンサート  ― 幸せはここに ―

2010-09-25 | 動物・生き物 に関するお話
いつまでも 暑く、                  
挨拶は 毎日  「暑いですね!」 で始まっていた。

それでも 今年は 自宅近くで あまり せみしぐれ を 聞かず、
「おやっ!?」 と思ったのは 8月も後半になってからだったように思う。
   暑すぎて、せみ君たちも 熱中症にならないよう 集会を控え、体力温存に努めていたのでしょうか!?

                        砂漠にいるように、干からびそうでした!

それが、
前回の 台風の影響 で 急に 肌寒くなり、
吹く風は 秋、     空の色も いつしか 秋、
     
虫の音  も  とても賑やかになりました!

                 長く暑かった日々で したが、 終わらない夏は ない!
                       過ぎてみれば 早いものです!

   (昨夜から、また台風の影響 で 大雨 になりましたが、
           今朝は 強風 に 変わり、現在は その 風 も 治まりつつあり、
                    物陰に隠れた 一部の虫たちの声が 聞こえるようになってきました。)


                               

今、虫たち は 夜はもちろん、昼間でも ずっと鳴いています!
そこに 日中 時々 せみ君も 参加!
癒 しの演奏会は 昼の部 と 夜の部。    
ほとんどは 同 じメンバーで行われているものと思われますが、
昼の部は 日によって 賑やかだったり 地味だったり …
夜 とでは やっぱり <趣> から して 違うように思えます。
   チケットがあったら、夜のほうが 絶対 高そうですもんね!
   夜になると、きっと フルメンバーが終結!  豪華演奏会になるからで しょう!


連続演奏で 疲れないのかしら!?                        「僕は ちょっと休憩中!」
それとも 私と同様 音楽好きなのかしら!?
<本番> と <練習時間> があるのかな!?
涼 しくなってきちゃったけれど、せみ君も 頑張ってね~!


動物たちと同 じように、虫君たちも 鳴き分け をするといいます。
   鳴き分け とは、<状況に応 じて 違った鳴きかたをする> ということ。
<呼び鳴き><口説き鳴き><脅し鳴き>!?
   ・呼び鳴き … 高らかに歌うように鳴いて 自分の居場所を知らせ、仲間を呼ぶ 鳴きかたで、
             コオロギ類が夜鳴く時は ほとんどこの鳴き方なんだそうです。
   ・口説き鳴き … 弱々しく、強弱が不安定な 鳴きかたで、
             身近に相手を確認 した時の鳴きかただそうです。
   ・脅 し鳴き … ごき短く、張り上げたように強くアピールする 鳴きかたで
             けんかの時などには お互いに それで相手を威嚇 し合うようです。

他にも
長鳴き、切り鳴き、遅れ鳴き、乱れ鳴き など、
虫の種類、時期、気温、時間、地域 によっても 鳴きかたの違いがあるようです。
   これが 時によって、 <本番> になり、 <練習時間> にも なるのかも、しれませんね。
   実際には <鳴いている> ってわけではないのだけれど、こういう 言い回 し も 日本ならでは のもの!


               
名演奏者(虫)は
チョンチョン いっているのや チッチッ いっているのや
リリリリリ、 リーリー、 リーリ リーリ、 ピッピッ、 ビビッ ビビッ、 チュンチュン、 チュルチュル、 シャッシャッ、
ジッジッ、 ジージー、 ジージ ジージ …
なんだか いっぱいいて、鳴き分け しているようなのも わかるんですが、
文字では うまく表現できない気が します。
   いっぱいの中に、 ジージ は いても バーバ は いない … って  ちょっと くだらなかったかな~!?
   でも、演奏者(虫)の多く は オスで、 左右対称ではない前翅(まえばね)を こすり合わせて 音を出 し、
   メスを呼ぶ ということだから …、 まんざら間違いでも ない ってことに ならないかしら!?


本当は 誰が演奏 してくれているのか 見学 したいところなんですが、
実は私、 カエルかなへびとかげ なんかは 平気 なのに
昆虫> は けっこう 苦手!
   昔、家の中に カマドウマ が入って来て        
   飛びつかれたのが トラウマになっている!
   カマキリ に至っては
   小学校の教室で 孵化 した幼虫が 頭からポタポタと落ちて来たこと、
   公園で男の子たちが 戦わせるための強いカマキリを集めていて、
   そのうちの一匹が飛んで来て 身体に停まったことが
   今 思い出 しても身震いするほどの 恐怖体験 となっていて、
   差別するのは悪いけれど、ゴキブリ同様 どう しても 好きには なれないんです!


だから、どんな虫が 鳴いているのか、実際に 観察や確認することが できない~!

でもでも、
虫の声 』 という歌がありましたよね。  あれが ちょっとは参考になりそうです。

   1. あれ松虫 が 鳴いている             2. きりきりきりきり きりぎりす
      ちんちろちんちろ ちんちろりん              がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわ虫
      あれ鈴虫 も 鳴き出した                 あとから 馬おい おいついて
      りんりんりんりん りいんりん               ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
      秋の夜長を 鳴き通す                  秋の夜長を 鳴き通す
      ああおも しろい 虫のこえ                ああおも しろい 虫のこえ
                      これで 5匹分は わかります!
   ※ 1910(M43)年 《尋常小学校読本唱歌》
     <きりぎりす>の部分は、1932(S7)年の『新訂尋常小学唱歌』 で <こおろぎや>と改訂。
     なお、1903(M36)年発行 《少年唱歌 初編》 の中に、 『虫の楽隊』 というのも あるそうですが、
     こちらは聞いたことがありませんでした。

   虫の音は 聞きようによっては いろんな風に聞こえるので 表現するのは 非常に難 しい!
   きりきり鳴くのは カマドコオロギ だといわれているようです。




ちょっと お話が逸れますが、
仔猫のルビちゃんが落とした餌を せっせと運ぶ ありさんたち!  ―_―_  _―___
あの小さな体で 丸々一粒の餌を運んでいる力持ちさんも、
我が家の庭の障害物(落ち葉)の多さには かなり苦戦 していることも多く、
葉っぱの上に登ってから 引き上げたり、応援が来たり …
それでも 諦めることなく運んで行くのは さすがです。
   巣はどこにあるんだろうと思って しばらく見ていましたが、時間が掛かり過ぎて断念!
ちょっと小さく砕いた餌を置いておいてあげると
ちっちゃなありさん までが どこからともなくやって来て 何処へともなく 運んでゆく!
餌は、 その一粒は、 大きな食料源となることでしょう。

命が尽きてしまった せみ君も 運ばれて行きました。
   ちょっと可哀相な気がするけれど、召されたあとに 誰かの役に立つなら いいよね!
働き者の ありさんを見ていると思い出すのは     =======   
イソップ童話の 『 あり きりぎりす 』 のお話。
   元は <きりぎりす> ではなく <せみ> だったものが、馴染みがない昆虫だった国もあったことから、
   伝わる途中の翻訳過程で、題名も内容も 改編されていったようです。

夏のうちから、ありさんは コツコツ コツコツ、セッセ セッセ と 食料集め!
冬に向けての準備は <備えあれば 憂いなし!> ですもんね。  頑張って~!

そういえば 昔、
「寒い冬がやって来るから 早く冬の支度を しておきなさい。」 と鳴く 秋の虫
の話を聞いたことがあったな~ と思い出 しました。

            それが   「肩刺せ 裾刺せ 綴れ刺せ」
                      (かたさせ すそさせ つづれさせ)

これは コオロギの声 を指 して言われる言葉ですが、
コオロギの声がそう聞こえたという意味ではなく、
  《 コオロギが鳴き出すと 秋になった証拠。
   そろそろ寒くなるから その前に
   傷んだ着物の ほころびを直 して 冬の準備を済ませておいたほうが いいですよ! 》
という <教訓> のようなもの のようです。
   日本人の感性は 凄いですね!
   なお、コオロギ には、エンマ、オカメ、ミツカド、カマド、ツヅレサセ などの種類があるそうです。


日本人がもっている こういった 繊細なものの捉えかた
外国人には考えられないもの も 多い と思われます。

虫の音、小鳥のさえずり、川のせせらぎ、波の音、静かな雨音 & 雨だれの音 … など 自然が生む音
また、風鈴の音色、鹿威 し(ししおどし)、蒸気機関車の走る音 & 汽笛、柱時計、お寺の鐘の音 …

          これらの音が 欧米人 には 雑音 と して聞こえ、
                        日本人 には 癒 し となって 心にまで届 く!?!

脳の働きが違うといわれても ピンとこないけれど、
それらが感性の違いになっているようです。

           左脳言語脳 といい、言葉や計算などの 知的作業 を 分担 し、
        右脳音楽脳 といって、非言語音 を 感覚的 に とらえるのに優れている。

   西欧人は虫や動物の声を音楽脳で処理するため、
   言葉のように意味のあるものとしては受け取らない。
   日本人が 言語脳で聴いているのは、
   日本語は母音で言葉を形成する部分が大きく、
   虫や動物の声は、その母音に非常に似ていることからのようです。
   自然音や日本の伝統的な楽器 (三味線や尺八、笛、琵琶など) も、
   日本人は言語脳で聞いているら しい。
   しかし 西洋楽器 (ギター、バイオリン、ピアノなど) は、
   日本人でも音楽脳で処理 しているというから 複雑!


こういう 特殊にそなわった能力 は 大事にしたいものだと思うんですが、
最近の子どもたちは 電子音が耳に馴染んでいるいるため
趣のある自然音 を うるさい と感 じるようになってきつつある とか!
   そんな もったいないこと … !!!
そんなところまで 欧米化 しないで、
情緒 を感 じる心> など、日本の良い部分は しっかりと受け継いでいってほしいものです。
   物事を心に深く感 じ取り、受け止めて 想い、考えることの出来る能力!  素敵ですよね!
   感受性は 強い人や弱い人がいるのはわかりますが、やっぱり 豊かなほうがいいですよね!



  虫の音は 9月22日、 <中秋の名月 コンサート> も なかなかのものでした。 
   夜には雨が降るというので心配 しましたが、きれいなお月さまが見れました。 虫たちも元気!
   満月を見ながら 虫の音に聴き入る なんて 風流~!  ちょっと した 心の贅沢 ですよね。
   次の日は 大雨!  小さな虫さんたち、濡れないで過ごせていたんで しょうか!? 
   安住の地があったのなら、ゆっくり休めたかしら!?  それとも 退屈 だったかな!?


私の耳は まだ ちゃんと 日本人 のようだから、
今夜も 無料コンサートで 思い切り 癒されたいと思います。
   欧米にも 虫のお話はあるというのに、 こういう 情緒 まではわからないら しいと聞いて
   勿体ないな~ と思うばかり!  日本人で良かった~!



ついでの お話!
ちょっと面白かったのは、
<どんな虫が どんな鳴きかたをするのか?> と思い 調べて聞いていたら、
コオロギの時には大丈夫だったのに、マツムシ の鳴き声が聞こえると、
ほとんどの虫たちが黙ってしまうこと!
マツムシ君は 音が高いから 負けた~と思うのか、 注目 しているのか!?
テレビの音 や 音楽 には 反応 しないのに、
直翅目(バッタ目)に分類される 仲間同士 だと やっぱり気になるのでしょうか!?
   高音は通るから 聞こえ過ぎた というだけなのかも しれませんが、聞いてみるわけにも いかない!
   歌仲間でも いろいろあるようだから、同 じように いろんな想いがあるのかも しれませんね!


                 秋の夜長の楽しみ は、 やっぱり 無料コンサート よね~!

      ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥    ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

静かに、ほのぼのと 秋を楽 しみましょう … ということで
1948(昭和23)年 発売?、
        大橋節夫とハニー・アイランダース さん の 『幸せはここに』
                                  (作詞 ・ 作曲 = 大橋節夫 さん)

「秋の夜は更けて すだく虫の音に  疲れた心いやす 吾が家の窓辺」
  「星の瞬(まばた)きは 心の安らぎ  明日の夢を運ぶ やさし君が笑み」
「静かに静かに 街の灯も消えた  遠い空見てごらん 明日の夢がある」

   虫の音で心が癒され、 星の煌めきで心が安らぎ、 君の微笑が 明日の夢を運ぶ。
     物がなく 貧 しかった この時代に、 「そんな中にだって 小さな幸せは あるんだよ!」
     「生きていられれば 夢だって持つことが出来るんだよ!」
     そんな想いで作られた曲なので しょうね。
     ほんの小さなこと から だって 幸せを感 じることは 出来る。
     何を幸せと感 じるか は、<心> の 向けかた次第!
     そんな思いは、60年以上経った今でも、 まったく同 じだと思います。
                                       (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                               
古い歌です。
<すだく> とは、<集く> と書き、虫などが集まって賑やかに鳴くこと。 群がること。
漢字を見れば わかりますが、今は あまり使わない言葉ですよね。

スチールギター奏者で 日本のハワイアン音楽の草分けといわれた 大橋さんは
<オッパチさん> という愛称で呼ばれていたようです。
ハニーアイランダース結成 は、1948(昭和23)年。
この曲の大ヒットにより、日本にハワイアンブームを もたら したといわれる
ハワイアン界の大御所です。

<ハワイアン> といえば 南国の音楽だから、
夏の曲 というイメージ しかないような気が していましたが、
日本で作られたから 秋があってもいいわけで、
この曲が 秋の雰囲気が織り込まれた歌 だったことを
ブログを書きながら 再認識 させていただいた感 じとなりました。
夏の 強い陽射 し、明るい雰囲気の <陽> なイメージ とは違って
和らいだ陽射 し、何かが生まれる <稔> のような 癒 し系!
秋といえば 少 し肌寒く、物悲 しく、 物思う季節 のような雰囲気が ありますが、
この曲からは 物憂い感 じは 伝わってきません。

大橋さんは、加山雄三さんの 『お嫁においで』 (1966(S41)年発売) の編曲を手がけ、
このメンバーで演奏も していらっしゃいます。
1995(平成7)年、勲四等瑞宝章 受章。
  ※ 瑞宝章は、1888(明治21)年に、勲一等から勲八等までの普通勲章として制定されたもの。
2000(平成12)年、第42回 日本レコード大賞 功労賞 受賞。

残念ながら、2006(平成18)年6月に、呼吸不全のため 81歳で他界 してしまわれましたが、
9月に、「幸せはここに 音楽生活50周年記念(限定盤)」 が発売されています。
今は息子の一夫さんが <大橋節夫 Jr.> として お父さんの音楽と甘い歌声を引き継いでいらっしゃる
ようですが、 さすがに親子、声は そっくりだそうです。

生きていられたことだって 幸せ!
<普段のちょっとした出来事からも 幸せを感 じ取れる幸せ!>
幸せって そんなものなんじゃないのかな~ って 思わせてくれそうな、
こんな優 しい歌は いいですね。

ハワイアンといえば スチールギター。
あの音色も たまりません!

          虫の音> も <スチールギター> も、  あの ゆらぎ音 が たまらないのよね~!
                               目を閉じて聴くと なお 心に 響くわね!






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