― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

下町人情!?居酒屋話  ― 下町の太陽 ―

2010-07-17 | 飲食 に関するお話
次女が ずっと以前から 食べたいと言っていた <ホルモン>。
それを食べに付き合うことになった日に、ちょっと 嬉 しく感 じられる出来事がありました。

ホルモンは、見た目の悪さなどから 好む人と好まない人とが 両極端に別れる食材ですが、
低カロリーな上に ビタミンやミネラルが豊富なものが多いため、女性にはオススメの部位!
   「野菜と一緒に摂れば 栄養バランスも良く、次の日 お肌が若返るかも~!」
最近 疲れやすい私は 「たまには付き合ってあげなくちゃ!」 のついでに
<元気 はつらつ~!> になれることにも期待 しながら 出かけて行きました。

ところが、到着がちょっと遅れたのと 団体予約が入っていたため 目指 したお店は すでに満杯状態!
待つのは好きではないけれど、せっかく <食べたい!>との思いで来たのだから と 待つことにしました。

すると 店員さんが
   「すみませんが、外の椅子で お待ちいただくことになります!」
    えっ! 中 じゃないんだ!

「待ちます!」 とは言ったものの、 言われるままに 椅子に座っては みたものの、
路地にある <どうみても きれいとは言えないお店> の外で待っているのは かなり恥ずかしい!
    飲んでる人ばっかりなら なかなか空かないかも! 出直すって言えばよかったかしら!
そんなことを思っていると 先ほどの店員さんが 瓶ビール を持って現れ、
   「お待たせ してすみません!  これでも飲んで待っていてくださいね!」
     え~っ! 今どきそんなお店 あるの!?  思いがけないサービスに驚き、そして 感激!

申し訳ないと思いながらいただいたビールは
   「わ~! なんか美味 し~い!」
お酒自体を あまり飲まず、特にビールは得意ではなく <乾杯程度> という娘も
最終的には 2杯も飲んでしまう結果となりました。
     ビアガーデンで飲んでいるような感覚になるんで しょうか!? かなり美味 しかったようでした!
   「だけど こんなサービスしてくれるお店、今まで出合ったことがないわね~!」

そんな話を していると、
今度は 店長と思われる男性が 枝豆 を持って来てくださって
   「すみませんね~ こんなところで!  空いたら すぐにお呼び しますから …!」
申し訳なさそうに そう言ってくださいました。
     え~っ! そこまでは有り得ない!  かえって気を遣わせてしまったみたいで悪かったかな!

だけど、
常連さんでもないのに 今どき そんな対応を してくださる このお店!
お客様を大事にする姿勢が伝わってきて 嬉しくなり、
ビールも手伝って 心までホンワカ と暖かくなりました。
それに しても                                          
     外で、枝豆を肴に 女ふたりで 瓶ビールを飲んでいる姿 って
                                  通る人達には どう映っているのでしょう!?
    ただ待っているより恥ずかしくて、何だか落ち着かない~!

ところが、
通る方たちは
   「ここ 良いな~!」
   「今度 ここに来てみようよ!」
   「こんなお店あったんだね。 寄ってみようか!」 (いっぱいだから断られていましたが …!)

散々食べて飲んで、今 会計を済ませて出て来たばかりの団体のお客さん達までが
   「お~! この場所いいな~!」
   「中より こっちの方がいいじゃん!」
   「今度は こっちに してもらいたいな~!」
   「俺、まだ飲めるから 混ぜてもらいたいよ~! 羨ましい!」
と 恥ずか しそうにしている私達を尻目に 店頭を絶賛!

眺めが良いというわけでもないのに、
 <路地の良さ というのが あるのでしょうか!?
 開放感があって <を感 じる良さ というのも あるのでしょうか!?
    猫ちゃんが通りそうなのは嬉 しいけど、ねずみ君を見つけちゃいそうな気もするのが 微妙!

みんなが 気に留めて通り過ぎ、後ろ髪を引かれるかのように帰って行きます。
私達も少しだけ慣れて、なるべく普通に しているように努めました。
    いただいた分くらいの貢献 は したかったから、少 しでも宣伝効果があったのなら 嬉 しいな!

そのうちに
   「お待たせ してすみませんで した!」
店員さんが呼びに来てくださいました。
   「あの~、 カウンターになっちゃいますが よろしいですか!?」
    もちろんです! 中に入れれば どこでも OKです!

店内は(も)古めかしく、いかにも大衆的で、オシャレを していたら場違いな目で見られそうな雰囲気!
<おっさん> という言葉が似合いそうな、サラリーマン達が好みそうな、そんな雰囲気!
    ワサワサしていて 靄っているけれど、何となく温かそう!

まだ ビールの残りがあったので 先に 食べ物を注文 しようと思ったんですが
あまり食べたことがないので 名前も よくわからない!
メニューには 簡単な説明がありましたが 店員さんに正直に話すと
   「大丈夫ですよ!  何でも聞いてください!」
    やっぱり 温かかった~!

 ※ ワインに精通 した方、お寿司屋さんの通、オシャレなお店を たくさん知っていらっしゃる方 … etc
   そんな方たちに<1ランク上の大人感>を感 じることがありますが、
   お肉たち(特にホルモン)が どこの部位なのかを すぐに応えられる方にも
   <気取らない大人感>を感 じちゃうのかも!
   フッと そんな気が しました。
おススメや 人気の品を 聞いて注文 し、              〈黒ホッピー)
飲み物が <サービスのビールだけ!>というわけにもいかないので
気になっていた <黒ホッピー> を頼みました。 (これは <セット>といわれるものだったら しい!)

見ていると、カウンターにはガンガンに凍った大ジョッキが置かれ、
そこに ドボドボと 半分くらい焼酎が注がれて、 <黒ホッピー> と共に運ばれて来る!
その中身は、「うわ~!」 と思うほどの濃さと冷たさでした!
    グラスを凍らせて氷は入れないから 嵩増 しも しないし、薄まることもないんですね~!
      2杯飲める感 じだから 1杯目は濃いので しょうが、お得感も たっぷり!
      これは 男の人が喜ぶこと 請け合いだわね~!

さすがに皆さんご存知なようで、引っ切り無 しに 「ホッピー!」 「黒ホッピー」 の声が かかっていました。

<嬉 しい>と感 じるのは 人との会話や対応から 思いやりを感 じた時 なのでしょうね!

食べ物もけっこう美味 しく、飲み物はお得感があり、値段も安め!
働いている方々が 優 しく、手際も良い!
お世辞にも きれいとは言えないお店だけれど、趣がある!
好きな物を食べて飲んで、何気ない会話を しながら過ごす時間は 最高です。

それでも 男同士とは違うので、女性 男性、どちらの友人にしても、
たまに会って食事をするのに わざわざこんな感 じのお店は選ばない!
行くのは 娘達や 幼なじみに限られそうですが、そのうち 機会があれば また行ってみたいと思います。

この時と同 じような思いを 二度目に行った時にも感 じることが出来たなら、
このお店は 常にお客様を大事に している <本物のお店> といえるんじゃないでしょうか!?
その時にはまた、 同じように、あるいは新しい発見として、
<嬉 しい!> と感 じさせてくださるものがたくさんあることを 期待 しています。

 ※ ホッピー とは、                  〈ホッピー)
   プリン体ゼロ ・低カロリー ・低糖質 で 健康志向の ビアテイスト麦芽発酵飲料
   「本物のホップを使った本物のノンビア」 との意味を込めて <ホッビー> と名づけたのだそうですが、
   言いづらいので <ホッピー> になったとか!
   発売当時の1948〈昭和23)年は、ビールが 高嶺の花 であったため、代用品 と して爆発的 に売れ、
   <焼酎割り飲料> と しての飲み方も、この当時に生まれたものなのだそうです。

                                                   
                                〈ホッピー330)  (ホッピーBLACK)  (55ホッピー)
      ちなみに、こちらは、スーパーやディスカウントショップで販売 している 家庭用 の 「お宅ホッピー」。

【お店ホッピー】 (360ml)  ◆繰り返 し使用できる<リターナル瓶
 ・ホッピー ………… 歴史ある東京下町の味。 健康志向飲料。
               ビールテイストの焼酎割り飲料として 好みの量の甲類焼酎と割って飲める。
               また、そのまま飲んでビアテイスト清涼飲料水として時間と場所を選ばず楽 しめる。
 ・黒ホッピー ……… 日本人の口に合う黒タイプ ビアテイスト飲料 として 4種類の麦芽をブレンドし、
               香ばしさと苦味の程よいバランス楽 しめるまろやかな甘み。
               そのままで。 ホッピーとのハーフ&ハーフ で。 割る。 どの飲み方でも美味 しい。

【お宅ホッピー】 (330ml)  ◆繰り返 し使用できない<ワンウェイ瓶
 ・ホッピー330 …… 中身は 「お店ホッピー」 と同 じ。 未回収ボトルを使用 して家庭用に開発 した製品。
 ・ホッピーBLACK … 「ホッピー330」 と同様。 中身は 「黒ホッピー」 と同 じ。
 ・55ホッピー ……… ホッピー発売55周年を記念 して誕生 した新商品。
               プリン体ゼロ・低カロリー・低糖質 + 海洋深層水 使用。
               従来の 「ホッピー330」 と較べて 2倍の醸造時間をかけ、まろやかなこく味を出 し、
               割って良し、そのまま飲んで良し の逸品。

                       黒ホッピー 飲み始めた ら けっこう 嵌っちゃうかも~!

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ホッピーは下町の味 … ということで
1962(昭和37)年10月10日発売、
       倍賞千恵子 さん の 『下町の太陽』
            (作詞 = 横井 弘 さん/作曲 = 江口浩二 さん)

「下町の空に かがやく太陽は  よろこびと 悲しみ写す ガラス窓」
「下町の屋根を 温める太陽は  貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔」
    「悩みを夢を うちあけて  路地にも幸の くるように」

   下町には人情がある。 暮らしは太陽と共にある。
     長屋と同じように 人々も肩を寄せ合って生きている。
     豊かではない生活の中で、心だけは豊かに みんなが頑張って生きていた時代。
     日々の中で感 じる下町の良さを 太陽と共に表現 しているのが暖かい!
                                       (※ 詞の内容から、その時感じたままを 書いています。)
                               
松竹少女歌劇出身で女優としてデビューしていた倍賞さんは
この曲で歌手デビューし、第4回日本レコード大賞新人賞を受賞。
NHK紅白歌合戦にも 4年連続で出場されています。

しかし <女優がオリジナル曲でデビューするのは危険> と 一時はレコードの発売が見送りになり、
やっとOKが出た初回販売予定は たったの1500枚!
全く宣伝もされなかったのに、ラジオのリクエスト番組にファンからのリクエストが集中 し、
売り上げが日増 しに伸びていったことから、映画化の話までが決定 したという裏話があるそうです。

吉永小百合さんは 「サユリスト」と呼ばれる熱狂的なファンがいるほど、
洗練された永遠の恋人のようなイメージが強い方ですが、
倍賞さんは もっと庶民的で人情味溢れるイメージ。
それは この曲のヒットで、彼女のキャッチフレーズが下町娘となり、
それによって作られた同名の映画で山田洋次監督と出会い、
ダントツでギネスにも載っているという 『男はつらいよ』シリーズ(全48作品)の
さくら役へと受け継がれていった影響が大きいものと思われます。
彼女と山田監督とは切っても切れないコンビとして、六十数本もの作品を手がけ、
そのほとんどが 彼女主演 もしくは準主演だというのも 凄いお話です。

決定付けた一曲の影響が ここまで大きいというのも凄いことです。

女優業と音楽活動を並行して続けていた彼女でしたが、
1997〈平成9〉年で 『男はつらいよ』 が終了となった後は、
音楽に重点を置いた活動をなさっているようです。
それでも、
2004(平成16)年、宮崎駿監督作品 『ハウルの動く城』で 主役 ソフィー の声を担当 し、
主題歌を歌ったこと。
2008〈平成20〉年、山田洋次監督作品 『母べえ』 で 大人になった長女 初子で特別出演 したこと。
今年の5月公開の阪本順治監督作品 『座頭市 THE LAST』 で 親友の母 ミツ を演 じたこと
などは記憶に新 しい。

歌謡曲から ポピュラー・スタンダードに至るまで
幅広いジャンルを歌いこなせることの素晴らしさに加えて
非常に評価が高いのは その発音の美 しさ!
そんな美 しい日本語で 数多くの 童謡・唱歌を 歌い、
日本の文化を伝えてくれていることも とても嬉 しく思えます。

彼女自身は、伝統的な枠組にとらわれない 近代主義、進歩主義な方のようです。

                   癒しを与えてくれる歌を これからも歌い続けていってくださいね!





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コメント (2)
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