爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

小説「南部九戸城落城」を読んで

2021-10-10 16:29:57 | 日記

過日、2021.9.20UPした、オンライン講座7「九戸政実、覇王・秀吉に挑戦した男」に関わる小説がありましたので紹介します。
「南部九戸城落城」(毎日新聞社)著者・渡辺喜恵子氏は、オンライン講座7の内容と合致し興味ある内容であった。

渡辺喜恵子氏は、妻の遠縁に当たる方で、「馬淵川」(直木賞受賞)、「啄木の妻」を執筆しているが、代表作の「馬淵川」は、南部藩の御用商人であった池田屋万兵衛のもとに後妻に入ったさと子という武士の娘が,96歳で亡くなるまでの,夫である万兵衛や子ども,孫,曾孫一族四代にわたる波乱万丈の生活を描いた物語であるが、江戸末期から大正時代と時代背景が異なるが、地域は同じである。

さて、こちらの(南部九戸城落城)方は、女性の視点から、艶やかで、しかしもイキイキと、九戸の乱周辺の武家の女性と庶民を描いていて、男性を通しての歴史と違ってとても新鮮だった。
壮絶な最期の中にも、武士から土民までがそれぞれの思いで、九戸の乱を生き抜こうとしていたのが、伝わってくる作品である。

「九戸の乱」や「九戸政実」に関わる、小説や論文については他にも出ていますので、感心のある方はお読みになっては。

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