爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

地下鉄博物館の「江戸東京の今昔展」に

2019-08-05 11:06:32 | 日記

鉄道関係の博物館の中では交通の便が良いのではないか。東武博物館(東武鉄道)が東向島駅のホーム下にあったが、こちらも東京地下鉄東西線の葛西駅のホームの下にあり、副駅名は「地下鉄博物館前」である。特別に博物館として建てたものではなく現存する敷地を利用しているため展示については工夫が凝らされている。 地上の鉄道とは異なる歴史や地下鉄を造る困難さが理解出来るように構成されている。 夏休みとあって小学生・幼稚園児で混雑していた、特に「地下鉄プレイランド」のコーナーでは電車運転シュミュレーター、地下鉄パノラマに人気があった。 目的は「特別展」なのだがしばらく博物館見学を・・・

※地下鉄は、正式には地下鉄道と言うらしい。世界最初の地下鉄は、1863年にイギリスのロンドンで誕生。当時は、蒸気機関車の時代であり換気性を確保した吹き抜け構造で一部掘割もあった。(電化は、1905年から) ※日本では、1927年(昭和2年)東京の上野~浅草間2.2Kmが始まりである。 早川徳次は、1914年(大正3)欧米の「鉄道と港湾」の調査研究のためロンドンを訪れました。網の目のように発達する地下鉄網を目の当たりにし、これからの東京の発展には地下鉄が不可欠だと考え欧米各地の地下鉄を調査研究し2年後に帰国します。自ら地質・湧水量の調査を行い反対者や競争相手の現れる中、協力者や資金を集め。東京地下鉄道株式会社を創設し、1927年(昭和2)年最初の地下鉄を開通させました。後に早川徳次は、「地下鉄の父」と呼ばれました。 私たちの年代には、帝都高速度交通営団(通称・営団地下鉄)の呼び名だったが、民営化により2002年(平成14)に東京地下鉄株式会社(通称・東京メトロ)となった。

※シールド工法 マーク・イザムバード・ブルネルによって開発された。彼がこの工法を思いついたのは、造船所で働いていたときにフナクイムシ(船食い虫)が木質に穴を開け穴の壁面に石灰質をすりつけ穴がふさがることなくトンネル状になっていることからである。シールドと呼ばれる筒で切羽しながら逐次シールドを前進させながら後方で壁面を造っていく方法で地下鉄建設でも利用されている。博物館においても詳しく紹介されていた。

 

地下鉄は、踏切や交通信号がなく他の輸送システムとの連携がなく独自性が強く定時制・安全性が確保され、また、ハード面でも独自性が強い。都市交通としては、現在、北は札幌市から南は福岡市まで11の官民地下鉄が存在する、近距離・大量輸送にピッタリの地下鉄である。

ここで一回りしたのでホールでの特別展、『錦絵などでみる「江戸東京の今昔展」』に入る。東京は、江戸時代から続く世界的な大都市である、この江戸の古地図に現在の地下鉄路線図を落とし込み、錦絵により当時のポイントの江戸の季節や風景、暮らしを紹介している。 浮世絵ブームで、いろいろな企画され展示しているが単なる浮世絵や錦絵の展示会よりは工夫があって面白い。

★東都両国橋夏景色(大判錦三枚) 花火は、江戸時代から人気があったようです。徳川幕府になり戦もなくなり花火が娯楽として定着、男性が楽しむ花火から女性・子ども向けの玩具花火も出てきた、錦絵の中にも舟から手持ち花火を興ずるものもある。打ち上げ花火では両国橋がぎっしり人と人、人込みで永代橋の落橋事故のようにならないのが不思議、大川も花火見物の舟が同じよういっぱいである。この錦絵には滑稽さがあった。

このように花火は江戸で大流行しましたが、花火による事故も多くなり禁止令も出され大川端のみ許可されましたがそれでも収まらず、その後、飢饉・悪病払いのため花火を打ち上げ始めました。 この地域は、水路が多く描かれています。南北方向に流れるものは横十間川など横がつき、東西方向に流れるもの堅川など名称に竪(縦)がついている、現代の地図上では変な感じを受けるが、これは江戸城からみての表記であり、現在でも名称が残っている。        錦絵は、風俗画、美人画、名所絵など庶民全般の生活を知るにはを参考になる、誇張された部分が多くあるが、その誇張さが芸術性を高めているとも言える。                   特別展のチラシには錦絵となっていたが、浮世絵とはどう違うのだろうか? 文献等を参考にすると江戸時代に確立した版元・絵師・彫師・摺師の分業による多色刷浮世絵版画の最終形態で明治30年代頃まで多く描かれた。浮世絵は総体的な名称のようだ。特別展の作品の中に明治時代の作品も展示されていた。

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