爺の社会科見学

年金生活12年目に突入。好きな地理と写真を生かした、一味違ったブログを目指して。

駅からハイキングで紅葉を満喫

2024-12-08 10:17:30 | 日記
JR「駅からハイキング」の企画で、千葉県新松戸駅出発の~紅葉彩る寺院と戦国時代の城址を訪ねて~が行われて参加した。参加したと言っても、身体を考えて訪れるのを寺院の紅葉だけにした。北小金の本土寺・東漸寺を訪れた。

二寺のある小金地区は、古くから栄えた町で中世からの寺院や城跡が残り、江戸時代には「水戸街道」の宿場町「小金宿」が置かれた。この地に「小金」や「小金原」といった地名があるのは「下総台地」一帯には幕府の軍馬育成のための牧場「小金牧」が整備され、そのため「小金宿」には「野馬奉行」も置かれた。地名は、平安時代から江戸時代の終わりまで続いた野生馬の放牧地にちなんだもの。1889年(M22)、町村制施行により、旧・小金町を中心に周辺の村を合併、改めて小金町が誕生して以降、戦後まで単独で町として発展、1954年(S29)、東葛市を経て、松戸市に編入された。
♢本土寺♢
本土寺は、鎌倉時代の1269年に建てられた「法華堂」を起源とし、1277年、現在地の平賀(現・松戸市平賀)に豪族の屋敷内に移され日蓮上人の高弟日朗を導師として開堂がはじまったと伝わる。日朗が開創した「鎌倉妙本寺」「池上本門寺」と共に「朗門の三長三本」*1といわれ日蓮宗の由緒あるお寺である。
日蓮直筆の書状類をはじめ貴重な中世の資料を所蔵している。
境内には約5万株の「あじさい」が植えられ、「あじさい寺」の別名でも親しまれている。その他、参道には水戸光圀の寄進と伝えられる古松・老杉があり、ウメやサクラ、花菖蒲、コブシや藤、曼殊沙華、紅葉など一年を通じて常に見所がある。

















次にJR北小金駅の反対側ある「東漸寺」に向かう。駅近くの十字路に「小金宿」の案内板があった。それによると、この一帯は、約3万年前の旧石器時代には人が住み、約6千年前の縄文時代には、緑豊かな台地で暮らしていたようです。小金が形成されたのは鎌倉から室町時代と言われ、特に鎌倉時代、小金城主であった高城氏の支配の元、所縁の寺社、東漸寺(浄土宗)大勝院(真言宗)広徳寺(曹洞宗)等が城周辺に集められました。江戸時代には旧水戸道中の起点日本橋から数えて4番目の宿場町小金宿*2が栄え、名のある屋敷跡や旅籠が点在しています。
小金宿は、南北1km程の範囲に広がり家並みは1万件あまりで、宿場町としての規模は大きかったようで、周りには軍馬牧場の「小金牧」「小金城」「本土寺」「八坂神社」があり、重要性も高かったようです。
*1ー日蓮宗の大寺院でいずれも長と本の字がつくところからいわれた。
*2-水戸街道の起点は、千住のようで千住からは3番目の宿場のようです。


「小金宿」の案内板の他にもう一つ案内板がありました。「マツモトキヨシ創業の地」とありました。ここに1932年(S7)に「松本薬舗」として開業したマツモトキヨシ創業の地です。トタン屋根の古い民家からスタートした松本薬舗は創業者のアイデアで多くの人が集まる店となりました。「親切なお店」「良い品をより安く」をモットーにした創業の地とのことです。松本清氏は商才に長けて大手ドラグストアーにまでしましたが、政治家としても素晴らしい足跡を残した。松戸市長在任中、「市役所は『市民に役立つ・役に立つ人がいる所』を標語として、お役所仕事の打破と市民サービスの向上を目的として、日本初の即応部門「すぐやる課」を松戸市役所に設置し、全国的に報道されました。課の壁には松本氏の揮毫による書
すぐやらなければならないもので
すぐやり得るものは
すぐにやります

が掲げられている。
昨今、首長の質が取りざたされているが、首長の役割を学んでほしい。



♢東漸寺♢
540年の歴史がある浄土宗の寺院。1481年の創建で江戸初期には関東十八檀林*3の一つになり幕府の手厚い保護を受けて大いに栄えた。明治維新に伴う廃仏毀釈や先の大戦後の農地解放で一部の敷地を失うが開創500年事業により整備した。
*3-江戸時代初期に定められた関東における浄土宗の檀林(僧侶の養成機関)18ケ寺、増上寺・伝通院・霊山寺(東京)、東漸寺(千葉)などで、宗派の重要事、僧侶の養成を檀林のみで行う。










紅葉を満喫することができた、もみじの赤とイチョウの黄色が美しい、紅葉は、構図と陽の光によって出来栄えを左右するが、なかなか上達しない、出来の悪いのはカメラのせいにしておこう・・・

【参考資料】
・JR駅からハイキング資料
・松戸市役所
・松戸市観光協会
・ウイキペデア
・三井住友トラスト不動産「このまちアーカイブス」
・本土寺
・東漸寺

《その他のPhoto》
〇本土寺






〇東漸寺

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